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クリスマスへ出発!








今年は帰省してブルージュでクリスマスの予定だったのだが
両親や親戚らがこちらへ来たいと希望しているので、英国で祝うことになった


ブルージュのクリスマス、24日の雰囲気がとても好きなのに

午前中はまだ個人商店なども営業しており、
自転車に乗った地元の人が最後の買い物でパン屋や肉屋を走り回り
時々立ち止まっては知り合いと挨拶をかわし

昼を過ぎるとどんどん街から人や車が消え、静けさに清らかさが加わり
家々に暖かい色のが灯る様子はとてもつきづきしい


というわけでクリスマスに向けてうちもそろそろ大掃除を始めた方がいい...
(ツリーを出す前にした方がいいのだ)

夫はクリスマスの買い物第一弾として、
大量のスパークリング・ウォーターとミネラル・ウォーター、
清涼飲料水などを注文し、昨夜届いた

パントリーの冷蔵庫がすでにいっぱいになってしまった
生鮮食料品を入れるスペースが必要なことは理解しているのだろうか


コヴェント・ガーデンもこの通り、やる気満々。売る気満々
ブラック・フライデーのセールも始まってますしね!
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ローズマリー・チョコレートクリーム








ローズマリーの香りを軽くつけたチョコレートクリームのケーキ


(Fさん、生クリームを沸騰寸前まで沸かすときに
生のローズマリーを入れて香りをつけてみました!!)
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symphony in c




ロイヤル・バレエの3本立て、リハーサルを見た。

Alastair Marriott "The Unknown Soldier"
Wayne McGregor "Infra"
George Balanchine "Symphony in C"


なんといってもバランシンの「シンフォニー・イン・C」!
大好きだ! 

ダンスの難しさには口が開いたままになりそうだった...

特にフィナーレ。

さらに4人の女性プリンシパルダンサー(Lauren Cuthbertson, Marianela Nunez, Akane Takada, Yasmine Naghdi)が舞台中央で同じ踊りをするのを見られるこの贅沢さ、圧巻であった。

また、女性ダンサー全員が白いクラシック・チュチュを着ており(もともと「クリスタルの宮殿」として製作されたためもある)、世界で一番豪華でシックなクリスマスケーキが並んでいるショウ・ウインドウのよう(なんて下手な表現)...
大人のクリスマス専用の出し物、大人の「くるみ割り人形」的、とでも言えばいいのだろうか。
祝祭的雰囲気が今からのシーズンにぴったりだと思った。


「無名戦士」も「インフラ」も大変良かったが、「無名戦士」の映像(兵士との恋愛を語る女性のモノローグなど)は必要なのだろうか。なくても十分、十分完成された作品だと思うのだが。Yasmine Naghdiが美しかった。


(写真はROHから。Bill Cooper/ROH 2010)
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第16回ヴェネツィア・ビエンナーレ 「自由な空間」






右上から時計回りにオーストリア館、ベネズエラ館、フィンランド館、ユーゴスラビア館


わたしのブログを読んでくださる方はじゅうぶんご承知だと思うが、わたしはめちゃくちゃミーハーなたちであり、こういうイベントに目がない。

クラシック音楽、バレエなどの舞台芸術、美術、工芸、建築、ハイ・ファッション...万難を排して鑑賞に行く。

もともと、人間にとって「美」とはどのようなものなのか、人間は世界をどのように解釈するのか、ということにとても興味があるのだ。


カーサ・ブルータスに「『第16回ヴェネチアビエンナーレ国際建築展』が開幕。カトリック総本山、ヴァチカンの初出展が圧巻です」という記事が載った頃から、がぜん行く気になっていた今年のヴェネツィア・ビエンナーレ建築展であった。




右上から時計回りに日本館、フランス館、ベルギー館、オーストラリア館


ジャルディーニとアーセナルのメイン会場における国別展示とテーマ別展示を見て、わたしが建築の素人として考えたのは、説明がないと楽しめない建築は果たして優れた建築といえるのか、「自由な空間」といえるのかということだった。

もちろん、「建築そのもの」と「建築に関する展示」という大きく分けて2種類の展示方法はあると理解している、というのは前提で、いくら資料を集めて詳しく凝った展示をしたとて、建築の意図に仔細な説明が必要だったり、建築の知識がない人や子供には理解できない趣旨だったりしたら、それは優れた建築といえるのだろうか、と。

われわれは文化文明的にゆるくつながっているとしても、言葉は異なり、人々の了解事項も微妙に異なる。

建築は床の間に飾って鑑賞するものではなく、実用性がその核だと思うからだ。
先日訪れたウィーンで19世紀世紀末に起こったセセッション(ウイーン分離派)のモットーは言うなれば「用の美」で、それだと思うのだ。


その点でいうと、優勝したスイス館は優れていたと思う。
スイス館は「不思議な国のアリス」体験を提供した。

真っ白の家屋の中の入り口左手には、奥の方までずっと伸びた廊下が見える。しかしそれは目の錯覚を利用した空間で、実は奥行きはほとんどない。奥にあるものを小さく作ってあるだけのことだ。
家屋の中に入ると、全く同じ家具(白いキッチンと白いドアと白い窓枠)のサイズが部屋ごとに伸び縮みし、自分の体のサイズが変化するような気になる。

全然文字の説明の必要なし。ドイツ語やフランス語、リンガフランカたる英語がわからなくても、大人も子供も、世界中のどこからきた人でも体が伸び縮みする「自由な空間」を体験できる。




スイス館、ブラジル館、スカンジナビア館、イスラエル館


夫はイスラエル館(聖墳墓教会の宗派別テリトリーが展示されている)とロシア館(ロシアの駅のデザインを中心に展示)がいいと言った。

わたしは建築自体はスカンジナビア館(未来の生命維持装置)、ドイツの自由と「壁」の展示、ベルギー館のコンセプト(EU本部がある国として、自由な意見を交わせる上座のない円卓を展示)、フランス館のコンセプト(古い建築を残しつつ、いかに現代の生活にマッチする施設に再利用するか)、イスラエル館の映像(時間帯によってユダヤ教徒とイスラム教徒が交代で使用する宗教施設の映像作品)がおもしろいと思った。


特別賞は英国が受賞し、これが傑作だった。
英国館は「カラ」なのである。どの部屋にも何もなく、のっぺりした白い壁の天井の高い部屋がいくつもあるだけ。わたしたちが訪れたのは会期終了間際(25日まで)だったので、もしや「撤去が始まった?」と思ったほどだった。

この作品にはおそらく賛否両論があったと思う。
コンセプトとしてはレクチャーやコンサートが次々に開かれる「自由な空間」としての展示だそうで、「そうきたか!」という感じ。ちょっと間違えたら散々な結果に陥るところだったろう。
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helene darroze at the connaught








蠍座率高し
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