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Brugge Style
陽は東から西へ
モロッコ・マラケシュでの夏休みも2週間が過ぎた。
予定では今日マドリッドへ移動するはずだったが、まだマラケシュにいる。延泊したのだ。
ここでは太陽の動きが早い。
1日12時間しかないのではないかと思うほど時間が経つのが早い。
寝て、食べて、読書して、泳いで、ぼんやりして、自分のメモも兼ねてこれを書くだけなのに...
外出も、旧市街へ3回食事をしに行っただけだ。
一昨日はわが家とあと一人の男性のみがゲスト、昨日はもう一組到着したらしい...元々40棟のヴィラしかないのだが。
ちなみに先週は10組ほど滞在していたそうだ。
夏休みももう終わりなのだろう。
マラケシュの日が暮れて涼風が吹く中、夕食後は客室のガゼボでボードゲームをしたり、ドキュメンタリーを見たりするつもりだった(政府の規制でレストランとバアが21時に閉店するので、共有部分でぶらぶらできないのだ。実際6日前に手入れがあったそう)。
が、夫は本を読みながら22時半には寝てしまう。
娘は涼しい時間に勉強すると宣言しつつ、「明日...」と先延ばしにしている。
わたしは宵っ張りなので、濃紺の夜を背景に、ろうそくの灯ったガゼボで寝転んで、バカンス中にぜひとすすめられた『プリニウス』か、『文明と文化の思想』を読む。
時々、暗闇に浮かぶプールに飛び込んでは、背泳ぎで月を眺め(今夜あたり満月だ)、結局2時ごろまで起きている。
朝は5時半ごろにアザーンが静かに聞こえる。祈りへの誘い。
これを合図に心地よいベッドを抜け出し、カプチン会修道士のようなロング丈のマントをはおって再びガゼボヘ移動。
7時ごろの夜明けが見たいので、寝転んで待つのだ。寝転んでばっかり(笑)。
いっそ今夜はもうここで寝ようかなあ。ベルベルのテントの中で眠るように。
もっと冷えたらガゼボ内の暖炉も入れてもらおう。
朝8時前には、共有プール脇にあるカフェテラスに来て、涼しい中コーヒーを何倍もおかわりする。
本を読んだり、これを書いたりしていると、11時前に娘がブランチを食べにくる。
小鳥がパンくずをねだりにくる。
赤ちゃんがたくさん紛れていて、見ていて飽きない。わたしは熱心なバードウォッチャーになれそうだ。
最も暑くなるのは16時から17時ごろ。
平泳ぎの腕の使い方を直してもらって、前よりうまく泳げるようになった気がする...
ピスタチオ・グリーンや柿色のプールドレスが映えるほど日焼けした。
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