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噴水




なぜだか、とても惹かれ、とても好きなもの...のひとつが噴水だ。

噴水だけでなく、手水鉢も水琴窟も、アルアンダルス様式やムーア建築の用水路なども好きなので、水を人工的に囲った小さな施設一般が好きなのだと思う。




わたしの好きなものリストにももちろん入っている...

だからどうしたという話ではあるが、このブログはそういう話に特化した場所であり、わたしの好きなもの、同意してくださる方が結構おられるのでうれしい。




ベルニーニ設計の絢爛なのもいい。
ひなびた村の中心にあって散歩中の犬の喉を潤したり、マルシェで買ったばかりの果物を洗ったり、足を洗ったりと、どちらかというと実用的な「水道」のような素朴な施設もいい。

欧州は南へ行くと噴水が多く、目も耳も、そして指先も楽しませてくれる。

憩うのかしら。




もちろん、古く苔むしていればなおよい。

噴水なのに水がないとはこれいかに...というのもいい。

あるホテルでは巨大な噴水を改造してハーブ花壇にしていた。写真がないのが残念。


神話の場面が描かれているのもよいし、唐草模様もすてきだ。




噴水はすでに古代シュメールの時代にその起源が見られるという。




中世ヨーロッパでは、噴水は生命の源、清らかさ、知恵、無垢、およびエデンの園の象徴だった。
修道院のクロイスター(回廊)に囲まれた中庭の中央にはたいてい噴水が。

イスラム世界でも塀に囲われた庭は楽園のイメージで、その中央に噴水が設えられた。




住民を、旅人を、王も修道士も、犬や猫や鳥や、植物も、すべてを癒す。



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