4月26日のブログで、防衛局が「海面下70m以深は『非常に硬い』粘土層であり地盤改良の必要はない」と言っているのは虚偽説明で、海面下70mから90mまでの地盤も軟弱であること。さらに、もし防衛局の言い分を認めるとしても、それは「海面下70m以深」ではなく、「海面下77m以深」であることを説明した。
この付近は巨大なケーソン護岸を設置するのだが、そのためには大規模な地盤改良工事(サンドコンパク . . . 本文を読む
辺野古への土砂搬送が加速するとして、この間、大きな問題になっている本部塩川港のベルトコンベア設置問題に関してまたとんでもない事実が明かになった。業者の違法行為とそれを黙認してきた沖縄県の杜撰な港湾管理行政が問われる事態だ。新しいベルトコンベア設置のための港湾施設用地使用許可どころではない。
昨日(4月28日)、沖縄県に公文書公開請求していた「本部塩川港でここ5年以内に出されたベルトコンベア設 . . . 本文を読む
4月27日(月)、本部塩川港での辺野古への土砂積込みのためのベルトコンベア設置問題について沖縄県港湾課長らと話し合った。
沖縄平和市民連絡会は、県がベルトコンベア設置のための港湾施設用地使用許可を認めると辺野古への土砂搬送が大幅に加速するとして、県に絶対に許可しないよう申入れを続けてきた。
この問題の経過等については、下記のブログを参照されたい。
・3月26日のブログ(県交 . . . 本文を読む
防衛局は、大浦湾では海面下70mまで地盤改良工事を行うとしている。実際には海面下90mまで軟弱地盤が続いているのだが、防衛局は、「海面下70m以深は『非常に硬い粘土層』であり、地盤改良の必要はない」と主張している。
『世界』5月号でも触れたが、この防衛局の説明は全くのデタラメである。大浦湾の海底地盤は海面下70mで変わっているのではない。下は問題となっているB27地点の土質柱状図だが、海面下 . . . 本文を読む
4月21日、防衛局がコロナ禍の真っ最中に設計概要変更申請を県に提出したことに対し、県民の怒りが高まっている。昨日も、先日出版された岩波ブックレット(『沖縄を世界軍縮の拠点に---辺野古を止める構想力』)でお世話になった豊下楢彦さん(関西大学元教授)から、「人の命よりも辺野古が大事か!」という怒りのメッセージが届いた。
ただ、デニー知事は設計概要変更申請提出を「断じて容認できない」と批判した . . . 本文を読む
沖縄でも緊急事態宣言が出され、皆がコロナ禍と必死に闘っているそのさ中に、防衛局はチャンスとばかり県に辺野古の設計概要変更申請を提出した。まさに、「この政権は沖縄を、そしてそこで暮らす人々を、いったい何だと思っているのか」(朝日新聞社説)と、怒りが収まらない。
コロナ禍で辺野古の抗議行動も先週から全て自粛せざるを得なくなっているのだが、今日(23日・木)、もうこれは許せないと嘉手納の防衛局前で . . . 本文を読む
昨日(4月21日)、防衛局が設計概要変更申請を提出したことに対して批判の声が高まっている。今日の沖縄タイムス、朝日新聞、毎日新聞等に私のコメントが掲載されているので、参考にしてほしい。
沖縄タイムスにも書いたが、特に問題となるのは環境影響評価のやり直しである。
防衛局は「変更承認申請の概要」でも、「環境への影響は現行計画と同程度又はそれ以下である」と主張している。しかし、誰が考えても、こ . . . 本文を読む
今朝(4月21日・火)、沖縄防衛局が沖縄県北部土木事務所に辺野古新基地建設事業の設計概要変更申請を提出した。
コロナ禍で全国に緊急事態宣言が出され、防衛省本省職員や辺野古の工事に従事していた作業員さんにも感染者が発生した。そのため、防衛局は辺野古の工事中断にも追い込まれている。沖縄県も感染防止のために多くの職員を自宅勤務させ、県庁の機能も大きく低下している。
県の全職員がコロナ問題で不眠 . . . 本文を読む
辺野古への埋立土砂を搬出している琉球セメント安和鉱山が、森林法で義務づけられている林地開発の知事許可を受けないまま採掘行為を行ってきたことを指摘してきた(詳細は3月30日の本ブログを参照)。
下の写真は同鉱山の全景だが、赤丸の部分には以前、部間山という標高306mの山があった。しかし、その部分が林地開発の手続きもないまま削り取られてしまったのだ。
森林での開発行為については、森林法でその . . . 本文を読む
4月10日の環境等監視委員会で、大浦湾の中央部でジュゴンの可能性の高い鳴音が2月の3日間、19回にわたって確認されたことが報告された(詳細は4月10日の本ブログ参照)。辺野古の工事が始まって以来、1個体が死に、2個体が行方不明となっていただけに、素晴らしいニュースだ。
私は、昨年、防衛局から嘉陽沖を泳ぐジュゴンの映像を公文書公開請求で入手している(2019.6.23 琉球新報)。現在、行方不 . . . 本文を読む
4月17日(金)、朝から辺野古へ。
ここ数日のブログで、辺野古の工事の受注業者(五洋建設、大林組、清水建設)で感染者が出たので工事を中止すべきだと訴えてきた(清水建設では死者も出た)。防衛省の本省でも感染者が出た。そして昨日には、とうとう辺野古の工事現場で従業員の感染が判明したという。さらに全国全てで緊急事態宣言も出された。当然、「不要不急」の辺野古の工事は中止されるだろうと思っていたが、防 . . . 本文を読む
先日からのブログで、大浦湾の護岸工事6件が昨年度末で全て打切りになったことを説明した(4月6日、4月14日)。そもそもは赤旗日曜版のスクープで、その後、琉球新報、沖縄タイムスも大きく報道している。
ところが、各マスコミが指摘していない事実がある。
2014年度に契約された大浦湾の護岸工事は全部で7件だった。4月14日のブログの工事一覧表を見ても分かるように、実は打切りになっていない護岸工 . . . 本文を読む
今日(15日・水)から、コロナ禍に配慮して辺野古のゲート前の抗議行動が休止となった。しかし防衛局は工事休止の申入れを頑なに拒否し、今日も工事を強行している。
そんな中、玄海原発の工事に従事していた大林組九州支店の社員がコロナに感染していることが明かになった(14日)。
現在、辺野古で続いているのは、辺野古側での埋立工事である。受注業者は下記のとおりだ。
・1工区 大成建設、五洋建設 . . . 本文を読む
2014年度に大浦湾の護岸工(7件)が契約されたが、ほとんどの工事は護岸工に着手することなく、大幅に減額されて契約が打切りになったことが大きな問題となっている(4月6日の本ブログ参照)。
しかし、2014年度に契約された辺野古関連の工事を調べてみるととんでもない事実が判明した。
下の表が、2014年度に契約された辺野古関連工事の一覧である。①~⑦は護岸工事だが、実際には⑦の工事でK9護岸 . . . 本文を読む
今日(4月13日・月)、那覇地裁で、辺野古・大浦湾周辺住民らが県の埋立承認撤回処分に対して国土交通大臣が行った裁決の取消を求めた抗告訴訟の判決が出された。コロナ禍のため、傍聴席はわずか9席に絞られたが、なんとか抽選に当たり、法廷に入ることができた。
判決は、原告15名のうち、二見以北の原告ら11名について原告適格を認めず却下するとしたものだが、辺野古の住民ら4名については、原告適格を認め、審 . . . 本文を読む