昨日の幅跳び助走の足合わせ練習は、トラックの上でした。
今日は、砂場に向かって飛びます。
向かったのは府中陸上競技場。日曜日の10時は、
大学生の一団と、小学生のクラブ。
短距離走とハードルを使った練習をしていて、砂場は誰も使っていません。
ラッキー!
アップと130m流し3本を、ややあわてて仕上げ、幅跳び用具一式を借ります。
走路を箒で掃き清め、踏み切り板を設置したあと、メジャーで助走距離を測ります。
全助走スタートポイント33m50㎝。
第一マークは22m00㎝。
第二マークは12m00㎝。
それぞれに靴を置いてマークします。
スタートポイントに立ち、リラックスを言い聞かせ、右足をちょっと引いてGO。
ゆっくり走り出し、4歩目で体を起こして視界にマークが入り、7歩目で第一マークへ。
完全に体が立ち、惹きつけ足のスピードを早めつつ、おろす足を強めに接地して地面をたたきます。
13歩目で第二マークをほぼジャストで右足通過。
残り12メートルはスピードアップ。
ぐんぐん近づく白い踏み切り板には、狙ったとおり6歩で右足が乗ってくれました。
いや、少しだけ最後の一歩を伸ばしました。
それでもジャストで踏み抜いたので大きな音が鳴り、ばーんと余韻が残る中をそのまま
砂場へと駆け抜けます。
昨日の距離測定は完璧だったことが、今日の一本目で証明されました。
念のため2本目。
今度もほぼジャストで踏み切り板に乗ります。
なるほど、スピードが乗ったまま踏み切るとこれほど板をたたくことができるのかと驚きました。
それもまた、マークを目印に助走にリズムを作り、第2マークを確実に右足で踏めば、
踏み切りも合うという自分への信頼感。
これまで、ずっと当たるも八卦あたらぬも八卦でやっていたのだと知りました。
ちょっとそこら辺の調整力があるものだから、助走が35メートルなら、スタート地点以外には
まったく目印を置かずに走り出しても、大体はうまくいっていました。
でもそのときは、ああ、まあ何とかなるかな、
最後の3歩で合わせれば、という感じでやっていたので、それは調整と言うよりごまかしであって、
スピードも落ちていたのです。
マークをつけて、最後の6歩12メートルを、ほとんど調整を意識せずにスピードアップできる
心地よさは、”誤魔化すための心理的抑圧”がなくなったからこそでしょう。
スピードのある踏み切り板への到達は体得しました。
しかしここで岐路が。
次の段階の練習として、板を蹴り、高く飛び上がるというパワー動作が必要です。
そうでなければ、遠くへ跳ぶ距離を競う走り幅跳びにはなりません。
さあ、助走練習の余裕を持ってスピードアップ、そしてたたいた踏み切り板・・
しかし体は前へ前へと進むばかり。
右足がスピードを上への力に変えきれないので。
いわば川を跳んで渡るくらいの感じにしかなっていません。
支える力が右足にない。
助走スピードが上がったことで、ベクトルの角度が低くなり、
結果として着地地点はこれまでより手前になっていました。
皮肉なものです。
助走がうまくなると、踏み切り技術もアップしないと宝の持ち腐れになることがわかりました。
というより、結果が短くなります。
スピードを諦めて、今の右足パワーに見合った踏み切りをするしかありません。
ただ同時に、目指すべきは、せっかく身につけた助走スピードを、しっかり支えて上45度方向への
力に変えるだけの大腿四頭筋、ハムストリングの筋力をつけることなのです。
今は岐路。
諦めないで、助走+踏み切り上手の選手になること。
そんな気負いで2時間の練習を終え、
午後からは文化活動をしたあと、
18時から19時まで、代々木上原のゴールドスポーツジムへ出かけて、
さっそくウェイトトレーニングに取り組んだのでありました。
9月20日のマスターズ陸上全国大会までに、何とか何とか、自分の体を変えて見せます。