かりおかの実験室

実(体)験を書き綴っています。買ってみた。作ってみた。やってみた。行ってみた。使ってみた。・・・などなど。

IC555のタイマーを繰り返し動作させる簡易回路の実験

2019年03月23日 | 製作

この記事には、回路図が掲載されていますが、なんら動作を保証するものではありません。
参考にされる場合は、全てにおいて自己責任でお願い致しますぅ~<(_ _)>゛
**********************************************************

~~~まえおきです~~~

実験室にある留守番電話機は、留守録があると、30分毎に「メッセージの録音があります」と音声で知らせてくれます。
”留守録あり”を知らせるランプを見逃していても、「おっ」っと気付かせてくれるので大変便利なのです∑(・o・)おっ
 
こういうの、簡単に作れないかしらん(´・ω・`)?

というわけで、電源が入ったら一定時間毎に「ピーッ」っとアラームを鳴らす回路を考えてみることにしました。
要は”間欠タイマー”のような仕組みができればいいんでしょ?(・。・)г

~~~本題です~~~
既に、一定時間毎に一定時間動作する回路として、過去に実験した

IC555で”贅沢な”非安定マルチバイブレーター
リレーでマルチバイブレータのような回路

があるのですが、アラームをちょっと鳴らすぐらいなら、もっともっと簡単にできないかなというわけで再検討です。

こんな回路でできました。

電源を入れると、トランジスタがONしてタイマICの2番がトリガされるのでタイマーがスタート。
Cが充電されていき、Tr1がOFFしてトリガ状態が解除されます。
やがてタイマーがストップして3番がLになると、シンク駆動でアラームが鳴ります。
Cが徐々に放電してトランジスタがONすると、再び2番がトリガされタイマーがリスタート。
3番がHになるのでアラームは停止します。
あとは電源を切るまで繰り返します。

動きをご覧ください。といっても、繰り返し「ピーッ」っと鳴るだけの地味な動画ですけどね(-。-)г

動画では長い時間待っていられないので、数秒でアラームが鳴るように設定していますが、いわゆる555の発振回路ではなく、あくまでタイマー回路の動作の繰り返しです。

IC555のタイマー回路に、トランジスタ1石の回路をちょこっと加えるだけでできました。

~~~続きます~~~
さてさて、この回路を眺めていて思いました(・_・) (・_・ )?

この回路を”間欠タイマー”として利用できるかしらん(´・ω・`)?
充放電のバランスが大切だから、時間設定はあまり自由にはできそうにないよねぇ。
シンク駆動だから、555のタイマーがONしているときに負荷はOFFになるんだよな~。
回路が負荷側の動作に影響を与え易く、なんとなく綱渡り的な感じがしないでもない。

というわけで、ちょっと改良版を考えました。

負荷をリレーにして汎用的に使用できるようにしています。
電源を入れるとTr1がONしてタイマーICの2番がトリガされるのでタイマーがスタート。
3番がHとなりリレーが動作します。
同時にC1が充電され、Tr1をOFFにするのでトリガ状態が解除されます。
やがてタイマーがストップして3番がLになると、C1が徐々に放電していきます。
Tr1がONすると、再び2番がトリガされタイマーがスタート。
あとは電源を切るまで繰り返します。

IC555タイマーの動作時間を利用するか、次のトリガまでの待機時間を利用するかは、リレーの使い方次第です。
R2を1MΩ、C1を1000μFにしたら、リレーのOFF時間が実測で約50分程度までになりました。結構長い( 'o')ノ
(ちなみにこの時間は、R1の値によっても大きく変わります。R1は小さい方が長くなりますが、小さすぎるとトリガできなくなります。)

これなら、ちょっとした”間欠タイマー”として十分利用できそうです。

~~~これにて完結(間欠)!(-∀-)~~~

-------------------------------------------------------
この記事には、関連の記事があります。2020年5月17日かりおかここに記すφ(._. )カキカキ
クリックを自動でやらせてみマウス ←クリック

後日談もあります。2020年11月14日かりおかここに記すφ(._. )カキカキ
”簡潔な”間欠タイマー回路を考えてみました。 ←クリック

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

時間計測装置の改良

2019年03月09日 | 製作

この記事には、回路図が掲載されていますが、なんら動作を保証するものではありません。
参考にされる場合は、全てにおいて自己責任でお願い致しますぅ~<(_ _)>゛
**********************************************************

電子工作をしていると、回路の動作時間を計測したいということがありまして、以前に100均ストップウォッチを利用した、時間計測装置を製作したことがありました。

しかしそれは、リレーを2つ使って簡易に製作したもので、時間を計測するには、片方のリレーを動かすスイッチをON-OFFさせなければなりませんでした(・_・) (・_・ )ソーダネ

う~む、小信号の回路に直接電極を当て、電圧の有無の時間をそのまま計測できたらいいのになぁ(ー。ー)

というわけで、こんな回路を組んでみました。

オペアンプをコンパレータとして使い、電圧の有無の判定をさせることにしました。
1番がHになるとTr1がON、Tr2はOFFでコンデンサが充電され、同時にリレーが一瞬ON-OFFします。
1番がLになるとTr1はOFF、Tr2がONでコンデンサが放電され、同時にリレーが一瞬ON-OFFします。
リレーの接点にストップウォッチのスタート/ストップスイッチを接続すれば、時間を計測できるというわけです。
ちょっと回路的に強引な感じがしないでもないですが、使えればOK!(`_´)/
実は、先日の「CRタイマーの繰り返し動作時間の精度を上げる簡易回路の実験」で計測に使っていたのが、この装置なのでした。

基板は、以前に製作した計測装置の基板の大きさに合わせて設計し交換する形にできました。
左:以前のもの 右:今回製作のもの


他は流用したので見た目は変わりませんが、機能的には大幅にグレードアップ!(*'ー')ノ



ここのところまた、電子工作ばかりしてますねぇ。時間の経つのも忘れている、かりおかです(-∀-)


<おまけ 実態配線図>

G5V-1でもG5V-2でも使えるようにソケットを配置しています。
訂正:LM6482⇒LMC6482
~~~~~~~~~~~~~~
追記(20190309 10:30)
3番の100kΩは、都合の悪い場合があるので外しました。プルダウン抵抗を入れるならもっと高抵抗にしないと入力インピーダンスが小さくなってしまうので。失敗失敗(=_=)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CRタイマーの繰り返し動作時間の精度を上げる簡易回路の実験

2019年03月02日 | 製作

この記事には、回路図が掲載されていますが、なんら動作を保証するものではありません。
参考にされる場合は、全てにおいて自己責任でお願い致しますぅ~<(_ _)>゛
**********************************************************

なんだか説明っぽい題名になってしまった・・・(-∀-)


ここのところ、オペアンプを(コンパレータとして)使ってタイマー的な回路を利用することが多くなってきました。

これは、電源を入れるとしばらくの間、LEDが点灯する回路です。

しかし、もう一度電源を入れなおすときは、コンデンサをしっかり放電させなければ、点灯しないか、点灯時間が短くなってしまいます。

そこで以前、電源を切ったときに、コンデンサを素早く放電させる方法を検討しましたが、それでもコンデンサに若干の電気が残るため、すぐに電源を入れ直したときは、体感できるほどタイマー時間が短くなってしまいました(。-`ω-)ンー
時間の誤差が問題にならなければOKですが、都合の悪い場合もあるのです(・。・) (・_・ )ソウソウ

タイマーと言えばさぁ、タイマーIC555を使えば比較的正確なものができるけど、毎度毎度タイマーICを組み込んでいては大変だよね~。
オペアンプの簡易なタイマー回路でも、繰り返し一定のタイマー時間を得られるようにできないものかね。ワトソン君。

う~ん、ポク、ポク、ポク、ポク、・・・チーン♪そうだ!

電源を入れたときに、強制的に一定の状態に初期化してからスタートできたらいいんじゃないの?ホームズ。

おお、なるほどねーリセットするわけね。だけど、簡単じゃなくちゃ意味ないよ~。


というわけで、こんな回路を考えました。

電源を入れると、一瞬サイリスタがトリガされ、コンデンサを充電します。
サイリスタの保持電流を維持できなくなると、充電は自動的にストップし、逆流はしません。

と、たぶんこんな動きになるのだろうと思いますが、電源を入れる度に、最初にコンデンサに一定量だけ充電がされるというわけです。

実験の様子です。


いくつかの計測結果です。

電源を素早く繰り返し入れ直しても、ほぼ一定時間動作するタイマーにできました。
動画撮影では、スイッチを入れ直す操作にちょっと時間がかかっちゃってますけどねぇ('-'*)ゞ


この回路で少し思うところを備忘録がてら書いておきましょう。
・電源5Vのとき、コンデンサの充電直後の電圧は3.6Vであった。
・時間調整用の半固定抵抗をあまり小さくすると、サイリスタの保持電流を維持してしまうので、サイリスタがOFFしなくなってしまうだろう。
・オペアンプ2番の基準電圧は十分低く設定しておかないと、タイマー時間が短くなってしまうのに加え、2回目以降にサイリスタをONできなくなる可能性がある。

サイリスタとコンデンサを直結して充電させるなんていう回路が見つけられなかったのですが、もしかして、また邪道な回路とやらを構成してしまったのかしらん?
しかし、部品数もわずかで待機電力も不要ですし、こんな簡単なことでタイマー回路の精度を上げられたのは大発見(・∀・)!?なんてね。これからどんどん使ってみようと思うのでした(*'ー')ノ

かりおか工作員は、新たなテクニックを手に入れた。1000ポイント。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この記事には後日談があります。2020年12月12日 かりおかここに記すφ(._. )カキカキ
CRタイマーの時間を稼ぐ回路の実験

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする