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イングランド2回目のロックダウン...




英国のボリス・ジョンソン首相は、10月31日夜、イングランド内での新型コロナウイルス感染再拡大を受け、11月5日から12月2日までの約1ヶ月間、二度目のロックダウンを実施すると発表した。

暗く長い冬の始まりだ。まさに11月1日、ハロウィンの翌日から暗闇の季節が始まるとケルトの人はそう定めたのだった...

二度目のロックダウンは国民保健サービス(NHS)を死守し、クリスマスを救うためという。

なお、ウェールズはすでにロックダウン中で、今のところは予定通りに11月9日に終了。
スコットランドは明日2日から感染状況を踏まえて守るべきルールを五段階に分けたティア・システムを導入する。
スコットランドとイングランドの出入りは不可になる。


まるでイーグルスの名曲『ホテル・カリフォルニア』のような状況...
We are programmed to receive. You can checkout any time you like, but you can never leave
(わたくしどもはお客様を受け入れるようにできております。あなたはいつでもチェックアウトができますが、決してここを去れはしないのです)


3月に始まった一度目のロックダウンが明けて夏休みに突入、人の移動が増えたためか、9月には明らかに感染者数が増加しており、一部の科学者は9月から2週間のサーキットブレイカー(短期間の完全ロックダウンを必要に応じて繰り返す)を勧めていた。
にもかかわらず、政府は中途半端なティア・システムを実施。

昨日10月31日の数字を見ると:
8月に一日100人にまで抑えられた新規入院者数は、一日で1000人以上(現在1万人以上が入院しており、人工呼吸器を必要としている数は1000人弱)。
ウイルス検査で陽性と判定されてから28日以内に死亡した死者は300人以上。

確認済みの新規感染者数は2万人以上で、おそらく6万人が感染しているとされる。

累計感染者数は100万人以上。累計の死者は4万6千を超える。
(感染者数が100万人を突破したのは、アメリカ、インド、ブラジル、ロシア、フランス、スペイン、アルゼンチン、コロンビアに続い9カ国目)


このまま対策の方向転換をしない場合、12月の中旬で毎日の死者が2千から4千人以上になるという予想もあり、この数は当初想定されていた「合理的最悪のケース」を倍以上も(!!)上回っている。


パブやレストラン、ジム、社会生活の維持に必要不可欠ではない店舗は5日から閉鎖される一方で、一度目のロックダウン時とは異なり、学校や大学などは閉鎖されない。

大学はほとんどオンライン授業になっているようだが、わたし個人的には、学校での授業がある限り、子供たちは無症状だとしても、先生方や各家庭の他の大人に影響を及ぼすのではないかと。思い切って今のうちに全面ロックダウンすべきでは...と思っている。

全国教育労働組合も対面授業は「自滅行為」だと主張。大学労働組合や一部科学者も「この国の健康と安全が危険にさらされている」と発言している。

たしかに教育格差がどんどん開いていく事実や、家庭にPCやタブレットも持っていない子も少なくなく、子供の精神面なども憂慮すべきなのだが...


スーパーマーケットでは、オンラインでも、店舗でもすでにPanic Buyingが始まっているそうです! 
またトイレットペーパーや小麦粉、イーストがなくなるのか?!


2度目のロックダウンは12月3日から緩和され、地域ごとに再びティア・レベルを定める現行システムに戻るという。


今回のルールは以下の通り。
在宅で勤務や勉強ができないなど特別の理由がない限り、自宅隔離
臨床的に影響を受けやすい人々は「特に注意」が必要

許可されるのは:
教育
医療、運動、危険回避、食料など必需品の購入、弱者の世話、ボランティア活動のための外出
別の世帯の1人のみ、公共の場に限っての面会
テイクアウト商品の購入、オンラインサービス
建設現場や製造現場など、在宅でできない作業を含む仕事
自宅と別の一世帯のみで作る、子供の世話のための「サポート・バブル(相互支援のための安全圏)」との行動
両親が別居している場合、子どもたちが行き来すること

禁止:
屋内や、私有の庭での集会
パブ、バー、レストラン、必要不可欠でない小売店の営業
ジムなどのレジャー・娯楽施設営業
宿泊、国内・国外旅行
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