最近、韓国からタイへの出張というのが増えていて、実は数日前からバンコクにきてます。
スクンビット通りは外国人の集住地域で、さながらバンコクの東部二村洞。
なかでもスクンビットプラザという建物には韓式食堂がぎっしり入っていてちょっとしたコリアンタウンの観を呈してます。
タイに来てわざわざ韓国料理でもないんだけど、でもまあ、どの程度の実力なのか見ようと思って、サムギョプサルを食べてみました。な . . . 本文を読む
この前、会社近くの便宜店(=コンビニ)で、不思議な表示を発見しました。
「まぐろないでね根津おにぎり」
ここは日本人がよく泊まるホテルの近くなので、日本人客がよく利用する。それでおにぎりの棚には親切に日本語訳をつけてくれたのでしょう。おにぎりの韓国語表示を見ると「チャムチマヨネーズ三角キムパプ」でした。
韓国語で、おにぎりは三角のりまき。なるほど。
マグロはチャムチ。ふむふむ。
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伝統(ジョントン)という言葉も,韓国では好まれます。
あと「元祖」もね。サムゲタン屋さんなんか,元祖だらけ。「元祖」の意味がわかってないようで。
伝統もちょっと違うんだよなあ。
伝統というから,「50年かな」,「100年かな」と思うと
「開業10年,伝統の店」
とかいって,がくっとさせられる。
一般に,韓国の飲食店は興亡が激しい。
「以前行ったあの店,おいしかったよなあ」と思 . . . 本文を読む
「専門」(ジョンムン)という言葉は,よく飲食店でみかけます。
「カルククス(韓国風うどん)専門」とか,
「マンドゥー(韓国風水ギョウザ)専門」とか。
でも,どっちの店にも両方あるんですね。
先にご紹介した「犬鍋」の店,「サリチプ」ですが,入口に「ふぐ専門」と書いてあった。
でも,ここはあきらかに「犬鍋の店」であって,ふぐは「どうしても犬鍋が食べられない人のための窮余のメニュー」。実際, . . . 本文を読む
「生」という漢字は,たしかいちばん読み方が多い,と漢字雑学本で読んだ気がします。
い(きる),う(まれる),なま,セイ,ショウ,キ,ゼイ…もっとあったっけ。
韓国語の「生」の読み方は一つ(少数の例外を除いて,韓国の漢字は一つの読みしかない)なのですが,その用法はいろいろあるようで。
まず,生カルビ。
これは「ヤンニョムカルビ(味付けカルビ)」の反対概念で,味がついていないという意味。「 . . . 本文を読む
昨日は出張者とともにカルビを食べました。
市庁界隈では高級な店で,ソウルナビ等でも紹介されていると思いますが,「チャムスッコル」(本物の炭の店)です。
一人前3万ウォン以上と高いため,自腹では行きませんが,ときどき接待に利用します。
最高級の肉は「生カルビ」4万5000ウォン。
今までも注文したことはあるのですが,そのたびに「売尽」(メージン=売り切れ)。「この肉は予約が必要です」と言わ . . . 本文を読む
昨日,一カ月ぶりに犬鍋を食べました。 清渓川沿いの旧朝興銀行本店(今年4月1日に新韓銀行に吸収合併)裏にある「サリチプ」。 連れの出張者のうち,「絶対に食べない」といいはる人がいたので,「フグチリ」も出してくれる店にしました。 オフシーズンだというのに,入店30分後にはほぼ満席になりました。やはり,男性が多いですね。女性は約40人中3人。そのうち一人はわが社の若手社員(日本人)です。男性社員 . . . 本文を読む
ソウルに来て驚いたのは、バスの運転が荒いということ。急発進,急ブレーキは日常茶飯事です。
私の知り合いの駐在員は,急ブレーキのとき,運転手席のそばの鉄製手すりに胸部を強打,カルビ(あばら骨)を亀裂骨折しました。
急カーブで座席から転がり落ちたおぼあさんを目撃したこともあります。そのとき運転手は,「しっかりつかまってないと危ないじゃないか」と,おばあさんを叱りつけていました。
ソウルの車 . . . 本文を読む
今は,バス・地下鉄共通の交通カードができて,ずいぶん便利になりましたが,一昔前は「トークン」というバス専用のコインを使っていました。もちろん現金払いもできますが,トークンを買うと少し割引になる。十回分のお金でトークンが11個もらえる。各停留所のそばの売店で売っていました。
それに現金払いはおつりをもらうのに不便でした。
バス会社が運転手を信用していないため,運転手にお釣り用の小銭をもたせな . . . 本文を読む
ソウルタワーの話がでたついでに,63ビルも。
かつて池袋のサンシャインビルが日本一の高さを誇っていたとき,ソウルの汝矣島(ヨイド)に「63ビル」ができて,「日本一のビルより高い」と騒がれました。
私も行ってみましたが,おかしなことに最上階は60階までしかない。聞いてみると,「63」とは「地上60階,地下3階」を合わせた数字なんだそうです。
そこまでして日本に勝ちたいのか……。
あきれたという . . . 本文を読む
ソウルタワーの展望台に登るエスカレーターの中には,高さを表示する装置があり,登るにつれて数字が刻々と変わります。なにげなく数字を目で追っていると,あれよあれよという間に300メートルを越え,370メートル(ぐらい)で止まりました。
「えっ,東京タワーが333メートルで世界一じゃなかったっけ」
しかもここはまだ展望台で,その上にけっこう高い鉄塔がついている。それを入れれば東京タワーをはるかに上回る . . . 本文を読む
韓国の国花は「無窮花(ムグンファ=ムクゲ)」ですが,韓国の春を代表する花といえばやはりケナリ(レンギョウ)でしょう。ソウルでもいたるところに群落があり,葉が出る前にいっせいに黄色の花を咲かせます。ちょっと遅れてチンダッレ(ツツジ)。これまた葉が出る前に可憐な薄紫の花を咲かせます。日本では「チョウセンヤマツツジ」と言われているようで,日本のツツジとはちょっと違う。
そしてややタイミングをづらして, . . . 本文を読む
今日はひどい黄砂(韓国式には黄沙かな)です。遠くのほうはぼんやり霞んでます。韓国ではこの時期,ゴビ砂漠からの風に乗って,大量の黄砂がやってきますね。「黄砂アレルギー」ならずとも,喉がいたくなったり目がしょぼしょぼしたりします。だいたい,息するだけでほのかな土ぼこりの匂いが鼻をつきます。
2002年の記録的な黄砂のときには,全国的に多くの学校が休校になりました。
黄砂があるとはいえ,こっちは「花 . . . 本文を読む
ときどき,日本から観光に来る人々を案内することがあるのですが,韓国を代表するゲテモノということで,よくポンテギを紹介します。 あるとき,若い女性3人組を連れて,例によってポンテギを買ったんですね。さくらももこのエッセイでは「紙袋」入りでしたが,その店では紙コップで出てきました。 「ワー」とか「キャー」とか「ウッソー」とか黄色い声をあげてひとしきりはしゃいだあと,ふとコップに目をやると,日本語が . . . 本文を読む
知り合いの日本人が,ポンテギの匂いを嗅いで,「これって,昔,釣り堀で嗅いだ匂いだ。ようするに魚の餌だろう」と言っていた。私は釣りをしないのでわかりませんが,日本では魚の餌に使われてるようですね。
さくらももこさんの同じ本から,別の一編をご紹介。
「ニシキゴイの子供達は,狭いタライの中で過激に泳ぎまわり,時折いきおい余ってタライの外に飛び出て死ぬものもいた。やはり,子供のコイといえども,コイを . . . 本文を読む