以前、福岡教育大学の横山正幸 名誉教授の講演内容を書きました。
アジアの国々で子ども達に質問です。 「神様が、あなたの願いを三つかなえてくれます。何を願う?」 と。 必ず戻ってくる答えは 「お父さん・お母さんがいつまでも健康でいること」 。
最近、韓国・モンゴル・中国などからの留学生に尋ねてみたら、答えは全く同じです。 まず間違いなく一番に言う答えは、これです。
日本では? 横山教授によると、この答えは皆無に近いそうです… 日本のお母さんに愛情が不足しているのではありません。 ただ、愛情が物に変換されているのです。 『成績が上がったから何々を買ってあげる…』 という風に。
今、親が疲れ子ども達も疲れています。 キレやすい子ども達。 教授は、睡眠時間の不足、過度のテレビ視聴を指摘しています。 豊かさは何を与えるのでしょうか?
池間哲郎さん。 フィリピンのゴミ捨て場で暮らす少女に 「あなたの夢は何ですか?」 と問いかけると、「私の夢は大人になるまで生きることです」 と笑顔で答えました。 この言葉に衝撃を受けた池間さんは、「出来ることは、やっていこう」 と心に誓います。 貧しさが原因で毎日多くの人々が死んでいきます。 1年間で1500万人。 そのほとんどは罪のない子供です。
池間さんは講演の最後に訴えます。 一生懸命生きてください。 一番大事なボランティアは自分が真剣に生きることなんです。
親を尊敬し大切にするのは、ただ一人の私の親だから。 私の命の根元であり、私自身の命だから。
親父が逝って11年。 月に一度は墓参りをしています。 以前は願い事も口にしていましたが、最近では 「家族はみんな元気です。安心してください」 と報告だけしています。