以前、大阪市の公立小中学校では
一つの学校に必ず一つは学級崩壊があると聞いて
身につまされる思いでしたが、
最近は国内の日本語学校がハチャメチャになっているという記事を読み、
(語学学校まで小中学校並みになっているのか)と驚きました。
ー「日本語学校の悲惨な実態、授業崩壊・入学翌日に失踪…」姫田小夏ー
「A国留学生の万引き、B国留学生の無免許運転、
C国留学生の刃物を持ち出した喧嘩…、
アジア人留学生が起こす問題が多発し、その対応に追われる日本語学校。
その現場は、もはやまともな日本語教育どころではない、
というところにまで来ている。」
とセンセーショナルな書き出しのこのレポートは、
やや一面を強調しているきらいはあるものの、
自分の体験から(そうかも知れない)と思える部分もあるのです。
昨年9月、一学期が始まったときのこと、
一年の教室に高校三年生の男の子が一人座っていました。
同僚の中国人の先生がその子の親と個人的に約束して
私のクラスの授業に見学者として参加させたのです。
「高校の授業にも出ずこんなところで何やっているの。
出席不足で卒業できないんじゃないの?」と同僚に聞くと、
中国では大丈夫とのこと。
男の子のお父さんは工場経営の社長です。
お金にものを言わせるのでしょう。
自分の子どもを翌年(つまり今年)日本に留学させて
日本語を上達させ、日本に会社の工場を作って息子にやらせるという
計画のようなのです。
それにしてもその息子の勉強しないことと言ったら呆れるほどでした。
いくら見学者だと言っても、教室にドッカリ座っていられたんじゃあ
無視するわけにもいかず、
しょっちゅう言葉を言わせたのですが、
まあ、態度の悪いったらありゃしない。
教科書は忘れるわ、他の大学生がせっせと宿題をしてくるのに
その子はサッパリしてこないし、
自分の故郷の町の名前すら何度言っても覚えないし、
授業の途中で携帯をいじり出すし、
結局5回くらいでパッタリ来なくなりました。
同僚に「あの高校生、最近来ませんよ。」
と言うと、驚いていました。
さらに私が
「あの子ははっきり言って邪魔です。
勉強しないムードを撒き散らしている。
あんなのが日本の語学学校に入ってもクラスでやっていけませんよ」
と言い、それ以降その子が話題に上ることは二度とありませんでした。
今頃日本に行って語学学校の授業をサボっているのでしょうか。
「金持ちの子にろくなのがいない」という典型の子でした。
日本の語学学校も、いくら政府が
「2020年までに30万人の留学生を受け入れる」とか言ったって、
本当に勉強がしたい子かどうか判断する試験ぐらい
実施すべきだと思います。
学校の経営者はどんな学生だろうが、金さえ払えばお客さんでしょうが、
苦労するのは教室現場の日本語教師ですよ。
写真は全部キャンパスの木です。
資料「日本語学校の悲惨な実態、授業崩壊・入学翌日に失踪…」姫田小夏
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