モトグッチ V7 ストーンIIIに試乗しました!
モトグッチと言えば、Vツインを横置きしてシャフトドライブで駆動する、かなりレアなイタリアのバイクです。V7には10年以上前に試乗したことがあるのですが、今回はストーンIIIをレンタルしました。この前に乗ったドゥカティのスクランブラーもLツインですね。果たしてどのような違いがあるのでしょうか?実はこのV7も次期愛車候補の1台なのでドキドキです。
早速試乗インプレッションです!
仕様
全長:2165mm
全高:1100mm
エンジン:744cc L型2気筒
出力:50ps(6200回転)、60Nm(2800回転)
車重:218kg
●居住性★★★★
車体は比較的コンパクトにまとまっているので取り回しはしやすいですね。
シートもクッション性が高く、タンデムとの段差もないので座り心地がいいですし、サスペンションも良くストロークしてくれるので乗り心地も良好です。
100km以上ではカウルがないので風をもろに体に受けますが、軽く前屈しているおかげか、スクランブラーほどではないですね。
気になるのは、ギアのニュートラルが入りにくいことと、シフトレバーが結構重いこと。。半日のツーリングでしたが、後半は左手の握力がなくなりました。。あと、夏場はエンジンの熱はそれなりに感じます。
●動力性能★★★★
アイドリングから独特の鼓動を有するVツインエンジンは、低速ではトルクの付きがよく、回すとそのまま粒が揃うように気持ちよく吹け上がります!適切なギアを選べばリニアに鋭い加速を楽しめますし、一段上のギアにすればドコドコといった鼓動感を楽しめます。
そういう意味ではスクランブラーに非常に似てますね!ややV7の方がトルクの角が丸められているので優しい感じがします。パワーはスクランブラーの方が上ですが、OHVらしく圧倒的に低回転で最大トルクを発生するので実際は、カタログ数値ほどの差は感じません。また、あまりにもリニアに吹け上がるので、気づかないうちにレブリミットの警告灯が点滅することもしばしば。タコメーターが欲しいです。スクランブラーは天井知らずに吹け上がるので、ここも異なる点ですね。
●ハンドリング★★★★
ここもユニークです!横置きエンジンとシャフトドライブによって、車体の安定感が非常に高いですね!直進安定性の高さはもちろん、コーナリング中でも姿勢を自然にキープしようという慣性が働きますし、アクセルオンで車体が起き上がっていくような挙動があります。特別な操作は特に不要で、バイクなりに自然に走らせれば気持ちよく曲がります。この個性はスクランブラーには無いですね。
●総合評価★★★★
久しぶりのV7は、記憶通り、ユニークな1台でした!ツーリングはスクランブラーより格段に楽ですね。車体が安定する力を感じます。スクランブラーの方が、よりキビキビとスポーティに走らせるのが似合いますね。V7は普段は大人の余裕でゆったり鼓動を楽しみつつ、ワインディングでは中々速いという感じです。ただ、街中中心に走らせるには大きすぎるというか、もったいない感じですね。では、動画をどうぞ!