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Brugge Style
大陸ヨーロッパ 初夏
カラッと晴れた、さて、ここはスペイン? イタリア?
テラスの右隣の席華やかなマダムらのスペイン語、左隣のカップルのイタリア語の抑揚が心地よい...
ピュリッツァー・ホテル中庭。
太陽が、自然も人工のものも余すところなく照らし、濃い影を作り、濁りのない青空が広がり、風がそよと吹く。
ここは初夏のアムステルダム。
先週末から、オランダ国立バレエの公演(ウクライナ侵攻に異議申し立てをしてボリショイから移籍したOlga Smirnovaオリガ・スミルノワの出演)、Grigory Sokolovグリゴリー・ソコロフのピアノ・リサイタル@コンツエルトヘボウ、個人のパーティー...などのために来ている。
17世紀に交易と市民社会の成立で黄金時代を迎えた都。
扇型の運河はスーラの点描のように輝き、歴史的な建物のファサードの色は鮮やかにくっきり浮かびあがる。
淡い色の薔薇が咲き、爽やかなアイスクリームの色と香り(白葡萄が好み!)、マリファナの残り香。
家の前にソファを出してくつろぐパイプをくわえた男性、銀色の髪をした子供。
パリッとした夏服で装うすでにオレンジ色に日焼けした女性、国立美術館のレンブラント前に集まる旅行者。
公園に寝転ぶ若い人たち、酒盛りをして騒ぐボートの乗客。
そしてセンチメンタルな夕暮れ前...自転車が持ち主を片寄あって待っているかのよう。
何もかもが美しく見えるヨーロッパの6月。
晴れ女は今週も絶好調だ。
しかも熱波が迫っているそうです...
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