あれは、小雨がパラつく夜のことでした。
残業を終えた帰り、いつもなら歩く道のりなのですが、会社前のバス停に差し掛かったところでちょうどバスが来ました。
たまにはバスに乗るのもいいか・・・。
バスの乗客は少なくて席も空いていましたが、いつもは歩く距離なので、すぐに降りることになります。バスの中央にある扉の前に1人立っていることにしました。
すぐ降りるんだよなぁ。すぐ降りるんだよ、たぶん、降りるのは私1人だけだろう。
そのバス停では、この時間に乗り込む人もいないだろうから、私1人のために遅れ気味のバスを止めてしまうなんて、終点の駅まで帰宅を急いでいる人に悪いなぁ。
ヒンシュクものかな・・・。
いやいや、何処から乗って何処で降りるかというのは、乗客の自由かつ当然の権利。何も気にすることはないさ、バスもそれで利益を得ているのだから。
人に気を使うという気持ちも大切なことだが、それによって自分の行動を制限するということは必ずしも正しいことではないだろう。権利を主張するということも、健全な社会形成には必要なことなのだ。
あれこれと考えていると、ふいにアナウンスが聞こえました。
「次は○○、○○です。」
∑(・o・)!ハッ
「ピンポーン♪」
降りることばかり考えていたせいでしょうか、反射的に停車ボタンを押してしまいました。
ゲッ、次って1つ前のバス停じゃ~ん(゜▽゜;)
運転席近くまで行って言いました。
「すいません。ボタン間違えました。」(-_-*)ハズカシー
はぁ~こんなの生まれて初めてですよ~バスのボタンを押し間違えるなんて。
あれこれ考えている割には、ただただ迷惑なヤツになってしまいました。
教訓!走行中に、運転手さんに声を掛けるのはやめましょう(・_・) ∑( ̄□ ̄;)そこ!?