フェラーリ458の次は、いよいよアリエル・アトム300です。
最新技術満載の458に比べ、こっちは電子制御いっさいなしで物理特性で勝負する対極的なスポーツカーですね:) 早速インプレです!
●居住性 ★★
見ての通り、鋼管フレームで組み合わされ、サイドパネルもないスカスカな状態なので、居住性を云々言う車ではないのは明白です:) 内装の質感は、予想以上に手作り感が満載で、メーターやスイッチ類も色んなところからかき集めてきたようなかんじ。ギアボックスも入りにくいです。
ただし、乗り心地は悪くないですね。バネ上荷重が軽いので、サスの動きもいいのでしょう。
●動力性能 ★★★★★
ホンダの2L VTECにスーパーチャージャーを搭載している訳ですから、遅いわけありません:) 車重わずか600kg台のボディに、300馬力ですから。
ただ、その特性は意外にフラットでリニアです。スーパーチャージャーも強大なトルクを発生する訳でもなく、VTECも途中から一気呵成に吹け上がる訳でもありません。中低速はスーパーチャージャの力でグイグイ加速し、高回転はVTECのおかげでよく回るなーという印象ですね。電子制御は入っていませんが、手におえない感じではなく、大排気量エンジンのような味付けです。
●ハンドリング ★★★★
ここは兎に角 車重の軽さが効いてるかんじですね!ブレーキングもコーナリングも、他のスーパーカーとも一線を画する限界の高さです。ただ、ここもピーキーな感じやオーバーシュートな感じもなく、ニュートラルな味付けなので、手を焼くことはありません。
●総合評価 ★★★★
予想外に運転しやすい車でした。軽さやエンジンのパワフルさといった素材の良さを、そのまま素直に引き出してますね。スペックから想像すると、そうとう手におえないイメージですが、実際は結構フレンドリーです。もちろん、ラフなアクセル操作やハンドル操作をすればスピンするでしょうが、限界が高いので許容範囲も広いですね。逆に言うと、素材の良さを味わいながら純粋に速さを堪能したい方には向いていますが、もう少し安全なゾーンで気分を盛り上げたい方や官能性を求める方には、肩透かしかもしれませんね。
残念ながら車載ムービーが取れてませんでしたので、コース外から撮影した動画をどうぞ!