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神の子羊
生贄になった神の子羊(<イエスキリストのこと)の穢れのない血によって人間の罪はゆるされる。
と、聖書は言う。
このことから復活祭(今年は4月4日だった)には「生贄」お下がりの子羊を食べることが多い。
新しい生命の蘇り(つまり春)は、死(つまり冬)の後にやってくるのである。
神に捧げられる生贄とは、「死」を人為的に作ることによって、生命の復活を確実なものにする儀式だ。
わが家では、今年、その代わりに神秘の子羊のケーキを焼いた。
ケーキの中には「血」としてのフランボワーズジャムを仕込む。
去年からずっとかわいい子羊型のケーキ型を探しているものの、わたし好みのリアルなものがない。
気長に探して、いつか田舎のブロカントなんかでアンティークのが見つかるといいなあ。
ネットで購入したこの型は、凹凸が少なく(凹凸が大きいと型からはずすのが難儀)、子羊と言われなければいったい何なのかわかりにくい...十字架を添えることにより、「神の子羊』を演出。
ほんとうは子羊に十字架を持たせたかったのだが、串で作った十字架を胸に刺して「持たせる」よりもいいかと思い、宝石のついた十字架をリボンで結んだ。
光輪(天使の輪)のバージョンもある。ホーリー。
復活祭の卵がテーマの食卓。
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