毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「宿舎から見た墨絵のような景色」 2013年12月11日(火)No.819

2013-12-11 23:20:08 | 中国事情
なかなか風情があっていい・・・とは到底思えない。
毎日がこうならどうしたものか、と途方に暮れる景色だ。
一昨日12月9日(日)午前9時過ぎに宿舎の南側ベランダから見えるオフィス入口を撮った。
遠景がクリアに見える日だってあるのだが、この日はP.M.2.5指数が152(中度汚染)だった。


北側の窓から見えるのは外国人教師宿舎B棟、C棟。向こうは北部キャンパスがあるが、
そんなに遠いわけでもないのに翳んでいる。
手前の庭に紅葉しているのは、この庭に1本だけ立っているソメイヨシノ。


この赤いマスクは3年生の余立君さんが、
11月11日のバーゲンで買ったからと言ってプレゼントしてくれたもの。
自分もマスクは持っているが、とにかくありがたい。


内側に活性炭みたいなのが差し込めるようになっている。
わざわざ「P.M.2.5」と印字してあるのが売りポイント。


今日(11日)は学校に行く途中、数人のマスク着用者を見かけた。
麦盧キャンパス内のスーパーで蜜柑を買ったら、いつもの店員さんに
「おだいじに!」と肩をポンと叩かれた。
イヤ、そうじゃない……。
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「『小皇帝・小王女』の育児はどうしたらいいのか」 2013年12月10日(火)No. 818

2013-12-10 21:52:06 | 中国事情

「爸爸去哪儿(お父さんどこに行くの)」からのいくつかのシーン。

「爸爸去哪儿(お父さんどこに行くの)」という中国の人気番組がある。
5人の男性スターがそれぞれ自分の子どもと田舎に行き、
不自由な暮らしを体験するなかで親子の絆を確認するというものだ。
高度経済成長という社会の激動と「一人っ子政策」が相乗し、
中国では「今どきの育児はどうあるべきか」が深刻な社会問題になっている。
普段、親子の交流が少ないスターのお父さんが
ひっくり返ってふてくされる自分の子どもに対して
ビクビク・おどおど仕えるのを見て、腹が立って仕方がなかったが、
学生の中には
「子どもたちはまだ未熟なので、あれくらいの我が儘は仕方ありません。
可愛いじゃないですか。」
という意見もある。ワタシは心が狭いのだろうか。

「育児はどうあるべきか」は
この前の校内日本語コーナーのトピックに取り上げられたものだが、
おもしろそうなので意見文のテーマにしてみた。
「厳しく育てるべきだ」「いや、優しい友達のように接するべきだ」と、
多くの意見が分かれた。

その中で、それにしてもこれは酷いという事件に触れたものがあった。
「ある若者が留学したのだが、仕送りのお金が少ないのに腹を立て、
帰国した後、そのことで母親を殺した。」
というものだ。
この事件は中国中を愕然とさせたそうだが、
よくある育児問題として挙げられていたものに、
祖父母の孫に対する過度な甘やかしがある。これは結構多いようだ。
例えば、こんな事例があった。

「お祖母さんが孫に
『お昼、学校から帰ってきたら何が食べたい?準備しておくから言ってね。』
と言うと、孫が
『ラーメンがいい。』
と言って学校に行った。
昼に孫が帰って来たのでお祖母さんがいそいそとラーメンを作ったところ、孫は
『ラーメンなんか食べたくないわ。やっぱり炒飯にして。』
と前言を翻した。お祖母さんは
『ああ、そうかい。じゃ、炒飯を作ってあげるからちょっと待っててね。』
と、大急ぎで炒飯を作って孫に差し出した。すると、孫は
『ああ、やっぱりラーメンにするわ。
お祖母ちゃん、ラーメンもう一度作って!』と言う。
一事が万事これなので、近所の人がそんなに甘やかしてはいけないと忠告すると、
そのお祖母さんはこう答えた。
『あんたたち、少しは私の気持ちも考えてみてよ。
祖母にとって孫がどんなに可愛いか分からないのかい?
私はこの可愛い孫のためなら何でもしてあげるよ。』……。」

という内容だった。
続いて「実は、このような事例はそんなに珍しくない。」
と書いてある。
読者の皆さんが(そんな極端な…)と思ってくれるのを期待しているのだが、
案外、皆さんの周囲にもよくあることだったりして……。

日本国内で、我が儘な子どもや我が儘させ放題な親・祖父母を見るたびに
私は吐き気をもよおしたものだが、中国も負けていないようだ。
日本の我が儘っ子と中国の我が儘っ子が一堂に会したら
どちらがハイレベルの我が儘性を発揮するか、
ちょっと試してみたらどうだろう。
いや、すぐに控えている祖父母や親同士が掴み合いの喧嘩をし始めそうだな。
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「安倍首相:日本国内での人気(?)とのあまりの差異」 2013年12月9日(日)No.817

2013-12-09 21:23:33 | その他情報
ホントは支持率もそんなにまで高くないのかも知れない。
メディア情報は何もかも胡散臭い。
それでも、安倍首相は選挙で国民の支持を得たから現に首相をやっている。
TPP参加・原発再稼働・秘密保護法・集団的自衛権のどれをとっても、
国民のためにならないことばかりしているというか、
国民を崖から突き落とすようなことをしているにもかかわらず、
メディアによると、まだ支持者がいるらしい。
すごいな日本人。

フォーブス誌の「2013年世界で最もパワフルな人物」ランキングでの
安倍首相は別の意味ですごい。

1位:プーチン大統領(ロシア)
2位:オバマ大統領(アメリカ合衆国)
3位:習近平国家主席(中国)
4位:フランシス・ローマ法王
5位:メルケル首相(ドイツ)
――――
8位:アブドラ国王(サウジアラビア)
――――
11位:キャメロン首相(イギリス)
ーーー
14位:李克強首相(中国)
――――
18位:オランド大統領(フランス)
―――
20位:ルセフ大統領(ブラジル)
21位:ガンディー国民会議総裁(インド)
――――
23位:ハメネイ最高指導者(イラン)
―――
26位:ネタニヤフ首相(イスラエル)
――――
28位:シン首相(インド)
――――
32位:潘基文国連事務総長
――――
34位:ナヒヤーン大統領(アラブ首長国連邦)
――――
46位:金正恩第一書記(朝鮮民主主義人民共和国)
――――
52位:朴槿恵大統領(韓国)
――――
57位:安倍首相(日本)


「2013's Most Powerful People」は
毎年のフォーブス恒例の首脳・投資家・慈善家・企業家ランキングで、
その人の影響力および資金力に基いているとのこと。
72人がランク入りしている。
上に名前を挙げたのは政治関係者だけだが、
日本関係では他に黒田日銀総裁が39位、孫正義ソフトバンク社長が45位に挙げられている。
安倍さん、57位でも入れてもらえてヨカッタ…かな?

フォーブス誌は世界における日本の安倍首相の影響力をこのように判断している。
日本国内のムードとは相容れないかも知れないが、
世界のムードを如実に表した数字だと思う。
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「白く翳(かす)む南昌の街並み」 2013年12月7日(土)No.816

2013-12-07 20:15:51 | 中国事情
私は南昌のPM2.5汚染数値情報を毎日チェックしている。
今日は、初めて250以上を越えて「厳重汚染」に近づいた。
123.sogou.comというポータルサイトに下のような表示があった。


南昌空气质量指数实时监控数据 273
重度污染 数据由环监局各监测站于今日18时更新

空气污染提示:空气污染非常严重,尽量留在室内,关好门窗,避免户外活动。


ちなみに、中国におけるP.M.2.5の汚染度は下のように分けられている。
日本と比較するとひと桁多い。

500~300 厳重汚染
300~200 重汚染
200~150 中汚染
150~100 軽汚染
100~50  良
50~0   優


私としては厳重汚染に近づいたことで愕然としたのだが、
今日も今日とて、南昌市内八一公園では人々が呑気に日本語コーナーで喋っている。
周囲を見渡すと、マスク着用者は私を含め3人のみ(全て日本人)。
参加者に何故マスクをしないのかと尋ねると、口を揃えて、
「中国人なので空気の悪さにはもう慣れた」
「マスクなどつけたら周囲の人がジロジロ見るので恥ずかしい」
「着用すると息がしづらい」

と言う。
慣れたと感じていても、体には必ず影響がある、
下手すると寿命に影響するかも、などと脅し、
新しいことに敏感な若者がマスクを着け始めたら年配の人たちも後に続くので、
是非最先頭にマスクを着用して街に出るよう説得した。
「今まで、p.m.2.5のことなど、ひとつも考えていなかった。
今度から気を付けます。」

と素直に応じてくれた学生もいて、ちょっと啓蒙活動した感じかな。

下はnews.163.comで見つけた12月6日の上海の写真(当日上海のPM2.5指数は史上最高の602.5を記録)。
こんな時走っていていいのか???

 

  
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「鶴彬(つるあきら)の川柳を詠む」 2013年12月5日(木) No.815

2013-12-05 22:16:55 | 日本語
今日、日本文学の授業で川柳を紹介したが、
それは「サラリーマン川柳」やらで、
学生たちは、辛いことも思わず吹き出すほどのユーモアで乗り切る
日本庶民の暮らしぶりが覗えたのではないか。
で、今日の宿題は「辛さを吹き飛ばす川柳を3句作ること」にした。

宿舎に帰ってきて、保存しておいた朝日デジタルの「天声人語」を読んでいると、
『反戦の川柳人で知られる鶴彬(つるあきら)に
万歳とあげて行った手を大陸において来た〉がある。』


という部分を見つけて、ギクッとした。
先の戦争で兵隊にとられた若者の多くが、
侵略の先兵として送り込まれたアジア大陸で身体の一部を損傷し、
或いは、命を丸ごと失った。
川柳は社会風刺や人情の機微を表現して、生きる力になるものだと、
今日の授業で説明したばかりだが、
鶴彬の川柳は、やんわりとした社会風刺といったものではない。
真正面からの国家批判である。命がけの表現だ。



鶴彬は、1909(明治41)年石川県生まれ。この年、伊藤博文がハルビンで暗殺された。
28歳の1937(昭和12)年12月、出勤したところを
待ち伏せしていた特高警察に治安維持法違反で逮捕され、
翌1938(昭和13)年、29歳の時、この世を去った。
その時も手錠をされたままだったという。

下の2句は15歳の時、初めて句誌に投稿したもの 。
・静な夜口笛の消え去る淋しさ
・燐寸(マッチ)の棒の燃焼にも似た生命(いのち)


同じく15歳の時の句。
感じる心が飛びぬけている人だったんだ。
・悲しい遊戯を乗せて地球は廻る
・生活へ真剣になれぬある生活
・一跳ね一跳ね魚(うを)の最後が刻まれる
・泣く笑ふそして子等の日は終り

・儚いと捨てられもせぬ命なり
・大きな物小さな物を踏みにじり
・風船玉しかと掴めば破れます。


次は16歳の作品。
この年、普通選挙法とともに治安維持法が制定された。
・打たれてから打つ心を考へる
・大切に抱いてゐるから黙って居よう
・生と死を車輪の力切りはなし
・死の背景に生きてるものが浮いてゐる

・レッテルを信じ街々の舞踏する
・レッテルに掩はれて街,窒息せん


その後、鶴彬はずっと書き続けた。
心震える恋も、踏みにじられる正義も、蟻のような労働者の生活も、
書いて、書いて、28歳になった。
その年の11月句誌「川柳人」に投降した中に上記「天声人語」の句と
下の句がある。

・手と足をもいだ丸太にしてかへし

この一か月後、彼は悪名高き治安維持法によって逮捕され、
翌年赤痢で病院に移送されたものの、
手錠を外されることはなく、29歳で日本国家に殺されてしまった。
今再び、こうした時代にシフトしている日本である。
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「校内アニメ吹き替え大会」 2013年12月4日(水)No.814

2013-12-04 20:32:25 | 中国事情

↑準備・司会・音響・進行は全て2年生が担当。
司会者の2人は衣装を整えている(借り代は個人負担かどうか心配だ)。

今年で4回目となる「校内アニメ吹き替え大会」。
途中停電で困ったり、急遽別室に移動したりしながら、
それでも終始、日本語学科ならではの和気藹々とした雰囲気の中で行われた。
江西財経大学の日本語学科学生は、
1年:20名、2年:18名、3年:30名、4年:30名と、全員でも98人で、
たぶん南昌の日本語学科がある学校で、一番小規模校だろう。
(或いは江西省で一番かも)
小規模校のいい所は、異学年交流がしやすいことだ。
今日の大会でも、学年を越えた混合チームがたくさんあった。
写真で会の流れをザックリ紹介しよう。


まずご挨拶。このグループの出し物は「君を呼んで」だったかな?
ドラマの部とアニメの部の2部あって、これはドラマの部。
主人公を演じた左端の徐さんの声は、心に迫るものがあった(3年生)。


後輩2年生男子はドラマ「西遊記」。
どこでこんな自分たちにふさわしいものを見つけてくるのか。
「肉~!肉~!」と叫ぶ優さん、ピッタリだ。


画面をよく見たら、あら、香取慎吾ちゃん。
中国語字幕は一年生など、まだ日本語がよくわからない人のためだと言う。


アニメのキャラクターと声の担当者はなぜかどことなく似ている。


この二人が上の画面のヒョットコとオカメを演じている(3年生)。


画面より演技者を見ている方が面白い。
1年生が画面のキャラクターになり切っている。可愛い。


こちらは2年生。声だけではなく、仕草も表情も画面と同じ。こうでなくちゃね!



ついに出た!「クレヨンしんちゃん」は、やっぱ、おもしろいわ。


クレヨンしんちゃんは特徴さえつかめば、とても真似し易い。
今日の演者(一年生)もしんちゃんの声に肉迫していた。
(このグループは2年、1年、英語学科の学生の混成)


意外と演じやすいものは、お年寄り、動物など、
わざと声を変えるもの。
このアニメ、タイトルが分からないがオオカミの神様や年寄り亀が出てきた。


真ん中の何さん、立派な年寄り亀だった。


見事に最優秀賞を勝ち取った3年生の3人組。
「金持ち、金持ち~!」とか言いながら高笑いしている。



これは休憩時間を利用して、3年日本文学クラスの精鋭たちが披露した、
「君、死にたもうことなかれ」のパフォーマンス。
弟になり切っている朱さんの表情が分かってもらえるだろうか。

と言うわけで、今年の吹き替え大会も終わった。
4年の陳小雲さんが、
「4年前なんか賞金はありませんでしたよ。
去年の最優秀賞も今年より百元少なかったし~。」と愚痴を言った。
時代は変わる。物価も上がっているんだしね
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「日本語学習者数、中国が世界一に」 2013年12月3日(火)No.813

2013-12-03 21:48:10 | 日本語
国際交流基金(Japan Foundation)は3年毎に、海外での日本語学習者数を調査している。
2012年度調査によると、
世界の日本語学習者は3年前に比し、9.1%増加 した(398 万人)。
内訳は、
第1位:中国(前2位)
第2位:インドネシア(前3位)
第3位:韓国(前1位)
第4位:オーストラリア(前4位)


日本国内ではメディアが繰り返し、繰り返し、中国の反日政策を報道し、
同時に中国人が日本人を嫌っていると伝える。
日本人の嫌中感情は増すばかりだ。
そりゃ、「中国人の90%以上が日本人を嫌っている」と伝えられたら、
日本人だって(なんだと~、こっちだって嫌いだわい)という気になるだろう。
しかし、中国の地方都市南昌にいると、
全くそうした反日ムードは感じない。
ブログに書いていることは全て事実である。
(これは独り南昌だけの傾向なのだろうか)と、心で訝しんだりしたものだ。
しかし、中国人民の態度が数字として客観的に示されたのが、この結果だ。

国際交流機関は、
中国においては、アニメをはじめとする
日本のポップ・カルチャーへの関心を背景にした学習動機や、
「将来の就職」等経済的・実利的理由に支えられて
大学を中心に学習者が伸びている、と分析している。
八一公園日本語コーナーの参加者を見ても、
それは実感できる。

日本国内のメディアからだけの情報では、自然に反中国意識が強くなる。
メディアが情報コントロールしているからである。
できるだけその煽りに乗せられないようにするには、
こうした機関からのデータを直接知ることが大切だ。
メディアのフィルターをくぐったものは、
恣意的に方向性を与えられたものになっているからだ。
(みんな、くれぐれも騙されないようにしようね!)


ーーーーーー国際交流機関 PRESS RELEASE 2013 年7 月8 日 No. 927
学習者数 3,984,538 人 (09 年3,651,232 人 より9.1%増)
機関数 16,045 機関 (09 年14,925 機関 より7.5%増)
教師数 63,771 人 (09 年49,803 人 より28.0%増)

順位 国・地域名 2009年学習者数(人)→ 2012年学習者数(人) 増減率(%)
1 中国 827,171人→1,046,490人 (26.5%増)
2 インドネシア 716,353人→ 872,406人 ( 21.8%増)
3 韓国 964,014人→ 840,187人 (12.8%減)
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「憲法21条で認められているデモをテロと言う石破幹事長」 2013年12月2日(月)No.812

2013-12-02 21:23:17 | 政治
石破幹事長が、自身のブログで特定秘密保護法案への反対デモを批判した。
彼の文言は次の通り(青字)。

今も議員会館の外では「特定機密保護法絶対阻止!」を叫ぶ大音量が鳴り響いています。
いかなる勢力なのか知る由もありませんが、左右どのような主張であっても、
ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は
決して世論の共感を呼ぶことはないでしょう。

主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、
支持の輪を広げるべきなのであって、
単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます。



デモの声の音量は、デモ規制の警察が管理している範囲内であったはずだ。
それを超えると警察がストップさせる決まりなのだから。
つまり、この石破という人が「大音量」「絶叫」と言うのは、
物理的な音量を指しているのではなく、
「特定秘密保護法に反対する」という事柄が自分の胸に突き刺さる(だからテロだ)
と不服を述べているのだろう。
言いかえれば、「自分たち政府の法案に異議を唱えることがテロなのである」
と言っているんだね。
この考えが石破というヒトの中核思想なのだと私は思う。
「国民は政府の為すことに、ただ黙って従えばそれでいいんだ、
分かったか、この愚民ども。」
と、彼は言っているのですね。

そう言われても日本国憲法21条1項には、
「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。」
と明記されていて、これは私たち国民にとって当然の権利なんですけど。

日本を国の外から見ると麻痺感覚なく見えることがある。
このままこの人たちが政治の実権を握っていると、
この涙が出るような尊い権利が、日本という国から消し飛んでなくなってしまう時勢が
本当に、ウソじゃなく、来る。


政治なんかのことより、
移ろいゆく自然の美しさに「あはれ」や「をかし」を感じて暮らしたい。
ああ、それなのにそんな細やかな喜びも許さない日々のニュース…。
石破自民党幹事長って、次期総理の声もあるらしい(それホントにやめて欲しいねんけど)。
コメント (2)
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「ううあのマーチング・マーチ」 2013年12月1日(日)No.811

2013-12-01 19:25:38 | 日記
阪田寛夫作詞・服部公一作曲の「マーチング・マーチ」。
昔から知っている童謡だ。

私の好きな歌にはジャンル別けがまるでないが、
大昔、子どもの頃に童謡で好きだったのはマイナーな曲ばかりだった。
(例えば「月の砂漠」「グリーン・グリーン」「紅葉」とか)
そんな私が今、ときどきこの「マーチング・マーチ」を歌う。
たまにジーンとして涙がジュワッと出たりするくらいだ。

そんなに変化したのはううあの「マーチング・マーチ」を聞いてからである。
この歌を口ずさむとき、胸の中でううあの歌声が響いている。

作詞した阪田寛夫は詩人で、
彼の「夕日が背中をおしてくる」は、小学校教師だったとき、
よくクラスの朗読大会のエントリー種目にしていた。
他にも谷川俊太郎とか、山村暮鳥、草野心平など、
朗読、群読好き(←させるのが)の私は、
やたらクラスの子どもたちに詩を暗誦させていたが、
えらいもので、子どもたちも、ものすごく詩の朗読が好きだった。
そして、どんどん朗読名人になっていった。
私が思いつきもしない読み方をする子が続出した。
子どもは本当にすごいなあと思った。 

朗読と歌うことは似ている。
その作品の心を自分の心と共鳴させながら声に出すのだ。
ううあはその名人だと思う。

実は今日、ウェブニュースで作曲家の服部公一さんが、
特定秘密保護法案に反対している記事があって、
(はて、何を作曲していた人だったかな?)と調べたら
「アイスクリームの歌」「マーチング・マーチ」が出てきた。

取りあえず「マーチング・マーチ」の歌詞。
( “右足くん 左足くん  カワリ バンコ カワリ バンコ”ら辺で
何かが醸成され、
“ぼくをはこんで~~~野っ原へつれていけ 
チッタカ タッタッタァ”でウッと涙が出るんである


マーチったら チッタカタァ 行進だ
マーチったら チッタカタァ 行進だ
右足くん 左足くん
カワリ バンコ カワリ バンコ
ぼくをはこんで チッタカ タッタッタァ
野っ原へつれていけ チッタカ タッタッタァ

マーチったら チッタカタァ 行進だ
マーチったら チッタカタァ 行進だ
バス道くん どろ道くん
ざっく ざっく ぼっこ ぼっこ
ざっく ざっく ぼっこ ぼっこ
いい音ならして チッタカ タッタッタァ
野っ原へつれていけ チッタカ タッタッタァ

か か かえるのおへそ み み みみずのめだま
あるのかないのか ないのかあるのか みにいこう

マーチったら チッタカタァ 行進だ
マーチったら チッタカタァ 行進だ
ふる靴(ぐつ)くん ぼろ靴くん
左 右 左 右 一 二 三 四
ぼくをはこんで チッタカ タッタッタァ
野っ原へつれていけ チッタカ タッタッタァ
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