12月に入って、ついに読書ノートが2冊目に入りました
もともと、読んだはずの本のストーリーが思い出せないのがイヤで、備忘録としてつけているわけですが、面倒
なのが、短編(や中編)集です。
短編の方が記憶に残りにくいので必要性はあるのですが、1編1編大まかなストーリーをまとめて記録するのは、かなり面倒くさい
書く手間が、単行本1冊の長編より何倍もかかってしまいます。
読みやすいので短編集の方が好きなんですが、ノートを書くのはうんざり…
そんなわけで、短編を読むたびに、挫折しそうになってます。
さて、11月は以下の本を読みました。
『キマイラの新しい城』 殊能将之 ★★☆ (ミステリー)
『
村田エフェンディ滞土録』 梨木香歩 ★★★★ (文芸)
『ぴったりはまるの本』 佐藤雅彦+ユーフラテス ★★★ (?)
『裁判長!ここは懲役4年でどうですか』 北尾トロ ★★★ (体験ルポ)
『うさたまの霊長類オンナ科図鑑』 中村うさぎ+倉田真由美 ★★☆ (エッセイ)
『春になったら苺を摘みに』 梨木香歩 ★★★☆ (エッセイ)
『おとぎ話の忘れ物』 小川洋子×樋上公実子(絵) ★★★☆ (文芸)
『水車館の殺人』 綾辻行人 ★★☆ (ミステリー) ※再読
『迷路館の殺人』 綾辻行人 ★★★ (ミステリー) ※再読
『人形館の殺人』 綾辻行人 ★★☆ (ミステリー) ※再読
『時計館の殺人』 綾辻行人 ★★★★ (ミステリー) ※再読
『ジェットコースターにもほどがある』 宮田珠己 ★★★★☆ (体験ルポ)
『ウはウミウシのウ』 宮田珠己 ★★★ (紀行エッセイ)
『ラインの虜囚』 田中芳樹 ★★★★ (子供向けミステリー)
『きつねのはなし』 森見登美彦 ★★☆ (幻想ホラー?)
『
雷の季節の終わりに』 恒川光太郎 ★★★★ (ホラーファンタジー?)
『青に捧げる悪夢』 アンソロジー (ホラー&ミステリー) ★は作品による
軽い内容の本や再読が多いので実質はそんなに読んでないです。
『キマイラの新しい城』は、『ハサミ男』で有名な作者の本です。テーマパークの社長がヨーロッパの古い古城の領主の霊に取り憑かれ、750年前の殺人事件の解決を迫る、という奇想天外な設定で、750年前の領主から見る現代の描写が面白いけど、肝心の事件の方がオマケみたいで物足りない感じがしました。
『おとぎ話の忘れ物』 kkkさんのブログで紹介されていました。綺麗なカラーイラスト満載の贅沢なつくりです。kkkさんと同じく、私も「スワンキャンディー」の話が一番面白かったです。
「館シリーズ」は、手持ちの本を片付けていて、文庫本が出てきたのでついまた読み返してしまいました。トリックが忘却の彼方…
『ジェットコースターにも~』は、題名どおりジェットコースター体験記です。ジェットコースターに乗るためだけに、アメリカまで行っちゃいます。作者のイラストも、ユーモアのあるコメントも面白かった~。
『ラインの虜囚』は、『
銃とチョコレート』と同じ講談社ミステリーランドです。無理難題をふっかけられた主人公の女の子と、それを助ける3人の紳士?の冒険譚。この3人のうち、元海賊のジャン・ラフィットがカッコイイ
凄腕の剣士で今は酔いどれのモントラシェもいい勝負。ミステリーランドの中でもかなり良かったです。
『きつねのはなし』は、新聞書評で評価が良かったので借りてみました。雰囲気としては恒川光太郎に近い、異界っぽい暗ーい感じの雰囲気でよかったのですが、「どうなるのどうなるの」と不安なまま、結局真相は藪の中…
短編集なので、次の作品を読み始めると、どうも話の端々が前の作品とリンクしている。これは、最終的には話が繋がって真相が分かるのかな?と思っていたら、微妙にズレがある…?どうやら、わざと繋がっているようで繋がらないつくりにしてあります。同じ骨董屋が出てくるけど、店主がまるで別人だったりして、パラレルワールドのようになっていました。こういう謎が謎のまま終わる話が好きな人は、かなり面白いと思うけど、私のように疑問点はスッパリ解決してないと気持ちが悪い、という人には向かないかも。