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ハイド・パークを横切る




ロンドンに8つある王立公園のひとつ。
ケンジントン・ガーデンとつながっているため。巨大である。

メイフェアから、ケンジントンまで公園の中を歩いて移動。
チューブ(地下鉄)の駅で2個分くらいを。




歩いて移動したのは、久しぶりに天気が良かったおかげもあるが、公共交通機関をできるだけ使いたくないからだ。

周知のように、イングランドでは、来週の週明け19日からあらゆる新型コロナウイルス法的規制が解除される。

それをバックアップするのは、全国民の69パーセントが一回目(18歳以上の成人では88パーセント近く)、53パーセントが二回目を接種し、ヨーロッパではダントツ...である。

英国ではワクチンの成果で、重症者、入院患者、死者は激変したものの、昨日の数字で感染者はなんと驚きの3万6千人。来月には10万人に昇る見込みである。
一方予想される死者数は以前の10分の一の計算だとか。

イングランド政府は、多少の死者やロングCovidの犠牲は、他の病気と同様、仕方がないから無視する方向へと舵を切ったのだ。


しかしそれでも感染者が多ければ多いほど新たな変異株が出る確率は上がり、接種完了していてもロングCovid症候群にかからないという保証はない。
今週初めに放送されたBBCの、ロングCovid症候群の原因が、コロナウイルス自体にあるのではなく、サイトカインストーム(自己免疫の暴走)にあることがわかってきたという特集番組は興味深かった。


ジョンソン英首相は、19日の規制解除後も、公共交通機関などではマスク着用や、ワクチン接種・陰性パスなどの利用を続けるよう求めたものの、今後の行動指針は人々の「コモンセンス」にかかっている。

国民のコモンセンスにかけるというのは、国民を子供扱いせず、成熟した市民として信用するという点で良いとは思うが、結局、病気になっても困窮しても自己責任で、という新自由主義的な態度であり、先日のユーロ2020決勝のあの大混乱と無責任さのあとでは虚しく響くだけだ。

スコットランドでは、同じように規制解除を始めるが、マスク着用は義務として残すとか。
イングランドもぜひそうしてほしい。「義務ではないから」という理由で、公共交通機関や、病院などで利用者が傍若無人に振る舞い、もめるのは火を見るよりも明らかだ。

追跡アプリも評判が悪く、お知らせを無視したり、アプリ自体を消してしまう人が増えている。
このアプリにどれだけお金がかかっているのかを考えると、マスク着用って、経済的にも肉体的にも精神的にも安上がりで高パフォーマンスだと思うんだけどな...
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