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変わる、タイミング




白髪はワン・レングスのボブ、細くスタイルよく、ハイヒールを履いて、ごついアクセサリーをたくさんつけて、スポーツカーを運転する、それでいて枯れに枯れた老マダムになるのがワタクシの夢。


そのスタイルに移行するタイミングというものは自然とやってくるのか、自分できっかけを作らなければならないのか。


あ、強烈な女性を見てしまったもので...


パリでコレクションを見て、用事をすませて適当なカフェに入ると、母娘と思われる2人がこちらに背を向けて立っていた。
どうやら他の知り合いと話している様子。

娘の方がわたしの所有しているものと同じPaule Kaのワンピースを着ていて、それがすっばらしく似合っている。鎖骨辺りまでのふんわりした金髪のボブ、バービー人形のような体型、華奢な靴。かわいい~。

押し出しのよさそうな母親は背が高く、50代くらい、贅肉がたっぷりある女らしい体つき、Chloeのパディントンにジーンズ、ピン・ヒールのブーツといういでたち。

めっちゃ観察してるワタクシ。


ところが。
...その女性2人、実は母娘ではなく友人同士だったのだ。だってバービー娘、振り向いたら(細いだけに皺の多い)中年女だったの...
もう激しく突っ込みを入れる。1人心の中。



いや、たしかに細身を保ったパリ女にはいつまでもラデュレのお菓子のようなかわいらしい服装が似合う。
わたしが見たパリコレのショーもかなりの割合でかなりなマダムばかりだったし。
日本では若い雑誌に掲載されているPaule Kaにしたって、どちらかというと40歳以上のマダムが着ていることが多い。

わたしもできれば何とか体型と髪の艶を死守して、Tomas MaierのBottega VenettaやIvana OmazicのCelineのような、華麗で、しかも卒倒するくらいかわいい~~~お洋服を着続けたい!
でも外見のスタイルには甘さの微塵もない、かっこいい老マダムにもなりたい!

気分によってこの両極を両方楽しめたら別に悩むことはないのだが、若い頃とは違い、極を行き来するのは無理があるような気がする。

ある日、今日からかっこいい老マダムになろう、と決めなければならないのか、それともある日気が付くと手持ちの服と共に髪の色が全く変わっているのか...



意識的に自分がスタイルの舵をとった方が効率もいいし、生産的かとは思うので、何十年後かには「今日から老マダム宣言」(で手始めに美容室で髪をばっさり)をしようというのが、今日のワタクシの結論。


そのころもまだこのブログが続いていたら...
悲劇的ではある(笑)。


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