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カラヴァッジョかフォロワーか



夫の最愛のカラヴァッジョ。昨日はたまたま新しい写真集を買ったばかりだった。



1500ユーロ(約20万円)だったら即決、お小遣いからでも買ったのに...


こんな絵が自分の家の中にかけてあり、一日中眺められるとしたら、わたしのような凡人でも開悟できそうである。

画面には天使も鳩も飛んでいなければ、神を象徴する天からの強烈な光もない。しかし描かれている人間の身体の中で、精神的な変遷が今まさに起きていることが感じられる。


昨夜のガーディアンによると、その日マドリッドのオークションに、17世紀スペインのカラヴァッジアンの画家ホセ・デ・リベーラ(José de Ribera)のサークルに属すると思われる長辺一メートルほどの絵画が出品されようとしていた。

予想落札価格1500ユーロ。

しかし待ったがかかった。
調査により、16世紀バロックの巨星、カラヴァッジョの作品では、という可能性が浮上、スペイン政府は輸出禁止令を出す。

もしカラヴァッジョなら、価値は、プラドなどの美術館に売却する場合で5千万ユーロ(約65億円)、個人に売却する場合で1から1.5億ユーロ(130億円から200億円)ですよ...!! 
でももっと行くんじゃないかなあ。

ちなみに2017年、ニューヨークのクリスティーズのオークションで売却されたレオナルドのSalvator Mundi『世界の救世主』 約4.5億ドル(当時のレートで約508億円)で落札され、2015年に落札されたパブロ・ピカソの『アルジェの女たち バージョン0』の約1.8億ドル(当時のレートで約200億円)を抜いた。

すごい世界である。


夫とわたしはこの一年間(ロックダウン中)、美術史のコースを2、3とっていて、来月からは鑑定のさわりのコースに参加する予定。
今、そのコースに必要な美術鑑定用のルーペを物色している。

いつか世紀の掘り出し物を、通りがかった田舎のなんでもないブロカント(骨董市)で自分が見つけるという壮大な夢を見つつ、まずはルーペから!
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