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Brugge Style
daniil trifonov ricital
Beethoven; Andante Favori
Beethoven; Sonata No 18 in E-flat major Op 31 No 3
Schumann; Bunte Blätter
Schumann; Presto Passionato
Prokofiev; Sonata No 8 in B-flat major Op 84
Daniil Trifonov piano
今年、LSO Artist Portrait seriesのピアニストであるダニール・トリフォノフのソロ・リサイタル。
ものすごく気前のいいすてきなプログラムに、チケット代が釣り合わないのでは? と思ったほど。
ベートヴェンのソナタは、わたしには暑苦しすぎた。
席が近すぎたせいもあるのかもしれない。
あんなにねっとり苦しそうに、しかも爆音で弾いては、そりゃバックハウスも第三楽章で死亡するでしょうよ!
あのソナタは大好きだが、できたらペライヤ風に、いとも優雅に狩を楽しむように軽々と弾いてほしい。狩は娯楽であって真剣な殺戮ではない。
それにあまりバランスもいいとは思えなかった。
先週、べートーヴェンのピアノ協奏曲第5番を演奏した時のアンコールがこの18番の第4楽章で、あれだけ他の章とは別に聞いた時はよかったのだがなあ...
シューマンは彼の演奏でファンを増やしたのではないかと思う。
Presto Passionatonの最後を爆音で締めくくるのに鍵盤を叩きつけてその反動で立ち上がり、そのまま飄々と挨拶をしたのはあまりにもカッコ良すぎて
ロックのコンサートの会場にいるのではないかと思ったほど。
でも全体的に嫌いじゃない。
一番よかったのはプロコフィエフのソナタだ。
そして一番よかったのはアンコールのラフマニノフのVocalise。
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