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Brugge Style
シャネルのカメリア
英国では3月23日夜に暫定3週間の外出禁止令が出た。
ボリス・ジョンソン首相の感動的なヴィデオ・メッセージ!
やればできるとか見直したとかそういうのではなく、やはりサイコパス的な人物なのだなと思った。それにしてもあのヴィデオはよかったが。
食料品、薬品など生活必需品以外の店はすべて閉鎖
市民は食料品・薬等の買い物、1日1度の運動のためのみ外出可
ごくごく一部の特殊な例を除き自宅勤務
公共の場での二人以上のいかなる集会も禁止
結婚式・宗教集会などいかなるイベントも、葬式以外禁止
警察による罰金・介入あり
とにかくNHS(国民保険サービス。つまり病院)が崩壊しないよう家にいろ
今日は5日目28日土曜日の朝。
素人の街の印象なんか意味がない、科学者の記事を読むべきだと思っているので何も書いていなかったが、カミュの『ペスト』のことを思うと、後で自分で読んだらおもしろいかもしれないと思い、メモする。特に昨日あたりでまた潮目が変わった印象を受けたので。
23日以来、夫も娘もわたしも外出していないので、周りの様子は細切れに伝わってくるばかりでよく分からない。
わたしの住むロンドンより南部のサリー州の村(街の規模だが村と呼ぶ)は一軒一軒が比較的離れて建っているためか、毎日が元旦のように静かである。
25日に食料調達のために近所のスーパーマーケットに行ったら、ものは普段よりは少なく、選択肢も少なく、同一商品3個まで購入可能ではあったものの、この状態ならばこのエリアに限っては3週間の隔離生活くらいは大丈夫だろうという印象を受けた。
2メートルおきに他人と距離を置くルール、入店人数に制限もあった。
実店舗は閉まったが、ネット上のお店はまだしばらく大丈夫だろうと思っていたら、わたしがよく買い物をするネット上限定の衣料品サイト、Net-A-Porterグループが昨日(27日)閉鎖を宣言。
また閉鎖されていない他のサイトや、実店舗のある百貨店(ロンドンのリバティではほとんどのものが半額セール)でもかなり値引きやセールをやっている。
数日前、娘(医学部2年生)にもボランティアのお願いが来た。ただ、医療行為に参加できるのは3年生からで、2年生は電話での対応など事務仕事関係に就くらしい。ボランティアは募集をはるかに超える数が瞬く間に集まったそうで、現在さらなる連絡待ち。
最も気の毒なのは看護学部の学生で、彼らは学生の研修の名目で、当初からずっと「過酷な」「タダ働き」をしているとのこと。待遇改善が求められている。
昨日(27日)はジョンソン首相、ハンコック健康相がコロナウイルス感染を公表。
フィッティ主任医務官も7日間の自宅隔離。コロナ政策の疫学モデル作成のファーガソン教授も症状ありで隔離。
対コロナウイルス戦略の主要人物が軒並み感染、ホワイトホール(英国の永田町)で流行している模様。
前日はチャールズ皇太子も感染発表。
旧オリンピック会場に「NHSナイチンゲール」仮設病院建設。
バーミンガム空港に遺体収容所を建設予定。
1500体分の仮設遺体収容所を用意。のちに12000体まで拡張可能との報道あり。
収入は8割を国が保証。一昨日(26日)は、自営業者にも8割保証すると発表あり(上限あり。2500ポンド日本円で30万円)。
昨日の時点で一番おもしろいと思ったのは、英国では新型コロナウイルス感染を調べる検査ではなく、免疫があるかどうかを調べる検査にシフトする予定であり、まだまだ感染しているかどうかを調べることさえ怠っているように見える国があるなかで、これは先んじている。
この検査は家庭で指先のわずかな血で検査可能。
免疫の状況を調べることによって、医療体制をより機能的に組むことができ、また免疫を持っている人から社会復帰が可能。
つまり世界経済再スタートにおいても最も有利な地点に立てると。
さすが英国である。アングロ=サクソン型社会モデルというのはたぶんこういう「先読み」で成り立っているのだと思う。
あるいはゲームのボードを変えるのに長けているといえばいいのか。
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