マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

悪質業者とのトラブル

2006年04月10日 | 民生委員

高齢者の方が、悪質業者(特に訪問販売が多い)から騙され、被害を受けています。 民生委員の会議の席で、委員さんから聞いた話を紹介します。

健康食品、羽毛布団、浄水器…と、商品は様々ですが、手口は似通っています。 訪問時に優しい言葉を掛けて警戒心を解き、色々な話をしていきます。 すっかり話し相手になっていくのです。 いきなり商品の説明をするケースは少なく、親しくなってから契約の話を切り出します。 すっかり販売員を信用してしまい(時には慕ってしまい)サインしてしまうのです。

リフォーム業者の場合には、「このままだと危険!」 ということを強調するようです。 今のところ、私たちの地域では、補修業者による被害は出ていません。

高齢者の方の場合、被害に遭ったことがわかっても、そのこと自体を恥ずかしいと思い人に知られたくない、迷惑を掛けたくないなどと思ってしまいます。 民生委員さんが質問しても内容を隠すケースです。 民生委員は、あくまでも本人の意思を尊重して活動しますから、ご本人が相談しなければ、実際の活動はできません。 経過を見守ったり、身内の方に伝えるくらいの事しか出来ないのです。 高齢者の被害が続く要因になっています。

特に、認知症の症状が見られる場合には、被害が繰り返される恐れが強いので心配です。 青年後見制度の活用や社会福祉協議会との連携・相談などで、再発を防止するように努めています。

高齢者の方と日常的に接している身近な人達が、高齢者の生活の変化に気づいていただきたいと思います。 急にお金に困っている様子や、見知らぬ人の出入りが増えたり。 暮らしの中に変化があったら、地域の民生委員さんに相談されてください。 地域で、高齢者を悪質業者の被害から守りましょう。