さて、こういう「ないない尽くし」の回答を見ると
ムッとくる人が今の日本には多いのではないでしょうか。
でも、回答者がアメリカ帰りですので、
「愛国者」さんたちも反論はひかえるかもしれませんね。
私はまず、(もし中国帰りの私が同じことを言ったら
たちまち「反日」というレッテルが貼られるだろう)と思いました。
1の「笑顔がない」は、確かにそうです。外では。
でも、身内同士になるといくらでもニコニコしますし、
仕事(サービス業とか)となると一層そうです。
以前、中国からの帰国者(残留孤児一世)の方が
「日本はみんな笑顔で挨拶してくれます。みんな優しいです」
と作文に書いていたことがあります。
おそらく、その場合の「みんな」とは、
帰国者センターの係官だったり、日本語の先生だったりでしょう。
みんな、決められた自分の場所では
いくらでもニコニコ愛想を振りまくのです。
日本にはウチ・そとの壁が厳然としてあるのをいつも感じます。
この壁こそ日本社会が寛大で優しくなるのを
邪魔している張本人だと思うんですけど。
2の「見知らぬ人と自然な会話がない」の例外は
関西では〈大阪のおばちゃん〉だったはずですが、
近年、大阪のおばちゃんの伝統を固く守っているのは
誰あろう、北海道出身のワタシですよ(笑)。
なんか最近、電車の中でも
大阪のおばちゃんパワーが弱まっている気がするのは私だけでしょうか。
世界自然遺産を失ったような寂しい気がします。
3・5「食べ物が美味しくない」「感情的な人が多い」は
主観的・一面的で私は賛同しません。
4「思ったよりIT化が進んでいない」は本当にその通りですよ!
大都市のはずの大阪の街中にも無料wifiがなくて
旅行者など実に困ります。
中国では今、どんな小さい食堂でもwifiが使えるので
2010年に初めて江西省に赴任した時とは隔世の感があります。
日本もそれぐらいちょっとお金をかければ
できると思うんですけどね。
他のことに無駄遣いしているからね~。
・・・・・・
「美しい(はずの)日本」
真の美しさを取り戻すには何が必要なんでしょう。
「日本が一番エライ」と思うことでないことだけは確かです。