2月10日(金)、早朝から辺野古へ。冬型の気圧配置が強まり、大浦湾は波風が強い。船長たちが汀間漁港に集まり、海の様子を見る。防衛局の監視船や作業船も全く出ていない。この寒さと波風の中でのカヌーはとても無理なので、今日の海上行動の中止を決める。
(10日の大浦湾。コンクリートブロックを積んだ台船、そして大型ボーリング船が見える)
海上行動が中止になったので、ゲート前の座り込みに行く。ところが、防衛局が海上での作業を開始したという連絡が入った。波浪警報が出ているのに、危険な海上作業をするというのか? 後に聞くと、今日もコンクリートブロックの投下作業を強行したようだ。作業員さんたちの安全も無視したやり方で許されない。
少し早めに辺野古を発ち、嘉手納の防衛局へ。辺野古新基地建設事業の、「汚濁防止膜のためのコンクリートブロック」「海上ボーリング調査」「実施設計の事前協議」等に関する文書の公開請求を行う。
やりとりの中で、再開された海上ボーリング調査は、新しく発注した業務ではなく、2年前に五洋建設・清水建設らの共同企業体と契約した「シュワブ(H26)ケーソン新設工事(1工区)」で施工していることが分かった。海上ボーリング調査は、ケーソン新設工事とは全く異なる業務である。本来なら公平性を保つためにも、一般競争入札で発注しなければならないが、ケーソン新設工事の下請とすれば恣意的な発注が可能となってしまう。このような発注方法は公共工事では絶対に許されない。
夕刻、南風原へ。「島ぐるみ会議・南風原」の学習会で、「辺野古新基地建設事業の現状と課題---埋立本体工事の着工を阻止するために」と題して講演をする。寒い夜だったが、予想を超える75名もの人たちが来てくださった。