ちょうど昨日は日本の政治の仕組みと憲法の三大原則について
中国の大学生にスカイプ授業で述べたばかりです。
「日本国家概論」という科目で
日本の政治・経済・歴史・社会も教えないといけないからです。
フェイスブックに下の三権分立図【官邸の公式サイト】が挙げられていたので、
(ああ、これ昨日やったばかりだわ)と思ってふと見ると、
な、なんと!
この「三権分立」図、なんか変ですよ!
私が学生たちに資料として渡したのは下の図で、
日本の多くの学校で使っているものです。
三権分立の説明と同時に、
国民が国家の三つの権力にどのように影響を与えるかという
国民主権の内実を図で簡潔に表したものです。
↓社会科の試験ではこんな問題が必ず出ますよね。
子どもの時からしっかり身につけなければならない知識だからです。
上の官邸サイトの図には行政権に対する国民主権の観点が欠落しています。
(いやはや、国民無視のアベ政権ならではだわ!)と驚き呆れたのですが、
内閣広報室によると、上の図は少なくとも
1998年(橋本龍太郎内閣・自民党)からずっとこれだそうです。
民主党政権のときもこのままだったということですが
恐らくあの政権はそこまで気がつかなかったんでしょう。
まして官僚たちは民主党政権の味方ではなかったので
知っていても教えてあげなかった可能性は十分にあります。
官僚には国民主権なんてどうでもいいことなのでしょう。
さて、検察官の定年延長を内閣が操作できるようにする法案が
審議されている現在、
この図が変だと世論に指摘されて、官邸公式サイトは修正するでしょうか。
何しろ「国民に主権があるのが間違っている!」
という日本会議系で占められている内閣です。
本当に今の自民党はどの人もこの人も
頭がおかしくなりそうなことを平気で言う人が多くて
本当に困ったものです。
西田昌司参議院議員(現在は自民党国会対策委員長代理)
この憲法の基本である国民主権を
官邸の公式サイトの三権分立図に復活させなければなりません。
検察庁の独立性と中立性を守るとともに。
#検察庁法改正案に抗議します
#官邸の三権分立は国民主権が抜けてるぞ