あのドキュメンタリー映画『ボーリング・フォー・コロンバイン』での
俳優ヘンリー・フォンダ(当時全米ガン協会会長)への突撃インタビュー以来、
我が脳裏には、ちゃっちゃと行動する社会派映画監督として
しっかり記憶されたマイケル・ムーア監督ですが、
今回、日本のテレビ番組「報道ステーション」に登場して、
沖縄の辺野古新基地建設反対をきっぱり意思表示し続ける
沖縄県民への支持を言明しました。
*「国民が政府を支配しなければ
政府が国民を支配する」
*「必要なのは行動であり、
みんながそれに加わることだ」
まさに、これが民主主義の基礎基本ですね。
日本は確か、民主主義の国だったですよね?
ニューヨークでも、米軍は沖縄から撤退すべきだという声が起きています。
ホンドの日本国民自身も他人任せにせず、行動するときが来ました。
黙っていることは政府の沖縄虐めに加担しているのと同じです。
ニューヨークに続け!ってなんか本末転倒だけど、
ま、とにかく。
↓共同通信の写真
《ふろく》
(ニューヨーク在住Hideko Otakeさんのフェイスブック記事よりお借りしました)。
ワシントンポスト紙(10月30日付)記事を、急ぎ翻訳しました。同じ記事を星条旗紙も。米メディアの関心、高いです。
【沖縄新県知事:新たな米軍基地建設を許可する日本政府、民主主義を軽視】ワシントンポスト紙 by Simon Denyer
沖縄で選出された新県知事は、30日、日本政府が米軍新基地建設の推進を強行するという決定を下したことを受け、「あるまじき」対応であり、地方自治の民主主義を無視するものであると述べました。
沖縄女性と、会ったことのない米海兵隊員との間に生まれた玉城デニーは、先月、沖縄での新たな米海兵隊基地建設への反対を掲げて知事選に勝利しました。
玉城知事は今月初め、安倍晋三首相と会見し、沖縄本島の北部に位置する辺野古での基地建設に反対する県民の意思を伝えました。それから3週間足らずで、安倍政権は埋立承認撤回の効力停止を命じました。
上京中の玉城知事は、30日、記者会見の席上で、「私に言わせれば、あるまじき対応」であり「日本政府の今日の措置は、民主主義の軽視です」と述べました。
沖縄県は、日本の総面積のわずか0.6パーセントしか占めていないにもかかわらず、在日米軍5万4000人の約半数、多数の海兵隊およびアジア太平洋地域最大の米空軍基地が駐留しています。
県民は、不公平な負担とし、低空を飛行する軍用機による騒音、事故の危険性、少数ではあっても米軍兵士たちによる行動に苦情を訴えています。
米軍は、沖縄の戦略的位置から見て、沖縄の基地は日本防衛のみならず、台湾から中国、朝鮮半島、フィリピンにいたる東アジア全域の平和維持にとって不可欠としています。
先週、沖縄県議会は、辺野古に関する県民投票実施案を可決し、玉城知事は今後6ヶ月以内の実施に取り組むと述べました。
玉城知事は「沖縄全県民の意思表示の良い機会だ」とし、得票数が投票資格者の4分の1に達した場合には、その結果を尊重して、安倍首相と米国政府に「投票結果を通知する」としています。
辺野古基地は、人口が密集している普天間の海兵隊基地を閉鎖して沖縄の負担を軽減するとされています。沖縄の海兵隊員1万9000人の半数は、オーストラリア、グアム、ハワイに移転することになっています。
しかし、多くの県民はそれでは不十分だと言います。たとえ人口密度が低い場所であろうと、新基地建設は米軍の沖縄駐留を恒久化するというのです。
玉城知事の前任者で、この8月に逝去した翁長雄志前知事は、辺野古基地の建設阻止をめざして、日本政府と長年にわたり司法・行政両面で闘いを続けました。
逝去後まもなく、県は、辺野古での埋立作業を止めるべく埋立承認を撤回しました。
玉城知事によると、安倍首相は辺野古基地に関する政府の立場は変わらないが、沖縄の負担は軽減したいと述べたということです。にもかかわらず、日本政府は、会見から日も浅い30日に、埋立作業の再開を可能にする撤回執行停止を命じたのです。
玉城知事はこの決定に「激しい憤り」を覚えるとし、沖縄県民の民意を無視することは、「まったくの間違い」だと述べました。
玉城知事はまた、米軍全員の撤退を求めているのではなく、沖縄が公平な防衛負担を担うよう求めていると述べました。
沖縄の人々は、日本本土に住む人々と民族的に異なっており、長年にわたって差別的な扱いを受けてきました。第2次大戦後も沖縄は日本の自治権回復から20年後の1972年まで米軍による占領統治が続きました。
玉城氏の話では、父親は彼の生誕前に沖縄を去り、その後、彼の母親に手紙を送ってきました。しかし、母親はアメリカに渡って一緒に暮らすより、沖縄にとどまろうと決め、送られてきた写真と手紙をすべて焼却しました。
玉城氏は、自分のものの考え方は、米軍基地の近くで成長したことによって育まれたものであり、自分の出自とのつながりはないと述べています。ロックンロールが大好きでアメリカ文化を敬愛しているとしつつ、沖縄の軍事基地をめぐる長年の問題は、日米の同盟関係を損なっていると言います。
アメリカ政府は、基地の配備を日本の国内問題だとみていますが、「民主主義の原理を踏まえて、当事国の国民と彼らが何を求めているか、真摯な話し合いをすべきだ」と玉城氏は述べます。
「日米安全保障関係がより強化されるか、関係が脆弱なものになってしまうかは、アメリカがそれをできるか否かによるのです。私たちは、その岐路に立っていると思います」。