孤独死予防のシステムは、北九州でも制度化され 開始しています。 『いのちをつなぐネットワーク』 です。 私たち民生委員も ネットワークの一翼を担います。
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今回 読んだ本で、引っ掛かった箇所がありました。 それは、「(孤独死者と)民生委員や……といった生活サポートを義務づけられた人たちによる接触が見受けられなかった」 という記述(抜粋)。
私の疑問。 いつから、民生委員に生活サポートが 『義務づけられた』 のでしょう?
民生委員は 委託により地域住民から福祉に関わる相談を受け、支援を行う制度です。 その活動の 『社会調査活動』 では、地区の実態や福祉ニーズの日常的な把握に努めます。 また、『相談活動』 では地域の人の問題について相談を受け、『連絡通報活動』 として関係行政機関等とのパイプ役を努めます。
こうした活動をすることが期待されて委嘱を受けています。 しかし、生活サポートが 『義務』 とはされておりません。 実際において、時間的にも地理的にも サポートには限界があります。 生活サポートが 『義務だ』 と言われたら、民生委員を受ける人は殆ど居なくなるでしょう。
本の中では 団地名及び棟の号数まで明記した上で、前述の 「民生委員や…」 の文章が続いています。 特定の民生委員さんを非難したような内容で、非常に遺憾だと感じます。 『義務づけられた』 という一言には、それだけ重い意味がありますから。
私は、委託を受けた民生委員に はっきりと義務づけられたことは一つだけだと考えます。 それは、『守秘義務』 です。 それ以外のことでは 出来る範囲で努めることが精一杯です。
周りの民生委員さんは、自分の時間を多く割いて活動しています。 その責任感と思いやりには、頭が下がります。
行うほどに、たいへんな業務です。 終わり無き業務と言えます。
もっと言わせてもらえば。 民生委員さんの手を煩わせるのは、困った人ではないのです。 騒ぎ立てる人に手を焼くことが多いのです。 生活保護の申請を求める健常者。 本当に必要と思える人が、「国に迷惑は掛けられない」 と じっと我慢している一方で。
加えて。 次々と行政から依頼される配布物そして調査。
私は、今の民生委員さんに これまで以上の業務を付加することは出来ないと考えています。 それでなくとも、地域の高齢者数は 年々増加するのですから。
民生委員のシステムを変更すべきかどうか、までは判りません。 北九州市の取り組む 『いのちをつなぐネットワーク』 のように 既存のシステムを再構築して 新たなセイフティ・システムを作ることは たいへん有意義だと考えます。
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