前回、子どもの幼稚園から書き出しました。
子育てに やり直しは無い。 それを幼稚園から学んだことなど。
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先日、ゼロ歳からの早期教育を取り上げた記事を新聞で読みました。 関東の早期教育塾が人気で順番待ちが数百人居るという話。
同じ記事の後半では、早期教育教材によって小学校3年生で中学レベルの英単語をマスターしている、ある子どもについて。 「協調性が無く、自分から勉強するという積極性も無い。これで良かったのだろうか?と考えてしまう」 と述懐している母親のコメントが。
いや、良いも何も、子育ては今からじゃないの? 小学校3年生。 今からが子育てじゃないの?
早期教育って、大きな勘違いしているのでは?
と 同様に。
ゆとり教育。 あまりに安易に変更を決め、そして踏み切ったのではないかと、親としては感じています。
世界的な順位が落ち込んだと言われる学力のことは、良く判りません。 順位に、どういう意味があるのかも判りません。 それよりも、生きる力が心配です。
中島敦さんの代表作 『山月記』 。 自分自身の実力をさらすことに臆病で、しかし、病的なまでの自尊心があった 主人公は 『虎』 に変身しました。
何かの書評で、「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」 という表現をしていました。 一見、逆に思える形容詞。 自尊心が臆病なのか? 羞恥心に尊大さがあるのか?
評者は、プライドだと思っていることの奥には、プライドを守るための臆病さがあると言います。 同様に、羞恥する心の裏には、守られている傲慢さがあると。
自分の実力をさらすことが出来ない心の弱さ。 この弱さ、恐れる弱さが 主人公を 『虎』 にしたのではないか。 それが評者の意見でした。
私は ゆとり教育を思うとき、この弱さが助長されてしまったように感じるのです。 競争することを極度に排除してしまった教育。 それが私の最大の疑問であり、『ゆとり』 なる言葉に感じる 『いかがわしさ』 なのです。
生きる力、生き抜く力が大切です。 今でさえ 年間に3万以上の方が自殺しています。 すごい人数です。 年間に3万人が死ぬ社会とは、これは戦場だと言えます。 自分の子どもを社会に出すのは、戦場に出すこととさえ言えそうです。
今や 『ゆとり教育』 で育った世代が社会に出始めています。 これから、どんどん出てきます。 今でさえ3万人以上の自殺者が、もっと増えるのではないかと、もっと戦場になっていくのではないかと、危惧します。
自分をさらすことを恐れる弱さ。 これを払拭するには、『人前に出る』 訓練が大切ではないかと考えます。 普段から、そういう意識を持ち、頼まれれば直ぐに足を前に踏み出す勇気。 この涵養だけでも弱さを克服する一助になると。 その意味で、倫理法人会で 「頼まれたら先ず『ハイ』と受けなさい」 と教わることに意義を感じています。
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