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Brugge Style
空身の女
日本に住んでいる頃は、ほとんど毎日、朝に家を出たら夜まで出たままだったことから、かなり大きなカバンを持ち歩いていた。
...大学は車両通学禁止だったし、夜遊びに行くことを考えたら(実はこればっかり考えていた)車で出られなかったのだ。
大学で必要な書籍やノートやバインダー、筆記用具
趣味で読む本最低2冊
何より大切な化粧道具一式
携帯式のくるくるドライヤー
サングラスや
予備のストッキングや
CDプレイヤー(ipodなんかないよ)や
財布に手帳2種類にタオルハンカチ...
さて、今は空身(手ぶら)で外出することが多くなった。
ブルージュでは化粧直しを含め、何かが必要ならばすぐに帰宅できるため、鍵とカードのみを携行する。
ブラッセルに出かけたら車の中に荷物の大半は置いて行く。
化粧道具まで車の中に放置(だってポーチが重い!・笑)して後悔なしなのだからわたしも年をとったのである。
もちろんくるくるドライヤーなんか、はなから持ち歩いていない。
夫が一緒ならば何一つ携帯しない。完全に空身女。女性の姿はハンドバッグを添えてこそ完成するものと言うが、しっかりおしゃれをしていながら手ぶら、の時に感じる融通無碍さは非常に気持ちがいいものである。おまけにこの”空身”という漢字もいい。空身万歳。万歳もできるし(笑)。
今回の日帰りパリ行きもいかに荷物を少なくするかに心を砕いた。
最低必要であるのは:
タリスのチケット
カード
日本から来ている友人と連絡を取るために絶対に必要な携帯電話
電車移動の友、単行本
口紅
車の鍵
(家の鍵は車の中に)
昨日着て行ったコートにはポケットがないのだが、もし別のコート着用で、単行本を読み捨て可能な雑誌に置き換えたら、手ぶらが実現していたかもしれない。
でもポケットすらない、機能性なし、デザイン最優先!なコートって、空身で出かける女のためにこそ作られたもののような気がするんだけど。
次回はがっちりポケットのついたコートを着て手ぶらで行く、と決心しつつも、帰りはおそらく買い物袋を下げているんだろうなあ...
いや、パリに行って何一つ(マカロンさえも無印の文房具さえも)買って帰らないような女にこそなりたいものである。
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