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京都大原三千院







宸殿のご本尊は薬師如来(普段は非公開)。

往生極楽院には来迎印を結ぶ2メートルを超える阿弥陀如来がおわす。
左脇侍(向かって右)には往生者を蓮台に乗せる観音菩薩。
右脇侍(向かって左)には合掌する勢至菩薩。

両菩薩の坐法は前かがみにひざまずく「大和坐り」であるのが特徴。
すべての人間を救わんとすぐに動ける態勢でおられ、しかも優雅である。

天井には極楽浄土に舞う天女や菩薩の姿が極彩色で描かれており、庭園ではわらべ地蔵が人を優しく迎える。

......

昔の真人は、生を喜ぶということをせず、死を憎むということもしなかった。悠然として去り、悠然として来るだけである。なぜ生まれてきたのかその始まりを知らず、死後どうなるのかその終わりを知ろうともしない。生命を受けてはそれを楽しみ、万事を忘れてそれをもとに返上する。 『荘子』「大宗師」
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