毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「たった6人の日本語学部一年生だけど」No.2732

2018-11-01 22:37:08 | 日本語

午前9時50分から10時10分までの業間休憩時、

一年生は全員体操をしなければなりません。

3年ちょっと前ここに赴任した時は大気汚染が酷く、

ときどき体操が中止になるほどでした(身体に悪いので)。

しかし、菏澤の空気は年を追うごとによくなっています。

従って体操も毎日あります。

下の写真、端の列の6人が日本語学部の一年生です。

(たったの6人しかいない!)

学部毎にユニフォームの色が違います。

並んでいる学生たちの他に最先頭で体操する学生、それを見回る学生がいます。

なんかねえ、軍隊っぽいですよねえ。

↓体操が終わり「ふう、やれやれ」と教室に戻る学生たち。

↓授業の準備をする日本語学部の一年生6人

今年はなぜこんなに少ないかと言うと、

①日本語を第一希望にした学生だけを合格させたこと

②山東省だけしか募集しなかったこと

の2つが原因だそうです。

学生数を増やしたかったらそういうことは止めた方がいいと

忠告しておきましたが、来年はどうする心算でしょうねえ。

それでもこの6人は日本語学部が第一志望なだけあってとてもパワフルです。

初めの3週間だけ4年生に通訳で入ってもらいましたが、

その後は片言の日本語、英語、中国語の3種類を並べ、

ちゃんと私とコミュニケーションをとっていますよ。

日本語と英語でメール連絡したら、

「はい、わかりました。」「どうもありがとうございます。」

と、日本語で返信してきます。

しかし先日は、「これで授業を終わります。」と私が言うと、

「おはようございました~!」

と大声で返した子がいてクラスみんなで崩れました。

本人は「ありがとうございました~!」

と言うつもりだったそうです。

まだ授業が始まって一ヶ月半ですが、

私が教室を去った後も

「そうですか~」「はい、そうです」などと

日本語が階段まで聞こえてきてかなり嬉しいブルーはーとです。


授業の帰り道、石榴の木々が黄葉しているのに吸い寄せられ、

暫しウットリと眺めました。

 

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「中国社会でLGBTはどう考えられているか」No.2731

2018-11-01 00:36:31 | 亜細亜

4年生クラスで杉田水脈議員の

「LGBTは生産性が無いので彼らに税金を使う必要ない」発言をきっかけに

2回、感想文を書きました。

1回目のはブログに載せましたね。

2回目の文では、自分の考えの変化を詳しく、正直に、

エピソード・具体例などを交えて書くよう言いました。

その中に今の中国社会でLGBTの人々が置かれている状況が

かいま見られる事例が書かれていたのでいくつかご紹介します。

 

事例1:有名人だけはO.K.

中国でLGBTの人数は少なくない。しかし、ほとんどの人は黙って社会貢献している。もし、社会に曝したら、言葉の攻撃や差別を受けるからだ。中国で同性愛が認められるのは有名人だけだ。つまり、LGBTの人が有名になった後、性的立場を曝したらみんな認める。これは不公平だ。

事例2:LGBTは強いストレスを受けている。

①私の知る限りではLGBTの人たちは周りから変な目で見られて、強いストレスを受けています。高校のとき、同じクラスにレズビアンの子がいました。別の女の子とカップルになって、いつも男の子たちにあざ笑われていました。中国は2000年以上の封建思想の影響でLGBTに寛容に対することが難しいです。政府は立法を急ぎ、LGBTの権利を全面的に保障すべきです。

②高校時代のある友人は、家族に自分がレズビアンだと告白したら、父親に殴られ、母親からは疎遠にされた。同級生に告白しても同様に疎遠にされた。LGBTの人は他の大多数に比べて多くの悩みを抱えている。

 事例3:中国のテレビでは映さないがネットでは放映する。
ネットにはLGBTをテーマにしたドラマやアニメが流されるので、今まで深く考えずにLGBTを気持ち悪く思っていた私も、それを見て理解が深まった。

 事例4:学校の教育活動に取り上げた小学校もある

最近の小学校の性教育の教科書には、「同性愛は正常な関係である」と説明されています。しかし、全ての人がこれに賛成しているわけではなくて、激しい議論や敵意まで引き起こしました。しかし、私はこのような教科書は10年後、中国の人々のLGBTへの態度を変えることができると喜んでいます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日本社会と同様、LGBTが差別されたり、

迫害を受けることもよくある中国ですが、

しかし、小学校の教科書に「同性愛は正常な関係だ」と書かれていることは

中国社会の急速な変化がここにも現れていることを示しています。

また、12、3人に一人はLGBTであるというデータがあるにも拘らず、

日本では今だにそれをひた隠しにしている子が多いのに比し、

中国の学校ではわりとクラスのみんなが知っている状態のようです。

つまり、知られてもO.K.のように行動しているからでしょう。

その点は大らかな中国人気質のせいなのでしょうか

 

 

 

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