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Brugge Style
大都会と田舎街
旅に出るのは今月2度目、今回は近場のパリへ。
近頃、欧州全域で真夏のような日々が続いていて、パリは大都会独特の暑さ...
35度以上の気温の中で歩き回ったこと、テラスに長時間座りこんでいたこと、それから食べ過ぎ飲み過ぎ(笑)で、滞在中、かなり体力を消耗してしまった。
さらに昨夜は街角音楽祭が開催されていて真夜中を過ぎても人出はいっこうに減る気配もなく、蒸し暑さと(ここは心斎橋?!のような)人混み、はたまた飲食店の出すにおいにうんざり。
日本に住んでいる時はこういう状況、慣れっこだったのだが...
また、建物内部の暑さは尋常でなく、(冷房機能があるのはホテル、デパート、一定レベル以上のレストランくらい)不覚にもパリではじめて「ブルージュに帰りたい!」と思ったのだ。
先ほど21時頃帰宅して、夕焼けの空を見つめていたら、さわやかで涼しい風がさらさらとふき、しみいるような鳥たちの声がし、パリジャン諸君が夏はパリを空にする気持ちがよ~くわかった。
パリには有形無形でおもしろいもの、すてきなもの、わくわくするもの、常になにかしらはっとさせられる魅惑的なものがいっぱ~いある。
ブルージュには美しい空気、空間があり、静かでゆったりした時間が流れる。
パリに完全移住するのではなく、ブルージュと半々で住むことができたらどんなにいいだろうか。
子どもの教育があるのであまり現実的ではないのだが...
悩む。
今回した買い物を引き取るのと野外でバレエを観るのとで、来月またパリへ行く。
こういう調子で行き来しているのが一番いいのかも...
「でもわたしは大都会が好き!都会でないと生きて行けない!」
「でもスペースや時間に余裕のある豊かな生活がいいよね」
この葛藤、解決しなさそうである。
(写真:感覚はかに道楽と一緒?)
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お馬さんのおごり
今日もよいお天気である。
テラスで飲まないわけにはいかないのである。
運河沿いのテラスでくつろいでいると、対岸を農耕馬(アラビア種ではなく、もっとがっしりした大型の馬を表現したつもり)2頭立ての馬車が行く。
この馬車、ブルージュ住民にはおなじみのコマーシャルなのである。
昔風に飾り付けた車にトラピスト・ビールの樽と看板をのせて街を練り歩き、名前を売るのだ。ちなみにTripel Karmelietと Kwakというビールの宣伝。
と、やおら馬車がテラスの真正面で停まり、休憩でもしているのだろうかと思っていると、わたしたちの側にバアのウエイター氏がやってきて「あちら(の馬)がトラピスト・ビールをすすめておられますが召し上がりますか」と。
わたしはトラピスト系は苦手なので遠慮しておいたが、夫はTripel Karmeliet、慎んで頂戴した。
彼いわく、「はじめて飲んだけど、いける!家にもケースで買おう」。
宣伝効果抜群である。
お馬さん、今日は顧客を確実にひとりゲットしたからバイト代、はずんでもらってね。
わたしも協力してさらにここで宣伝しておいたから!
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野球in 欧州
米国から5歳の娘あての小包が到着。
中身は彼女の大好きなピンク...の野球帽。送り主は夫の親友のアメリカ人。
手紙には
ハロー。
ブルージュはどうだい?
きみのダディからきみがピンクが大好きだという話を聞いたよ。
だから、ほら、このプレゼントを送ります!
これは僕の大ファンの大リーグチーム、
ボストン・マサチューセッツ・レッド・ソックスの
ベースボール・キャップなんだよ。
彼らは今世界中の応援を必要としているから
ぜひきみにもこの帽子をかぶって応援して欲しいな...云々。
....苦戦しているからとにかく応援!なんて、どこぞの球団みたいである。
それはいいとして、アメリカで(日本も)国民的スポーツの野球も欧州ではさっぱり人気がない。
人気があるないの次元ではなく、知られてさえいないと言っていいかと思う。
ましてや欧州の子どもに「ベース・ボール」と言ったところで????の嵐であろう。
娘の帽子も「レッド・ソックスの野球帽」ではなく、「ピンクの帽子」。
例えばわが夫の野球知識、近頃2度ほど米国でゲームに連れて行かれ、ビールを飲みながら観戦しているうちになんとな~くルールが分かってきたかも、というレベル。
彼は欧州で人気のサッカーにも興味がないが、曰く、サッカーに較べて野球は家族フレンドリーなおおらかで品のあるスポーツに見えるそうだ(笑)。たしかに野球は父と息子のビルディングス・ロマン、という感じがする。
去年のクリスマスに日本の友人から夫用と娘用にグローブとボールを頂戴し、彼は「キャッチ・ボールをブルージュから欧州に広めて!」と熱い思いを語っていたが、うーむ、さっぱり。
あと1000年くらいはかかりそうである。
(夫のグローブが左利き用なので、わたしは華麗なお手本を見せてあげられないわ・笑)...
今後、欧州にベース・ボールが広まり、丸坊主の高校球児がEUの夏を沸せる...
なんてことは起こるだろうか(いや、起こるまい)。
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癒し
今日は25度程度で快晴、暑くもなく、寒くもなく、爽やかで理想的な一日だった。
庭で本を読んでいたのに、気がつけば3時間も眠っていた...ぐうたら主婦である。
近頃、日が暮れるのは22時頃。
23時前になってやっと空が群青色に染まって夜になる、この時間帯が好きだ。
庭の植物に水をやるのもこの時間帯。
太陽と水と緑の香りが立ち、瞑想をしているような心境になり、だんだんものの輪郭が失われ、消えて行き、こころがほぐれていく。
それからはテーブルの上にろうそくを灯し、さすがに肌寒くなるのでセーターをはおって、紅茶か赤ワインを飲みながらかすかな光をたよりに本を読んだり、音楽を聴いたり、夫とぽつぽつ会話をしたり。
寒さに耐えられなくなるまで外に座っている。
今夜のブルージュのお月さま...
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父の日
失敗してしまった。大ちょんぼ。
昨日ベルギーでは「父の日」だった...
数日前まで米国にいたことと、日本のニュースしかチェックしていなかったことが原因で(ホンマにそれが原因か?)、夫婦そろって父の日は今週末、19日だと思い込んでいた。
今朝になって、友人のメールで気付くワタクシたち。こういう行事、世界で統一して欲しい。7年も住んでいて間違える方がいけないのか。
「父の日」は象徴的なもの、普段から父親は大切にすべき、なのではあるが、特に義理の父には日常生活の何から何まで頼り切っていてこういう機会にこそ一年分の感謝をまとめて捧げたいのである。
そう考える人が多いからきっと○○の日というのが年間を通してあるにちがいないし。
お父さまありがとう。
こころから感謝しています。
今日は午後お茶を濁しにVan Oostのプラリネの大箱を差し入れてきた。
今週末ディナーで挽回...
マダム失格(笑)。
....
庭の小薔薇の枝が自らの花の重みでたわんできたのでかなり刈り込んだ。
しかしこの薔薇、美しいのは外で咲いている時だけ。
切り花にすると花びらが落ちてぼろぼろになる(写真)。
ごめんよ、そっとしておいてあげられなくて。
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