もうすぐ終わる夏休みを振り返ると、
たくさんの出来事が頭の中を走馬灯のように……いやホント。
元来引きこもりタイプの私ですが、
人生の残り時間を考えてか
近年やたらとあちこち出かけるようになりました。
出かけるたびに、その土地ならではの美味しさに出会います。
特に、沖縄の昆布をベースにした味は
私の嗜好に合致していて大好きです。
しかし!
その沖縄でも満たされないもの、それがこれなのです。
↓ ↓ ↓
北海道の鮭の酢漬(すしづ)け
ですよ~~ん。
知床半島のウトロに住む姉が手作り酢漬けを送ってくれたんです
しかし、実はこの酢漬け、
故郷北海道ならではのものだとずっと信じていたのですが、
念のため出自を調べてみたら、な、なんと!
岩手の郷土料理だった・・・・・・ (註)
北海道は明治になって政府の開拓事業の呼びかけに応え、
東北地方を中心に内地(北海道人は本州をそう呼びます)から
貧乏人、山師、犯罪者、流れ者など多くの庶民(笑)が移住しました。
従って、本州各地の味も定着したのでしょう。
北海道人の、古い伝統に拘泥せず開明的だと言われる気質は
こういう寄せ集めの浅い歴史から生まれたのだと思います。
そうそう、「貧乏人、山師、犯罪者、流れ者など」という表現は
母校の斜里高校の世界史の佐々木茂先生が授業で言った言葉です。
佐々木先生も北海道生まれの北海道育ちです。
「我々はそうした山師や犯罪者、流れ者の子孫なのであります。」
ときっぱり言うので、教室はブハッと笑いに包まれました。
佐々木先生は確か1933年生まれだったと記憶していますから、
おお、もう85歳になられたのかあ~。
先生、お元気ですか!
↑わさび醤油でいただきました。お茶は中国のプーアル茶です。
(註)
酢漬け:
岩手の郷土料理でなれずしの一種。酢漬けにした魚の切り身、飯と麹を混ぜたもの、かぶ、にんじん、ふのりなどを順に樽に詰め、これを繰り返して重ね、重しをして熟成させる。魚はほっけ・鮭・にしん・さんまなどを用いる。https://kotobank.jp/word/%E9%AE%93%E6%BC%AC%E3%81%91-808711
なれずし:
【中国料理】より …南渡した漢人が覚えた珍味として落とせないのが,鮓(さ)である。これは,なれずしで,魚を塩につけてから米飯にはさんだうえ,おもしでおさえて飯が乳酸発酵したころあいに魚を食べた。 隋から唐にいたって当時の国際都市長安は,西域人(胡人)が多く往来・居住し胡風が広まったことはよく知られる。… ※「なれずし」について言及している用語解説の一部を掲載。https://kotobank.jp/word/%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%81%9A%E3%81%97-894119