アウディ・アルティメット・コレクション2009にて、発売されたばかりの500馬力オーバーのスーパーカー、R8 V10に試乗!
早速インプレを。
●エクステリア ★★★★★
全長が想像以上に短く、非常にコンパクトに見えます。デザインは一目でミッドシップと分かるクサビ形。モダンでクールな印象。リアはガラス越しにV10ユニットが鎮座しているのが見えます。アウディのフラッグシップに相応しい、個性的なアピアランスです。
●インテリア ★★★★
戦闘機のような、機能的なデザイン。アルミ類の質感の高さは流石アウディ。しかし、それ以外は、意外にスペシャル感はありません。
●居住性 ★★★★
見晴らしが良い!もぐりこむようなコックピットが多い昨今、フロントガラスの下端を下げたおかげか、望外に広い視界が確保されています。NSXに似てますね。お陰で街乗りも不安なく運転できます。ただし全幅は1.9mありますので、すり抜けには気をつかいます。居住空間は2シーターとしては広め。乗り心地も多少アルミボディ特有の硬さを感じさせるものの、サスの動きが良いので快適。静粛性も高く、高級サルーンのよう。
●動力性能 ★★★★★
動き出してスグ、ロボットクラッチの変速ラグに違和感を感じますが、走り出せば慣れてきます。低速はトルクフルという感じではありませんが、5.2Lもありますので必要充分。アイドリングは音・振動共に抑えられてます。
街中では、ほとんどその520馬力を開放する機会はありませんが、車が途切れたところを狙って踏み込むと、ガヤルド譲りのV10が本領発揮。ミッドシップらしいトラクションの良さで、あっという間に前の車に追いつきます。正直、最近の麻痺した体には目をむく程の加速ではありませんが、まぁこの車に勝てる車にはめったに出くわさないでしょう。
●ハンドリング ★★★★
ミッドシップらしい、気持ちの良い程度の鼻の軽さを感じさせますが、基本的には4WDらしい安定志向。ややリアの重さは感じますが、全体的には車体は軽く感じます。
●総合評価 ★★★★
ほぼ乗る前の予想通り、アルディらしい、非常に扱いやすいスーパーカーでした。逆に考えると、イタリア勢のような刺激や、AMGのような圧倒的な加速感は感じさせません。街中からドライブ、そしてワインディングまで、どこへ行っても苦にならない、洗練された1台。個人的には、突き抜けたスペシャルモデルも期待したいですね(買えませんけど・・・)。
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