毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「山城博治さんたちを救え!」No.1852

2017-01-11 21:48:45 | 我が心の沖縄

沖縄平和運動センター事務局長、山城博治さんたちが微罪にもかかわらず勾留されて

はや3か月近くになります。この勾留に対しては、

大きな2つの署名活動が為されています。

沖縄に行かなくても、自宅でもできる沖縄連帯行動にぜひあなたもご参加ください。


1つ目はFree Hiroji Campaign / 「山城博治さんらを救え!」キャンペーンで、

日本、アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、アジア各国、南米など、

世界61か国の人々からの13000通に及ぶ早期釈放を訴える署名が集まり、

まだまだ増えつつあるそうです。

もちろん私も山東省で署名しました。 

   

Free Hiroji Campaign / 「山城博治さんらを救え!」キャンペーン
下にアクセスしてご署名ください。
 ↓   ↓   ↓
https://www.change.org/p/%E5%B1%B1%E5%9F%8E%E5%8D%9A%E6%B2%BB%E3%81%95%E3%82%93%E3%82%89%E3%82%92%E6%95%91%E3%81%88/u/19000040?utm_medium=email&utm_source=notification&utm_campaign=petition_update

もう一つは、

山内徳信さんほかの「山城博治さんたちの早期釈放を求める会」による署名よびかけです。

http://www.labornetjp.org/files/0105shomei

↓ この呼びかけの関連記事 

その①沖縄タイムス 2017年(平成29年) 1月11日 旧暦 12月14日 

基地反対運動リーダー勾留2カ月超 「苦痛与えている」元裁判官ら釈放訴え

その②  東京新聞 2017.1.5 朝刊「辺野古反対リーダー釈放を」

 

 

1月13日に速達でだせば、15日には間に合うようです。

 <署名用紙は下記からダウンロードしてください>

http://www.labornetjp.org/files/0105shomei

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

最後に、1月12日(明日)、東京で山城博治さんの釈放を求める

記者会見と集会があるそうです。

東京近郊の方、ぜひご参加ください。


--------------以下拡散歓迎!
記者会見と集会のご案内
「山城博治さんらの釈放を」

◆日時/場所:2017年1月12日(木)
①記者会見(メディア対象): 13:00~13:50 場所:参議院議員会館B109
②集会: 14:00~15:30 場所:参議院議員会館講堂
(ロビーにて、①12:40~13:00、②13:40~14:00、入館証を配布します。)
※鎌田慧さん、落合恵子さん、佐高信さんらが発言します。
◆主催:鎌田慧、澤地久枝、佐高信、落合恵子、小山内 美江子
◆問い合わせ:「山城博治さんらを救え!」キャンペーン 
E-mail:SaveHiroji@gmail.com

 

コメント (4)
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「中国の高校生活(の一端)」No.1851

2017-01-10 23:07:53 | 中国事情

菏澤学院キャンパスにはあちこちに石の塊が置いてあります。この石はどう見えますか。

 

今日は昨年秋ごろの2年のスピーチ原稿を手直しして

エッセイにしたものをご紹介します。

テーマは「私の高校時代」

1年半前まで高校生だった彼女ら・彼の高校生活のエピソードです。

あまり類型的でないものをピックアップしてみました。

お読みになってどんな感想をお持ちになるでしょうか。

そうそう、中国ではほとんどの子どもたちは、中学、高校は寮生活を送ります。

場合によっては小学校に入学するときから寮に入らなければならない地域もあるそうです。

 

―――唐瀾「私の高校時代」

 普通の中国の学生と同じように、私の高校時代は毎日勉強が忙しくてつまらなかったです。私たちが毎日楽しい時間は食事の時間でした。一生懸命勉強したあと、皆は疲れて、お腹も空いています。(もし、今おいしい食べ物があればどんなに幸せだろう)。私たちはいつもそう思っていました。

私の高校の食堂は二つありました。一つは大きくて他の一つは小さいです。大きい食堂の料理は美味しくて、種類もいろいろあります。しかし、値段はちょっと高くて、それに人も大勢います。小さな食堂の値段は高くないですが、大きい食堂ほど美味しくないです。それでも人は大勢います。それは大変です。なぜならば、毎日の勉強任務が終わったら、そんなに大勢の人と食べ物を奪い合う力がもうありません。ですから、毎日授業が終わった後、すぐ食堂へ走らなければなりません。

 そして、私の高校では、一年生、二年生と三年生の建物が違います。三年生は自分たちのビルがあります。勉強の場所としてはとても静かですが、大きい食堂までの距離が遠いです。三年生は勉強時間がたくさんあってとても忙しいです。だから、大きい食堂へはあまり行きません。小さい食堂で勝手に食べ物を買って、すぐ教室へ帰らなければなりません。毎日朝早くから勉強で始まり、夜遅く勉強で終わります。先生もいつも私たちに時間の大切さを語っています。

 「早く、早く!」

「速く!時間がない!」

 「もっと勉強しなければならない!」

「青春とは一生懸命勉強することだ!」

 このような話を聞いて私の高校時代は過ぎました。

 先生の話を聞いて前よりもっと、もっと勉強した私の様子を今思い出すと、とてもおもしろくて、懐かしいです。大学ではそのように一生懸命勉強することはだんだん少なくなりました。しかし、その時の意識はいつでも大切です。人は何歳でも勉強が必要です。高校の時も、大学の時も、そして、社会人になってもそうです。

  

―――陸恵敏「私の高校時代」

四年前、私は高校に入学したばかりで、友達とあまり親しくなっていませんでした。ある晩、クラスメートみんなで遊んだ後、みんなは続々とそれぞれの寮に帰りました。私はルームメートの観さんと林さんと一緒に帰りました。

 そのうちの一人、観さんはビールを飲みたがって、林さんとビールや他の飲み物を買いに行ってしまいました。林さんは、

 「陸さん、私たちはすぐ帰るから、陸さんは前を歩いているクラスメートを探して一緒に帰って。」

 と言いました。私は仕方なく、一人で寮の方へ歩いて行きました。途中、狭くて暗い道を通りました。その時私は、生まれて初めて夜道を一人で歩いたのでとても怖かったんです。一人で進む勇気がありません。後ろを振り返っても、林さんと観さんはもう見えませんでした。私は二人に電話をかけましたが、二人とも出てきませんでした。だから、私はまた、独りぼっちであるいてみました。

 30秒程歩いたら、周囲はもっと暗くなりました。道に電気が一つもありません。風が吹いてきたら、まるで人の声のようでした。私は続けて行くことができなくて、また元の所に戻りました。二人に電話しましたが、また出てきませんでした。

 (この道で合っているの?怖い!)ずっと彼女たちに電話を掛け続けた後、ようやくつながりました。でも、私が「すぐ戻ってきて。」と言って、まだ話し続けているのに、電話は切れてしまいました。私がまた電話したとき、彼女たちはやっと出ました。私がどれほど困っているかを言うと、彼女たちは心配してすぐ私を探しに来てくれました。

彼女たちの顔を見たとき、私は涙を流して、

「どうして私だけ残した?二人ともバカじゃない?どうして私の電話に出てくれなかった!」

 私は怒っていましたが、それ以上に怖かったんです。

二人はずっと私を慰めました。林さんは、

「早く帰ろう。寮でビールを飲んだら楽しくないことは全部忘れるよ。」

 と言いました。

 その夜、三人はたくさん話をしました。それから、私たちはとてもいい友達になりました。

  

―――陳棋穎「私の高校時代」

 私が高校時代で一番忘れられないのは、クラス全員で数学の先生にお誕生日を祝ってさしあげたことです。

 その時、私たちは文科と理科にクラスが分けられたばかりでしたから、まだお互いによく知りませんでした。しかし、みんなは共通して、数学の先生が大好きでした。先生は非常にユーモアと責任感があります。私たちは文科生なので、みんな数学は弱い学科です。でも、先生は数学のよくない学生を見捨てませんでした。週末には無償で、同級生たちに数学を教えました。授業の時、先生はよく冗談を言うので、学生たちは気楽な気持ちで方程式を理解することができます。だから、クラス全員、数学の授業が大好きでした。皆の数学の成績もだんだん良くなってきました。

 先生の誕生日に私たちはサプライズを差し上げる計画を立てました。皆は先生にケーキやプレゼントを買ってきました。また、あるクラスメートは家でラーメンを作り、学校へ持ってきて先生に差し上げました。その夜、私たちは先生と一緒に誕生日の祝い歌を歌いました。皆でキャンドルも点しました。先生は、

 「どうもありがとう。一生忘れられないなあ。」

と言って、泣きました。

「先生は素敵な先生です。皆、先生が大好きですよ。」

クラスメートたちは口々にそう言いました。班長は記念写真を撮りました。

みんな、とても嬉しくて、この時のことは皆の心の素敵な思い出になりました。これは私の人生で初めて、先生と一緒に過ごした誕生日です。 この誕生日の後、クラスメートたちはお互いに仲良くなりました。それから団結したクラスになりました。

卒業後、同窓会でよくこのことが話題になります。今、私たちは皆違う地方の学校で勉強していますが、冬休み、あるいは、夏休みにもやっぱり、数学の先生の家を訪ねます。

 

―――韋彤「私の高校時代」

 皆は銃を携帯して学校に通ったことはないだろう。

見た目は普通の生徒、しかし衣服の下にはいくつもの武器を隠し持っている。――それが高校時代の私だった。日本の作家、赤松中学の『緋弾のアリア』というアニメの影響で、私はアニメの中の「武偵」という特殊な職業の真似をして、銃を身につけるようになった。もちろん、本物の銃ではない。だが、本物と間違われるほど似たものだった。

そのように武器をいくつも持っている私は危険な存在で、学校に許されるはずはなかった。なぜ、私のクラスメートは先生に密告したリ、警察官を呼んだりしなかったのだろう。私の持っている武器を怖がっていたのだろうか。いや、そうではない。だって、私が決して武器を皆に向けたりしないことは皆知っていた。それは、私とクラスメートとの信頼関係なのだ。たとえ友達とどんなに大喧嘩をしても、私は武器を出したりはしない。

 「武器を出したら先生に知られる。そうしたらお前は終わりだ。」

そう言われたら否定できないが、私の武器は皆を守るためだとみんな知っていた。私はそう信じている。

振り返ってみると、私の携帯していた武器は、銃はもちろん、他にハサミやライトや棒などの小さいものだった。その中で最も役に立ったのは、ハサミとライトだった。銃が役に立ったのは、教室に侵入した昆虫とかを追い払うことしかなかった。しかし、それが役に立つ機会が少なくてよかったと思う。もし、銃の恐ろしい機能が役立つと言う場合、それはどれほど危険な事件だろう。

 大学に入った今の私は、相変わらずいろいろな武器を持っている。しかし、銃を持つのはやめた。なぜならば、やはり恥ずかしいからだ。それに偽物の銃は昆虫以外、あまり役に立たない。それに対して、ハサミやライトは必需品になった。私はこれらの武器で、さらにみんなを守り、みんなの力になりたいと思っている。

――――――――――――――――――



 

 

 

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「タイ・バンコクの和食レストラン」No.1850

2017-01-09 11:41:43 | 自分事情

(中国に居るのに、なぜタイなんだ!)とお思いでしょう。

じつは!

「ジプシー駐妻バンコクへたどり着く」さんのブログ記事に、

な、なんと、我が息子が奮闘しているバンコクの和食の店「陶板ダイニング18」

の記事が載ったので、つい嬉しくなって、

いきなりですがご紹介することにいたしました( ^ω^)・・・

タイ・バンコクにいらっしゃった節にはぜひお立ち寄りくださいね~。


息子は子どもの頃からザ・ブルーハーツが大好きで、

それでパンク・ロックが好きになって、

東京で10年ぐらい暮らして、

反原発のデモも行って、

「ああ、世の中変わらんな~」とか言って、

しまいにタイに行ってしまいました。

中ほどの写真は、息子がフェイスブックに掲載したタイの新年の様子です。

お坊さんが社会の中心にいるなんて、さぞ心穏やかな国なんでしょうね。

世界はつながっている気がします。


「ジプシー駐妻バンコクへたどり着く」さんのブログ(写真満載)

  ↓     ↓     ↓     ↓

http://bangkong3102.blog.fc2.com/blog-entry-204.html

 

↓ こちらは「陶板ダイニング18」のフェイスブックから転載。

 画像に含まれている可能性があるもの:食べ物、テキスト

 
陶板ダイニング18

BTSトンローから徒歩4分 スクンビット34パックソイ

スクンビットから入って右側にあります。

1階はテーブル、カウンター 2階は畳でゆったりと

カジュアルな雰囲気で普段使いにも。

ご来店お待ちしております。

<form id="u_jsonp_5_10" class="commentable_item" action="https://www.facebook.com/ajax/ufi/modify.php" method="post" data-ft="{">
  
</form>

\ Happy New Year 2017 /
  countdown @ wat 
    3 . 2 . 1 . .

画像に含まれている可能性があるもの:植物、屋外 画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、大勢の人
 
    画像に含まれている可能性があるもの:3人  画像に含まれている可能性があるもの:1人
 
画像に含まれている可能性があるもの:5人、、スマイル、座ってる(複数の人)
     スタッフはタイ人と日本人。
 
    画像に含まれている可能性があるもの:植物、食べ物
       あれ?マグロの細切れ?名前忘れた。
  

วันสุดท้ายท้ายสุดแร้วนะค่ะสำหรับทางร้านโทบันไดนิ่ง18ลูกค้าท่านไหนที่ยังมั่ยเคยมาที่ร้านเรารีบๆเข้ามากันเรยนะค่ะเพราะทางร้านเราจะปิดช่วงเทศกาลปีใหม่ตั้งแต่วันที่31ธันวาคมถึง5มกราคม2560จะเปิดหั้ยทำการอีกทีวันที่6มกราคม2560ทางเราจึงแจ้งคุนลูกค้ามาหั้ยทราบโดยทั่วกัน

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「こうやって沖縄を封じ込めていくのか」No.1849

2017-01-08 12:52:34 | 日本事情

(本当に何でもやるんだ!)と恐怖にかられました。

何と、天下のテレビ局が堂々と嘘八百を

まるで本当のことであるかのように体裁を整えて、「報道」番組として流したのです。


即ち、1月2日「ニュース女子」(東京MX〈メトロポリタンテレビジョン〉)放映の、

・沖縄高江・辺野古で反対している者たちはテロリスト暴力集団ばかりだ。

・反対派は組織から日当(お金)をもらっている。

・危なくて取材班は現地に近づけない。

などと、反対する人たちが見たらひっくり返りそうになる妄想的ウソの数々です。

ある場面では、

「60代~70代の武闘派集団」とリポーターにレッテルを貼られた人たち、

具体的には、全然強そうじゃない、私と同年代の足腰弱そうな女性、男性たちが

立ったり、座ったりしている姿がありましたが、

この映像も自分らが現地に行って直接取材したものじゃなく、

あちこちからの切り貼りです。

しかも、二見トンネルの手前で、

「ここから先は危なくて行けません」

リポーター井上和彦(軍事ジャーナリストとか)が言うじゃないですか。

いや、あのね、そのトンネルの先は大浦湾を右手に見ながら、

のんびり30~40分ほど歩いて行くと

「わんさか大浦パーク」という野菜・果物・お土産などの店があるので、

そこで沖縄ならではの美味しい果物や、

大好きなムーチー(写真)を買ったりして、

さらにのんびり歩いて30分ぐらいで瀬嵩(せだけ)の浜に着くんですよ。

(私は一年半前、瀬嵩のゲストハウスで臨時のお手伝いをしていたので

道筋が分かるのです。なんぼ方向音痴でも)。


↓証拠写真(私が現地で撮ったものです)↓

↓「わんさか大浦パーク」を過ぎた辺りの大浦湾

↓山側には地元のご先祖様のお墓が静かに佇んでいます。

↓はい、瀬嵩の浜に着きました。

高江座り込み現場はこの瀬嵩からさらに30~40kmほど先なんです。

「危険で近寄れない」って、ウソも休み休み言ってほしいですよ。

 

しかし、昨日、そのトンデモ「報道」番組に関して、

事実に基づき反論している記事を見つけました。

「ウソを100言えば真実になる」というナチス顔負けの番組制作に対して、

報道業界の良心ある人々が眦(まなじり)を決して書いてくれたものです。

今年はなんか新年から、ウソ対ホントの激しい闘いになっています。

――――――http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170107-00010000-bfj-soci

「沖縄の基地反対派は日当もらっている」MX報道 その根拠となる取材と証拠とは

BuzzFeed Japan 1/7(土) 11:00配信

TOKYO-MXTVの番組「ニュース女子」が1月2日、沖縄・高江の米軍ヘリパッド建設に反対する人たちを「テロリスト」と表現し、「日当をもらっている」「組織に雇用されている」と報じた。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170107-00010000-bfj-soci

―――全文は上のサイトでぜひお読みください(ブルーはーと)。―――


この超犯罪的(と言うか違法行為です)番組制作事件に遭遇して、私は、

(そうか、こうやって政府は人々を騙し、沖縄の声を封じ込め、

やりたい放題やっていくんだ。

そうか、そうか。先の戦争もこうやって実現させたのか)と非常にナットクしました。

このことから学ぶべきことは、

私たち庶民は騙されちゃ、いかん!ということであります。

つまり、これからはどのテレビ番組を見るときも、

常に、「証拠はあるのか」、「今のシーン、ごまかしたんとちゃうんか」、と

油断大敵の心構えで、批判的に見なければならないのです。

それだけでなく、このように庶民が反対し続けている出来事は、

①反対するだけの理由・根拠があること、

②力なき庶民の声はいつも、

国家権力によって上から強権的に叩きつぶされる危険に晒されていること、

③息をするように嘘をつく現政権は、

弱き民の全身全霊をかけた闘いを潰すために

ウソ番組を作らせても、罪の意識も恥の感情も一切持たないこと、

などを肝に銘じておかなければなりません。

ものすごい時代になってきました……。


〈付録〉 

その悪質偽報道番組「ニュース女子」を作っているのは

関西の番組「そこまで言って委員会」と同じテレビ番組制作会社「ボーイズです。

東京MX(メトロポリタンテレビジョン)など、地方テレビ局は、

こうした民間番組制作会社に番組制作を委託して

それをそのまま放映することもよくあるのですね。

しかし、事実に反したウソ偽りを事実だとして報道することは、

放送法に違反します。

法的責任を取らなければなりません。

 

 

 

 

 

 

 

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「中国にもネット『愛国』居るには居るけど」No.1848

2017-01-07 14:40:48 | 中国事情

創作された「日本スゴイ」番組がテレビ業界を席巻している日本では、

「日本は他の国より優れている」という優性思想、差別・排外思想を巻き散らかし、

ネット「愛国」=ネトウヨが我が意を得たりと書き込みに精を出しています。

 

そんな日本の状況を見るにつけ、思い出すのは6年前、

私が初めて中国の大学で働き始めたとき、

中国の大学生の間にも多くの「中国スゴイ」の声があったことです。

(もちろん、割合から言えば少数派でしたが)。

「日本と中国はアジアの大国です」と、

他の国に何の配慮もせずに「大国」を堂々と使ったり、

「日本の漢字は中国から伝わった。

明治時代に中国が日本から新漢語を逆輸入したと言うが、

その語を構成している文字は中国のものだ」と書いたりする学生の作文を見て、

「他国民がこれを読んだら、きっと嫌な気持ちがすると思います。」とか、

「韓国でも、『全てのルーツは韓国にある』と言う人いますよね。それと同じでは?」とか、

ひとことを添えたものですが、

なぜ、学生たちが平気でこんなことを書いていたかと言うと、

周りが(もちろん学校の先生も)みんなそう言っていたからです。

国民コントロール教育も大いに影響していたのでしょう。


今でも、ちらちらとそうした中華中心主義の声が聞かれることがあります。

あるブログで見たのですが、

この間のクリスマス「圣诞节」にも、

「中国人は列強から侵略を受けた屈辱を乗り越え、西洋崇拝から抜け出さなくてはならない」

「グローバル時代の文化侵略から、中華の伝統文化を守らなくてはならない」

「社会主義国として、資本主義のこれ以上の浸透を防がなくてはならない」

といったネットの書き込みがあったそうです。

「愛国」者として中国政府の言いたいことを代弁しているという感じですね。


しかし、こからが今の日本と違って、

中国では、このネット「愛国」への批判が半端じゃないそうなんです。

日本では政府批判をすると、ネトウヨからの攻撃が半端じゃないんですけどね。

6年前には自国政府の言うことを鵜呑みにして、

中華中心主義を声高に言う人たちが多数を占めていた気がする中国ですが、

今、中国人民は若者を筆頭に明らかに変化しています。

中国以外の世界が視野に入って来た感じですね。


私のエージェントの報告によると(笑)、

菏澤学院にも「愛国者」はどこかには居るそうですが、

私は「愛国」的発言をする日本語学科の学生を一人として知りません。

「北京はどう?クリスマスをボイコットしようとか言う声を聞いた?」

と北京市内の大学院生、周ぶんいくさんに聞いてみたところ、

下のような面白い返事が来ましたよ。

―――――――――――――――

         カザフスタンのクリスマスボイコット・ポスター(周文毓さん提供)

「クリスマスをボイコットする現象」はあるのかな。

私は北京に居てもちっともそんな気配を感じませんでした。

周囲の人達に聞いてみてもみんな気づきませんでした。

今年のクリスマスはちょうど卒論テーマ発表の寸前(テーマ発表は12月27日)で、

ひょっとするとみんな忙しくて注意を払わなかったのかな?

だからネットで調べてみました。

まずは「圣诞节(クリスマス)」をキーワードで入力してみましたが、

何の「ボイコット」に関するニュースも出てきませんでした。

そこで、「抵制圣诞节(クリスマスボイコット)」をキーワードで調べてみました。

すると、「クリスマスをボイコットする」ニュースより、

むしろこの行為を批判する言論が圧倒的に多かったです。

「聖誕節に抵抗する?バカか、頭に水が入ってるのかな。」

「聖誕節に抵抗する?

いいぞ、じゃ、西暦にも抵抗しよう、キリスト教文化の一部分だから。

では元旦節も抵抗しよう。

一週間七日も抵抗しよう。つまり週末も抵抗しよう…。

ちなみに今みんなが着ている服装も西洋から伝わって来たので、

脱いて裸で走り回ろう!」

こういう言論を見て思わず噴き出しました。

もっと調べてみれば、「クリスマスをボイコット」する行為は中国だけではなく、

カザフスタンなどのムスリム国はむしろ勝るとも劣らないのです。

実は、西洋の記念日を排斥することはニュースというほどのことでもありません。

毎年西洋の記念日になると、

必ずそれについてのニュースや偽ニュース、言論などが出てきます。

私からみれば、どんな時代、どんな国にも必ず、

強い民族感情を持つ、過激な人達が存在します。

この人達は実は本当に国を愛しているとは限りません。

大部分は常に自分の生活に強い不満を持っていて、

何につけても批判したい、狭くてしかも暇で、

ただチャンスを見つけて自分の不満をぶちまけたいだけです。

特にネットだけで不満をぶちまける人は中国語で「键盘党」と呼ばれます。

無知で無能でネットでしか不満をぶちまけるところはありません。

こういう人たちの声は大部分の普通の中国人の声を代表していません。

西洋の記念日はただ彼らが排斥するいろんな物事の中の極一部分です。

(中略)では、今日はこの辺で、先生、またね🙋!

写真:カザフスタンのクリスマスボイコットポスター。面白いので添付します。

――――――――――――――――――――――――――― 

 

日本の現状への危機感、ビクビク感が根底にあるからこそ

「日本は他の国より優れている」と声高に威張り、排外主義を煽るのだとは

多くの人たちの指摘する通りです。

ネットに氾濫する、他国・他民族を日本・日本人より低いものとして見下げる発言も、

心に不安感、自信の無さを抱えている人たちの仕業でしょう。

そして、この風潮を意図的に利用して権力の座に居座っているのが

現政権であるのは言うまでもありません。

少し前、中国社会もそうでした。

しかし、周ぶんいくさんの文にあるように、

中国の人たちの多くは、もはや「井の中の蛙」ではありません。

政府の所業を実に冷静に見ている様子です。

日本は、日本人はどうでしょう?

 

 

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「TPP:挙党体制でウソをつく自民党」西尾正道参考人12/2参院・TPP特別委員会

2017-01-06 21:14:26 | 人間

日本の歴史において今ほど、

誠実で、深い思い遣りを持ち、互いに助け合うというような

人間力が要求されている時代も少ないと思います。

なぜならば、今の日本政府が日本の民の人間性に対する信頼を裏切り、

制限・縮小・摩滅させようと目論み、現実に踏みにじっているからです。

アベ政権はここ数年で、

特定秘密保護法制定、解釈改憲による集団的自衛権容認、

大企業に対する優遇税制、生活保護費減額、年金5兆円損失、

原発再稼働、武器輸出解禁、沖縄辺野古新基地・高江ヘリパッド建設強行、

無駄なバラまき外交、国会軽視etc.

書きつくせないほどの悪行の数々を為しています。

あまりに矢継ぎ早なので、うっかりスルーしてしまいそうになりますが、

事の重大さに鑑み、今からでも一つひとつ、丁寧に見直し、

どうすればいいかきちんと頭の中を整理しておきたいと思います。

 

その一つにTPP参加があります。

この話が持ち上がった当初、

自民党は「TPP交渉参加に断固反対」の看板を全国に立てて、

「ウソつかない」「ブレない自民党」などと公言していたことを

皆さんも忘れていらっしゃらないでしょう。

稲田防衛大臣はかつて、「TPPのバスの終着駅は日本文明の墓場だ!」と

声高に訴えていましたね。

今のこの真逆な方針転換を、この党と党員は誠実に国民に謝罪し、

納得のいく説明をしたことがあるでしょうか。

寡聞にして私は聞きません。

  ↓     ↓     ↓      ↓

 

 


YOU TUBEの動画に貴重な資料がありました。

西尾正道・北海道がんセンター名誉院長が、

12月2日の参院・TPP特別委員会で参考人として意見陳述されたものです。 

書き起こししてくださった方がいたので、ここに、

それも貼り付けさせていただきます。

人間力溢れる西尾正道さんという医学界の専門家が、

TPP参加を、満身の怒りを持って糾弾されているのはなぜなのか、

この動画、書きおこしをもって、

じっくり考える材料にしたいものです

 

―――「TPP恥ずかしくないのか!党としてウソをつく」―――

西尾正道 参考人12/2参院・TPP特別委員会

西尾正道参考人
「かつて自民党は、ウソはつかない!TPP断固反対!って言ってました。稲田防衛大臣はかつて、TPPのバスの終着駅は日本文明の墓場だ!と言う発言をしてるんですけれども、コロッと個人がウソをつくとかいうレベルではなく党としてウソをついてる!180度態度を変えちゃう。国民は一体誰に投票したらいいんですか!これはウソとしか言い様が無い。恥ずかしくないんですかね!この様に息を吐くようにウソをつかれたらやってられません!国民は!」
 
「そもそも6000ページにも渡る内容を皆さん読んでるんですか!?情報出して下さいといっても海苔弁当の段階です。赤信号みんなで渡れば怖くないって言って、皆さん賛成しようとしている訳です。冗談ではない!条文をまともにチェックもしてない訳ですから、実際には赤信号も見ないで渡ろうとしている訳です。TPPってのは基本的には、昔戦争、今TPPです。昔は戦争を仕掛けて国益を取りました。ところが公然と核兵器を持つ時代になったら、お互い面と向かって戦争は出来ない。地域紛争は勿論起こりますけども、国家として国同士がぶつかり合えないですから、国益を取る、むしろグローバル企業ですけれども、国を動かしているグローバル企業の利益を取る為に、貿易上の仕組みを変えて利益を取ろうってのが正にTPPでございます。これがTPPの本質でございます」
 
「米国の医療はとんでもなく高い。日本のGDPの20%以上占めてますし、日本の7倍の医療費が使われてる。TPPに入るって事はアメリカナイズされた医療になるという事でございます。もうお互いに助け合うとかですね、共に生きる何ていう発想は無いんです。医療も完全に金儲けの道具になるというふうに考えて下さい。米国のロビー活動費見たら、何がターゲットですか?農業とかそういうものじゃないです。最大のターゲットは保険も含めた医療業界の仕掛けなんです。2013年の3月4日付けのタイムスに28ページに渡る、米国医療の驚愕・医療ビジネスという特集号が出てました。正にその中から取った記事であります。こういう事によって日本の医療はかなり大幅に変わると思います。因みに米韓FTAが2012年に締結されましたけど、韓国の医療費は2年間で2倍になりました。日本は韓国の医療規模の4倍位ありますから、恐らく膨大にお金が飛び上がる。今オプシーボ(新型がん治療薬)で、半額にしようなんて議論やってますが、そんな話じゃ全然なくなります。本当に深刻です」

「1985年以来、兎に角日本の医療市場を解放する様に、アメリカはずっと働きかけて参りました。最近では新薬創出加算の様なものを作ったりして、一様に製薬会社が有利な形で日本市場に参入して参りました。しかしTPPが正にですね、米国の日本の医療産業の解放を行う最後の仕上げがTPPだと考えております。因みに米国業界と保険業界の標的は日本市場であるという事は、全国保険団体連合会の寺尾さんの論文からサマリー(要約)を取ったものです」  

「私が医者になった頃は、一ヶ月の抗がん剤は数千円でした。90年代になって数万円になりました。21世紀になって数十万円になりました。そして3年前の免疫チェックポイント阻害剤(免疫細胞自ずからの攻撃力を再活性する薬剤)が出たら数百万になりました。桁三つ違ってますけども、TPPが締結されればどうなるか?アメリカの製薬会社の殆ど言いなりの値段になりかねない。中医協(厚生労働大臣の諮問機関)ではチェック出来ません。中医協のやってる事が透明性を欠くとISD条項で訴えられたら出来ませんので、かなり製薬会社の意向を汲んだ価格になる。ダントツで日本の医療費は飛び抜けます。最終的にはですね、皆保険も実質的に崩壊するというふうに考えております」  

「このままでは日本の医療は崩壊し、日本人の健康は守られません。新技術が保険診療に出来ない事態が考えられますし、実際の術式(外科手術の方式)までですね、特許料を取るという様な事態になります。医療費も高くなるので、国民はみんな医療保険に入らざるを得ない社会にもなりかねない。TPPの本質とはグローバル企業が一般国民を犠牲にした金儲けでございまして、自由貿易は善であるという前提なんですけど、国の状況とかですね、経済格差を考えてやるべきであって、これ自体良いかどうかは話別ですね。産業革命以来、富の源泉ってのは労働力でした。今はロボットも使える、そしたら何が富の源泉かっていったら科学技術なんですね。科学技術の負の側面は隠蔽するという事になりますし、そういう事が金儲けになっちゃうと、とんでもない格差が出来ます。それをどういうふうに再配分するかっていうのが本当の意味での政治家の仕事だと思います。そういう事をやらないで、企業がどんどん儲る世界に誘導していくってのはとんでもない事だと思います」

「一人の人間として、共に生きる社会をどう作るかっていう事を本当に真剣に考えて頂きたい!最後になりますが生命を脅かすTPPの2つの大きな問題がございます。医療問題を言いました。もう一つは健康問題です。例えばこの40年間、ホルモン異常性のガン、女性は、僕医者になった頃、乳ガン15000人でした。今90000人です。前立腺ガンも殆どいなかったけど、今90000人で、男性の罹患者数のトップになりました。卵巣ガンもどんどん増えてる、子宮体ガンも増えてる。ホルモン依存性のガンが5倍になってるんですよ。この40年間でアメリカの牛肉消費量は5倍になりました。正にエストロゼン(女性ホルモン)入のエサを与えて1割生産性を高めて、そういう肉を食べている日本人もアメリカ人も5倍になってるんです。ホルモン依存性のガンが。それから耐性菌(同類の細菌に対して有効な薬剤がまったく無効である細菌)もそうですね。豚や鶏には抗生物質入りのエサを与えて生産を高めてる。その為人間が肺炎になっても薬が中々効かないという問題もございます。それから残留農薬が世界一緩和されてる。とんでもない話だ。今一番使われてるネオニコチノイド系の農薬が自閉症の原因である事が突止められてます。WHOでは発ガンにも影響しているとBランクにランキングされました。このままいくとアメリカの子ども達が、二人に一人が自閉症になるよという論文が、去年ハーバード大学から出ました。本当にこういう事が深刻なんですね」

「遺伝子組換えを日本人が一番食べてる。アメリカに取って、大豆やトウモロコシは家畜にエサです。ところが日本人は納豆で大豆食べます。味噌や醤油の原材料です。一番食生活で、遺伝子組み換えの影響を受けるのは日本人に食生活なんです。こういう事が全くチェックされないで、世界一遺伝子組み換え食品が普及してる。日本人の健康そのものが保てません。ガンの患者さんが増えてるのは高齢者だけじゃないです。食生活を含めて増えてるし、更にもっと深刻なのは、昔60代でガンになってたのが今は40代はざらです。約20年間若年化してガンになってます。これが現実です。僕の実感として。自分達の国で農薬を規制したり、遺伝子組み換えを表示したりする事が、TPPに入った場合に出来なくなっちゃうんです。日本の決まりよりもTPPの決まりの方が上位にある訳です。こういう現実を冷静に考えて頂きたい」

「最近では遺伝子組み換えで鮭も5倍位になってますよね。これも規制しなくていいの?って事ですよね。本当に何があるか分かりませんよ。子宮頸がんワクチンだって、今まで不活化ワクチンか弱毒化ワクチンで作ってたんです。だから大きな問題起きなかった。子宮頸がんワクチンは遺伝子組み換えで作ってるんです。更に効果を高める為に、アルミニウムの様なアジュバント(補助剤)を加えて作ってるから、ああいう予期しない問題が起こっちゃう訳です。もう少し冷静に命を重視する。お金よりも命を大事にするっていう発想に切り替えるべきだと思います。最後に、大変深刻なのは今福島から出ている放射性物質、これは微粒子として浮遊してます。残念ながら。そういうものと化学物質が人間の身体に入った場合、相乗的に発ガンするって事が動物実験で分かってます。こういう多重複合汚染の社会になって来て、恐らく二人に一人がガンになるっていわれてますけれども、多分2~30年経ったら三人のうち二人はガンになります。本当にガンがどんどん増える社会になります。自分達の国でキチッと法律で規制出来る様な体制を作る為には、決してTPPに加入すべきではないと思っております」
―――――――――――――――――――――――――――――――――

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「日本人はいつ、どこで自尊感情を失うのか」No.1846

2017-01-05 23:35:41 | 日本事情

ときどき、兵庫県に住む我が娘がフェイスブックのメッセージで、

孫娘「ちさ」の歌声や動画を送ってくれます。

ちさは3歳になったばかりの女の子で、

『ミックスジュース』『ミックチュジューチュ』と言い、

『おそまつおんどで ちょちょいのちょい』も、

『おとまちゅおんなの とといのとい』と歌います。

しかし、サ行、タ行等の発音に課題を抱えつつも

彼女の歌いっぷりはたいへん堂々としていて、

私は日々、学生の度重なるミスにプリプリ怒っていても、

3歳の孫娘の100%自信に満ちて、伸びやかな歌声を聞くと、

(ああ、人間っていいかも)とついニマニマしてしまいます。

 

よく、「自分の孫は可愛いよ~~~」と言う人がいますが、

私はそういう意味で言っているんじゃないんです。

いや、もちろん私の孫娘は十分に可愛いのですが、

この3歳の子どもの伸びやかさは、大抵どの子も保持していたはずなのに、

学齢期に入り、中学、高校でアンケートを取ったら、

多くの子どもは既に自尊感情(自己肯定感)が低く、

自分なんか大したことないとか、生活がつまらないとか

感じている若者に変身しているのです。

3歳の時は、元気で自信に溢れて伸びやかな子どもたちが、

どこかのトンネルをくぐって出てきたら、もういじけちゃってるなんて

どんなマジックを施してんの、日本社会は……。


下のグラフは内閣府の

「日本を含めた7カ国の満13~29歳の若者を対象とした意識調査(我が国と諸外国の若者の意識に関する調査(平成25年度))の結果」の一部です。

自己肯定感

  • 諸外国と比べて,自己を肯定的に捉えている者の割合が低い。(図表1,図表2)
    図表1 自分自身に満足している
  • 図表2 自分には長所がある
  • 図表4 つまらない,やる気が出ないと感じたこと
  • 図表7 社会現象が変えられるかもしれない
  • 図表8 将来への希望

日本の子どもたちの自尊感情の低さは他の国の子どもに比べて顕著であり、

意欲的に生活を送ったり、

社会問題が変えられるかもと思ったりする意識も低ければ、

将来への明るい希望も、み~んな低いんです。

 

一体どうしてなんでしょう?

3歳の元気をいつ、どのへんで、なぜ失ってしまうのか、

私は孫娘の行く末を案じてハラハラしています。

しかし、これは子どもだけのことではありません。

自尊感情の低さ、憂鬱さ、不幸せ感は

日本社会全体を薄いヴェールで包んでいるようで、

私は日本に帰るたびに、

(なんか、みんな表情が明るくないなあ)と道行く人を見て思ってしまうのです。

又は、夜遅くなのにグデグデに酔った人々の

素っ頓狂で外れた声が空しく暗闇に吸い込まれていくとか。


でも、こんなに自分はちっぽけで、

日々の生活はつまらないと思っているにも関わらず、

日本を誇りに思っている若者の割合は他の国と同じくらいですよ。

このアンバランスさ。

自分に自信がないわりに、自分の国には誇りがあるって、何なんですかね。

昔の日本人はどうだったかも知りたいですね。

2000年前から日本人はこうだったとは到底思えませんからねえ。


図表13 自国人であることに誇りを持っている

図表14 自国のために役立つと思うようなことをしたい

 

内閣府のページhttp://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html

 

 

 

 

 

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「『こどもの人たちへ』by 総合工作芸術家だるま森+えりこ」

2017-01-05 10:57:19 | 人間

ときどき、心から(ホントにそうだなあ)と思える言葉に出会います。

今日、見つけたあったかい言葉。

「子どもの人たち」って、私たち大人も半分入っていますね。(ブルーはーと)


「こどもの人たちへ」 

総合工作芸術家だるま森(制作担当 えりこ)

今 貴方たちに起きている数々の不幸や不安は 全部  
大人のわたしたちに責任があると思い とても心配しています 

残念ながら わたしたち大人は 今でもたいへんな発展途上にあり 
まだなかなか 貴方たちに顔向けできるような 
立派な人間には なれないのが現状です 

だって現に貴方たちが 生きていくことに夢を持てず 
各々が自分に誇りを持てないでいることこそ 何よりもの証拠ですよね 
わたしたち大人を見て判断しているのだから 

貴方たち こどもには 何の落ち度もないと思っています 
この世の中を作り出しているのは わたしたち大人だからね 

だけど貴方たちに言いたいの 

大人が変わってくれることだけを 待っていたら  
貴方もいつの間にか 自分が納得できなかったはずの  
あの日の大人の一人に なってしまうかもしれないんだよ   

そんなの悔しくない? 

・・・・・・ でもね ・・・・・・ 大丈夫  

貴方たちは 昔のこどもたちと何ひとつ変わらない   
限りなく溢れる泉のようだよ  
ふたをしたり ダムを作ってせき止めなくてもいいんだよ 

大人の悪いところばかり 真似しなくていいんだよ  
素直に流れるままに 表現していこう 
それが全ての貴方たちにある とても美しい 若さなんだよ 

わかってくれる大人をさがすの 今すぐに 
一人ぐらいにつまづいたからって あきらめちゃだめ 
かならず わかってくれる大人はいる 

大人が「権力」という武器を 振りかざしているから 
武器を持たない 抑圧された貴方たちは  
弱いもの同士で 傷つけ合っていると思うの 
無理ないと言えば 無理ないかもしれない 

でもそれだけだと  
権力者の抑圧に みすみす負けたことにならないかしら ? 
弱い者同士 困っているもの同士だからこそ  
いたわり合い 助け合えないかしら? 

そうじゃないと 人は生まれてきた意味を 見失いはしないかしら ? 

わたしたちの生まれてきた意味って 何 ? 

こどもの人たちに お願いがあります 
今すぐ 近くの人から やさしさを あげてほしい 

やさしさを 知れば知るほど  
人はやさしくなれるものだと わたしたちは信じています 

貴方がやさしくすることで 相手もやさしさを 知るでしょう 
やさしさを知った その人も  
世の中は捨てたもんじゃない と思うでしょう 

通じない大人も いるかもしれない  

でも こども同士は 同じように困ってる同士だから  
きっと もっと通じやすいと思うの 

そして つらさを知っている貴方は  
人の痛みもわかる 豊かな人でもあることを  忘れないでほしい 

誰かをいじめる側にいるときの 自分はなんて貧しいのでしょう 
満たされていないから 淋しいから 自分を好きになれないから 
人にやつ当たりしている 

それをくり返していても 貴方は決して幸せになれない 

貴方を幸せにするものは  
あなた自身が 人にやさしさをあげる以外には 
決して本当には 幸せになれないと思うのですよ 

自分も 人にやさしくできる人間であるということを  
身をもって 実践して 知ること 
自分っていう人間も まんざら捨てたもんじゃないって 知ること 

それ以外に 貴方の心に平穏をもたらすものは  
ないのだ と思うのですよ 

それこそが 命を大切にすること  
= 自分自身を大切にすること  
= 他者(人) を大切にすること   
= 豊かさ  だと 思うのですよ 

総合工作芸術家だるま森(制作担当 えりこ)

   

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

どんな人たちかなあと見て見たら、写真と紹介が満載のブログを発見しました。 

 ↓     ↓     ↓     ↓

総合工芸芸術家「だるま森+えりこ」はすごい!「バンビの独り言」

http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/1e2fb33227de479b7ddb6db0e93ca9e6

 

「だるま森+えりこ」さんたちは日本各地を巡り、

こどもや大人たちに語りかけ続けているそうです。

二人の言葉は希望の種となって子どもたちの心に蒔かれ、

条件が満ちたとき、そっと発芽していくことでしょう。

どこの国にもスゴイ人たちがいますね。

💃🏻💝💐🐸🐞🌺🐛🐝🌷🎊💗👧🏻

〈付録〉https://www.youtube.com/watch?v=DVeD_gS3kLo

「after311のこどもたち」 by 総合工作芸術家だるま森+えりこ

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「日本国憲法の特徴を簡潔に説明しなさい」No.1844

2017-01-04 20:43:24 | 人間

霧の中を試験のある教室に向かう学生たち。今日は大気汚染ではなく濃霧発生です。


今朝8時から2年生は「日本国家概況」の試験がありました。

試験官は大学の職員なので私は試験が終わる10時頃に

学生たちの解答の束を受け取りに行けばいいのですが、

少し心配だったので、8時前、教室に学生たちの様子を見に行き、

ほぼ無意味に「がんばれ~」とか励ましました。

なぜ心配だったかと言うと、自分で作った試験問題なのですが、

実は、2年生にはかなり難しい内容なんです。

私は日本に関する地理・歴史・経済・社会・政治・文化・習慣を

広く全分野にわたって出題しました。

ほとんど4つの中から選ぶ選択問題でしたが、

容赦なく日本の中三~高校レベルの日本語で書いてあり、

また、量もかなりのものなのです。

 

しかし、試験の結果、

私は(さすが中国の学生、ホントに暗記が得意だなあ)と驚嘆しました。

この技は小学校から高校まで徹底的にトレーニングされたに違いありません。

実は、4択問題だけでなく最後の二問は記述問題で、

そのうちの一つが、

「日本国憲法についてその特徴を簡潔に説明しなさい」です。

ほとんどの学生が日本国憲法の特徴として、

・国民主権 ・基本的人権の尊重 ・戦争の放棄(平和主義)

をあげて説明しているのを読んだとき、何か、目頭が熱くなりました。

授業で私がこの三大特徴を一生懸命に話したとき、

何人もの学生たちが(いいなあ、日本国憲法は……)という顔をしたのです。

「国民主権」「基本的人権の尊重」には中国の現実と比較すると

いろいろな思いがあるでしょう。

また、中日戦争で日本軍が犯した酷いことへの反省として、

この憲法の中で「戦争を放棄し」「平和を希求する」と書いてあると、

多くの学生は受け取ってくれました。

ただの丸暗記を超えて、そのことを試験で書いてくれたんだと思いました。

 

しかし、この三つの特徴のうちのひとつ、

「基本的人権の尊重」(第97条)を自民党改憲案は削除しています。

中国の学生たちが(いいなあ、日本の憲法は…)と思ってくれた根幹を切り崩して

人権を制限する国家づくりに邁進する自民党憲法案は、

結局、強力な独裁政権を維持している中国国家を理想としているのでしょう。

たった一人ですが、安倍政権の改憲の動きについて

批判的に書いている学生もいました。


濃霧は一日晴れることがありませんでした。

 

 

 





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「中国の学生たちとビデオレター/メールで交流しませんか✧♡」No.1843

2017-01-03 15:49:05 | 中日(日中)交流

キャンパスの木々の傍でよくこの鳥、「馬鹿坊主」(学生がそう言っていました)を見かけます。

嘴で葉っぱを刺して、その結果ちょっと困っているような風情はまさに名前の通りです。


山東省の西の果ての牡丹で有名な地方都市、菏澤市唯一の大学、

菏澤学院日本語学科二年生は、せっかく日本語を覚えても使うチャンスがないので、

最近、学習へのやる気が次第次第にすり減ってきています。(T_T)

12月末のスピーチでそのことに触れた内容がいくつもありました。

実は、昨年9月に一度、日本の学校の若者・子どもたちとの交流を目指して、

2年生は自己紹介と学校や周囲の紹介を動画に収録し、

高知の大学と北海道の小学校に送りました。

しかし、未だ交流するには至っていません。

学生たちは心中かなり期待していたようで、私が、

「なかなか返事が来ませんねえ」と言うと、皆とても残念そうに頷きました。

日本の学校は4月に年間計画をきっちり立てて、後はそれに縛られ、振り回されて、

途中から投げ込まれた教材(素材)など、取り上げる余裕もないのでしょう。

私が約25年間働いていた大阪市内の公立小学校も、

朝早くから晩遅くまで一分刻みのスケジュールがびっしり、

いつもバタバタと目先のことをこなすのに必死で、

土曜日は疲れ果てて寝込むことも多いような有様でした。

計画を立てるのもいいけど、計画に振り回されて教育現場が大変になるのは、

教育にとって、そうプラスにはならないとシミジミ思いますが、

その状況は今も変わらない、と言うか以前にも増して酷くなっているようです。

しかし、北海道の小学校の方からは、最近「年賀状を送ります」とメールがあって、

職員・先生方が気にかけて頑張ってくださったんだなあと嬉しくなりました(ホロリ)。

 

でも、考えてみると、何も学生同士の交流にこだわる必要はありませんよね。

社会人だろうが、悠々自適だろうが、子どもだろうが、年配の方だろうが、

菏澤学院の学生たちが欲しているのは、ただ日本に住む人々との交流なのです。

むしろ、いろいろな年代、職業、地域に拡散する方が

学生たちにとって学ぶことも多くなるはずです。

 

ということで、これを読んでくださっている貴方にお願いです。(*´∀`*)

 

ビデオレター(つまり動画)、メールなどで

山東省菏澤学院日本語学科の学生たちと交流してみませんか?

個人でもグループでも構いません。

そして、一度切りでも、ずっと続けるのも、貴方のご都合次第です。

もし、(やりましょう!)と思われましたら、

取りあえず、コメント欄にその旨ご連絡ください。

詳細をご相談させていただきます。

 

下は、ビデオレター作り体験に触れた学生のスピーチ原稿です。

 ―――(ちん・ぎえい)

一年四か月……。日本語の勉強を始めて、もうこんなに時間が経ってしまいました。元々私は韓国語を学びたかったのですが、大学入試の成績が足りなくて、残念ながら選択することができませんでした。けど、日頃から日本のドラマや宮崎駿さんのアニメ映画が大好きだったので、大学の専攻として日本語を選びました。

私は、大学以前、日本語の勉強をしたことがなかったので、日本語の勉強を始めたばかりの頃は、先生の言うことがわからなくて、しょっちゅう緊張していました。しかも、私はクラスの名簿が一番です。つまり、まず、一番先に私が質問されることが往々にしてあるということです。(今、いったい、先生は何と言ったの~!?)よく心で叫んでました。

平仮名と片仮名の読み方は、まだ簡単でした。でも、深く勉強するにつれて、文法がだんだん多くなってきました。そのほとんどは、とても複雑です。毎日たくさんの単語を覚えて、文法も理解しなければなりません。文科生の私は、自分の記憶力に自信を持っていましたが、今はもう、過酷な現実に打ち負かされてしまっています。

日本語教育の第一の目的は、できるだけ多くの人が、日本語が話せるようにすることだと思います。しかし、周りの人がみんな中国語を話している環境では、日本語で流暢に会話できるようになるのは簡単ではありません。これが今の私の悩みです。

日本語学習の中で、最も印象深いのは今学期の「ビデオレター作り」です。日本語で何度も自己紹介していますが、日本語で学校を紹介したのは初めてです。これは私の人生で初めての試みで、とても面白かったです。こんな機会がもっと多くなれば、日本語の実力アップにはきっと大きな助けになるでしょう。

日本語の勉強は本当に苦労が多いですが、同時に、私に楽しみもくれました。今 、私は日本語がますます好きになってきています。

―――――――――

 

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「岐路に立ってる感あるんですけど」No.1842

2017-01-02 22:34:44 | 反戦平和

新年が明け、眉根にしわを寄せて思うのは、

これから日本や世界がどこに行ってしまうのかということです。

ものすごく心配なのはメディアの今の壊滅状況、

ならびにその報道を受け取る国民の有様です。

日本人は報道されたことに対して、

たいへんにお人よしと言うか、信じやすいという傾向が顕著だと言われます。

(本当かい?他の国の人たちはそうでもないの?)と疑問に思い、

新年早々いきなりですが、

統計として明示されたメディア信頼度で日本人の姿を振り返ってみました。 

私もその日本人の一人なので、真剣ですよ。

↑ 世界各国におけるテレビへの信頼度(2010-2014年)(非常に信頼・やや信頼-あまり信頼しない・全く信頼しない)

今調査結果は世界数十か国(80か国以上)が参加して実施している国際的プロジェクト「世界価値観調査」によるもの。各国・地域毎に全国の18歳以上85歳以下の男女1000サンプル程度(実際には1000-2000人程度)の回収を基本とした個人対象の意識調査。調査そのものは5年おきに実施されているが、調査期間によって一時的に対象外となる国も少なくない。例えば直近の調査結果は2010年から2014年に渡って行われたものだが、現時点でフランスやイタリア、イギリスなどは調査結果が掲載されていない(現在も精査中で今後掲載される可能性はある)。

―――「世界価値観調査」http://www.garbagenews.net/archives/1102258.html

 

次のデータには、フランス・イタリア・イギリスも入っています。

新聞・雑誌への信頼度を見ると、アジアが相対的に高く、欧米が低いですね。

その高いアジアの中でも、日本はトップで70.2%という結果です。

これは、自慢できるわけもなく、逆に、大変危険な傾向だと思います。

もし、新聞・雑誌が嘘を報道したら、人々はその嘘を信じて阿保になるからです。

事実、今の日本の状態がそうではありませんか。

メディアの責任は非常に重大です。

もう一つ、日本人の分析・判断力の向上が喫緊の課題です。

(;´д`)

http://eritokyo.jp/independent/aoyama-democ144725...html

 

[付録]まさか、これは鵜呑みにしない…よね。

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「教え子が腕をふるい中華料理ホームパーティー」No.1841

2017-01-01 22:04:16 | 中国事情

 今日はお昼に卒業生の楊芬さんが新年のご挨拶に来てくれました。

取りあえずカレーで昼ごはんです。

大連の大学院に進学した王康さんからも新年の電話があり、

一時間近く卒業生や学校の近況をしゃべり合って、長話になってしまいました。

楊芬さんと言い、王康さんと言い、

何かにつけていつも連絡をくれる本当に義理堅い若者たちです。

楊芬さんはまだ鬘会社で働いていますが、

日本からも鬘の注文がたくさんあったとニコニコして教えてくれました。

さて、楊芬さんが帰った後すぐに2年生4人が相次いで到着し、

てきぱきと料理の準備に取り掛かりました。

そうです。

今日のディナーは、彼女たちが腕を振るって中華料理を作ってくれたんです~(^^♪

餃子(2種類)、潰しポテトのマヨネーズ和え、茄子とミンチの挟み揚げ、

じゃが芋とトマト、ネギの千切り炒めが彼女たちの作ったご馳走です。

私も一口カツ握りずし風おにぎりで参入しました(カレーも作ったのに出す余地なし)。

お正月なのでくまモンの割りばしを下して使いました。

大阪で買って持ってきたのに、よく見たら、MADE IN CHINAと書いてありましたよ。

英語学科のEVE先生、音楽科のTAYLOR先生も来てくださって

和やか、且つ賑やかになりました。

一人、英語学科の学生も混じっています(もう、常連)。

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