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9月7日から11歳の娘の英国中学校生活が始まった。

8日には早速授業があり、「学校大好き!」と。



その翌日9日には、ブラッセルに向かうユーロスターの中でかなり取り乱した様子(事故が起こったのかと思ったほど)の英語教師から電話を受けた。

最初の英語の時間に小テストを行ったところ、問題中いくつかの英単語が分からず、そのため良く得点できず、「プライドを傷つけられた」娘が大泣きしたというのだ。

その状況はわれわれ家族の間では想定内で、夏休み中に話し合ったことは学校側にも知らせてあり、必要であればさらに話し合うつもりであること、学校に知って欲しいことがあったら必ず連絡すると告げて電話を切った。

夫に連絡をしたら、彼はすでに娘のお迎え待機中だったので、時間が許せばその先生に会って学校と先生を全面的に信頼していると言うように指示。彼が職員室へ入ったら、ハウス・ミストレスもハウス・テューターもみんなが事情を把握していて、その連絡伝達スピードに驚いたそうだ。

英語の学校に行くのが初めての娘が直面するであろう遅れの問題について学校に相談した時、学校側は「全く問題ありません、任せて下さい、と自信を持って引き受けたのにも関わらず、娘を泣かせたのは不注意である」とわれわれ親がクレームを入れてくると心配していたらしい(なんとかペアレンツは英国にもいるんですな)。



夫が「プライドを傷つけられた」娘に車の中で話しかけたところ(車の中は向き合わないのでプライベートな会話がしやすいのである)、娘はこう言ったという。


「英語の単語が何個か分からなかったのは小さなことで、それが泣いた理由じゃないの。

7月から英国に引っ越す引っ越すと聞かされていて、実際受験もしたし、新しい家を探しに来たり、ベルギーのお友だちや親戚と別れもした。

でもずっとそれには現実味がなくて、本当に起こることのようには思えなかった。

今日、英語のテストの中に自分の知らない単語がある、と知ったとたん、ああすべて現実に起こったんだな、わたしはもうベルギーじゃなく英国にいるんだな、本当にお友だちとさよならしたんだな、ということが瞬間に理解できて、それが悲しかったの。それで泣けて泣けてしょうがなかったの。」

と。
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