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Brugge Style
tiramisu
去年の今頃、一回目のロックダウンの時は、ピエール・エルメのイスパハン(薔薇、フランボワーズ、ライチのお菓子)のレシピ本に凝り、お菓子作りに励んだのだったが、その結果、体重も増えた。
夏の終わり、南仏から帰ってくる頃には反省しきりで、今年は同じ轍を踏まないよう、低糖のお菓子だけを作っている。
低糖のお菓子を作る上で便利なのがマスカルポーネやリコッタ、クリームチーズ(フィラデルフィア)などのチーズ類、粉類はアーモンドパウダーやセサミパウダー。
お菓子をとにかく美麗に作ろうと思えば砂糖の分量が比例して増えるため、最近のお菓子は上の写真のようにとても地味だ。
地味だからといっておいしいくないわけではないのだが!
ティラミスはしょちゅう作る。
わたしのレシピはエスプレッソかなり多めで。
ビスキュイはそのままでもとてもおいしいのでついでにたくさん焼いておく。
エスプレッソをレモンジュースに変えて作るのも好きだ。
レモンとマスカルポーネの組み合わせ、大好き。
このブログ上でも何度か取り上げたことがある、和訳は89年出版の、イタリア料理の由来や起源、歴史、地域差などを説明した本、『イタリア人のイタリア料理』La Cucina degli Italiani。
なんと、この本にはティラミスが載っていない。
ティラミスが日本で知られるようになったのはイタリアブームの80年代初頭だったと思う。
もしかしたら本国でも比較的歴史の浅いお菓子なのではないか。
ちょっと調べたところ、ティラミスという名称は1960年以前には記録されていらず、イタリアでも初出が1980年なのだとか。
もちろん、似たようなお菓子は以前からいくつもあっただろう、Crema della Duchessa(公爵夫人のクリーム)やズッパ・アングレーゼ(イギリスのスープの意。英国のお菓子、トライフルが起源のようだ)。
サバイヨンクリーム(あるいはカスタード系)とフレッシュチーズ、ビスキュイの組み合わせは相当昔からいろいろな地域に存在したに違いない。
それがひとつの概念に昇華され、商品化されたのがティラミスというわけか。
ズッパ・アングレーゼ、一回作ってみよう。
イングリッシュなトライフルも盛りつけた見た目がぐちゃぐちゃであまり好きではないのだが、おいしそうなのはおいしそうなので挑戦してみよう!
低糖で。
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