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欧州憲法と大衆




欧州憲法、今一番の話題である。


が、ブルージュの市井の人々に聞いてみたら、あまり興味はないようである。

ベルギーは国民投票制でないからか、はたまた今のところ移民問題や労働問題に切迫した危機感を持たずに済んでいるブルージュという街の環境のせいなのか....


国民選挙で批准されなかったフランスとオランダ。

フランス国内の貧富の差、移民の多さ、失業率の悪化など、フランス国民が「ノン」と言うのは予測できたが、オランダの結果は、かつてリベラル、自由、ケチでかつ鷹揚、ヒューマニタリアンで鳴らしたのに急に保守化しているというウワサは事実だったのだ、という感じがする。

オランダ人と話していても土地価格の高騰や物価の上昇など、政府に対する不満は蓄積している模様である。



一方わが家はドル建てで収入を得ている、という非常に実利的な理由で、ことの始終にはとても興味を持っている。

わが家の事情は卑近な例ではあるが、結局大衆は自分の実際の生活の実感から判断を下すものだということ、これ、真実。

絵に描いた餅の「一つの欧州」というイメージに到達するには、まだまだ遠く険しい道のりのようである。
というか永遠に絵は絵(笑)。







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