遅ればせながら、小川陽子さんの 『博士の愛した数式』 を読む機会を得ました。 読み始めたら、あまりの面白さに、一気に読了してしまいました。
以前に、数学者(藤原教授だったかも知れませんが)のエッセーで、小川さんが取材に来たエピソードを読んだことがあります。 なるほど、専門家に取材されただけあって、小説の中の数字や数式は煌めいているような印象でした。
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そして、翌日の新聞では、インドの天才数学者が特集されていました。 1910年代に活躍した、ラマヌジャンという数学者です。
ほとんど独学で、三千以上の新公式を残して1920年に32歳で夭逝しました。 『インドの魔術師』 と言われてきたそうです。 新聞記事には、『擬テータ関数』 の数式例が記載されていましたが、もちろん、ちんぷんかんぷん。
お茶の水女子大学 数学教授の藤原正彦さんのコメントが紹介されていました。 「アインシュタインが居なくても相対性理論は発見されただろうが、ラマヌジャンが居なければ彼の公式の大半は今も見つかっていないだろう」 と。
その公式の難解さについて、別の数学者は、「地球に2分間だけ立ち寄った宇宙人が、フンコロガシとヘビに出会い、その情報だけで地球上の全生物を考えるようなもの」 と表現していました。
面白いですね。 数学の時間に、こんな話を聞くことはありませんでした。 もし、聞いていたなら、少しは数学への取り組みが変わったかも?
特に物理は、教科書を開くのさえ嫌でした。 でも、大人になってから、カール・セーガンの 『コスモス』 で様々な物理現象を見たときに、「こう習っていたら、分かったよなぁ…」 と感じたのを覚えています。
今、興味の持てる教わり方をしているのか、ちょっと子どもに聞いてみたいと思います。
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