毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

中国滞在4ヶ月で覚えたこと      2011/01/09(日)  No.48

2011-01-09 17:50:13 | 中国事情
 昨年2010年8月26日未明に南昌の空港に降り立ってから、4ヶ月半になろうとしている。1月16日から1ヶ月間大阪に帰る前に、この4ヶ月を振り返ってみようと思う。

 日本で暮らす中国出身者の方々、日本語教師の先輩や諸々の本などから予備知識は得ていたものの、何しろ体験していないので実感が伴わず、せっかく教えてもらってもほとんど上の空だった。
 実際の生活で、覚えて得したことを今アトランダムに挙げると、

1.野菜は何でも炒めて食べることができる!
 これを学んだのは大学の食堂のメニューだ。ニンジン、大根、蕗みたいな野菜、ジャガイモ、ピーマン、ヘチマ、冬瓜、キノコ、山菜、キャベツ、青梗菜e.t.c. 全て炒め物だ。しかも1種類のみ「ニンジンだけの炒め物」「大根だけの炒め物」といったとてもシンプルなものが多い。値段は1元~3元ぐらい。
ご飯3元+2種類の菜=5元~9元がmy昼食の値段だ。
 宿舎で真似してジャガイモ、ニンジンなど千切りにして1種類だけの炒め物を作った。(これは新発見!)と小躍りしたのはキュウリの炒め物だ。千切りにして強火で手早く炒め、塩こしょうするだけ。ちょっと横にスクランブルエッグを添え、お茶漬けの元などをスープにすると、5分で立派なディナーができる。プロパンの火力が幸いしているのか、シンプルな材料、シンプルな料理法で本当においしい。

2.言葉はメチャクチャでも、とにかく訴える!
 ここに着いたとき、宿舎の部屋はかなり傷んでいた。
テレビはぼろくそで、前を通っただけで急に点いたりした。パソコンのインターネット接続も困難を極めた。「この部屋の電気の配線は他の階の部屋よりひどいです。」と“パソコンの神様”郭さんが最近教えてくれた。
日本では、1回訴えれば迅速にほぼ100%ちゃんとしてくれる。ここは、3回以上言うのが普通だと思った方がいい。やってくれないのではない。やってもやってもすぐ壊れるのだ。
 初めは(もういい、疲れたわ。)と挫けそうになったが、宿舎管理人のミズ劉、ミズ呉ともに気のいい人達なので、毎日管理人室横を通るついでに、あーやこーや超ド下手な中国語と筆談で訴えた。たいていは修理の依頼だ。だんだん、メチャクチャな中国語と英語と筆談で通じることが実感でき、ぐっと生活が楽になった。しょっちゅう切れる電球、壊れかけのベランダのカギ、エアコン、湯沸かし、…思えばいろんなものを直してもらったなあ…。
 宿舎のみならず、スーパーや銀行、また道を聞くときもこれでいくしかない。ここでは日本語学科の学生と先生以外に日本語は全く通じない。しかし、それでもあーやこ-や訴え続けると八あん、クマさんが「来来…。」とかやって来て、何とかしてくれる国なのだ。

3.使えるものを使って暮らす!
 初め、茶こし用の網がなかった(正確に言えば今もない)。お茶の葉をどのようにして捨てるか困った。
その時甦ったのは「中国いかがですか」(小田空)の中の1シーンだ。小田空さんも20年ほど前、ここ南昌で暮らしたことがあり、その時のことなどをマンガにしている。彼女は確かお茶の葉っぱをトイレに流していたはずだ!同じようにした。本当にいい方法だ。トイレが詰まるわけじゃなし、ひょっとしたらお茶の殺菌効果が排水パイプを除菌してくれるかも…とすら思う。
 モップもどこで洗うかハテ?と思ったが、ちょうどサイズがピッタリの場所がある。洗面所だ。顔を洗うところとモップを洗うところが同じでも、後で丁寧に石けんで洗うので問題ない。だってバケツとか無いし~。

4.店の品物に同じものはない!
 ズラッと並んでいるから全て同じと思ってはいけない。
一つ一つの個性を見極めるというか、最も難の無いものをじっくり、油断無く検証しなければならない。その過程でホッチキスが飛び出していて指を怪我するとか、いくらでもあるのだということを肝に銘じておくことだ。(私は2回、指を引っかけて血を流した。未熟だった…。)8月末、3年生の精鋭部隊(範さん、黄さん、劉さん、楼さん)が、スーパーでとんでもなく時間をかけて品物を見定め、私に「これが1番品質が良いです。」と言った言葉が忘れられない。
本当にピンからキリまでのものが、同じ値段で並んでいるのだ。消費者は鋭い眼光を持って買い物に臨まなければならない。

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