現在、辺野古側での土砂投入が続いている。2017年度に契約された「シュワブ(H29)埋立工事(1~3工区)」に続いて、本年3月13日、「シュワブ(R元)埋立追加工事(1~3工区)」が発注された。
これらの工事の当初設計、変更設計の入札・変更契約調書や、特記仕様書、積算価格内訳書等を整理して末尾の2つの表を作成した(一部は5月28日のブログ参照)。
概ね、次のようなことが判明した。
①当 . . . 本文を読む
防衛局が県に提出した変更申請書には、「埋立に用いる土砂等の採取場所及び採取量を記載した図書」が含まれている。内容はまだ公表されていないが(7月に変更申請書が告示・縦覧されれば明らかになるが)、県が5月25日に防衛局に出した補正指示書からいくつかの事実が分かった。
●埋立土砂は県外からも調達される
防衛局は今まで、埋立土砂は「県内で調達が可能」といいながら、具体的な調達先は明らかにしてこなか . . . 本文を読む
防衛局は、2018年12月から辺野古側の埋立工事に着手した。この工事は、「シュワブ(H29)埋立工事」(1~5工区)である(以下、「当初工事」)。
防衛局はさらに、本年3月13日、「シュワブ(R元)埋立追加工事」(1~3工区)の契約を締結した。この工事の契約書や特記仕様書等が昨日、防衛局から開示されたが、内容には多くの疑問点がある。
<疑問1>
当初工事は、海底地盤面から基準高+3.1 . . . 本文を読む
5月25日のブログで、辺野古側の埋立(②-1区域)が、赤土等流出防止条例の事業行為通知書に記載していた赤土等流出防止対策としての仮排水路や濁水処理プラントを設置しないまま進められており、条例違反だと指摘した。
5月25日、現地の写真や資料を持って沖縄県環境保全課に行き、防衛局から変更通知が出されていないことを確認した。 県は、その日のうちに防衛局に問い合わせた。翌日、防衛局からは「これから工 . . . 本文を読む
コロナ禍のために、4月17日以後、辺野古の工事が止まっている。河野防衛大臣は4月17日、「工事を続ける方針に変更はない」と強がっていたが、さすがに全国に緊急事態宣言が出され、工事を停止せざる得なくなった。
しかし、沖縄でも緊急事態宣言が解除されたにもかかわらず、まだ、辺野古の工事は再開されていない。辺野古側の埋立工事を受注しているのは、大成建設、大林組等の大手ゼネコンを中心とした共同企業体だ . . . 本文を読む
コロナ禍のために辺野古の工事が中断してからすでに1ケ月以上が経過した。台風も熱低になって通り過ぎ、沖縄県の活動自粛や休業要請も20日で終了したが、今のところ、工事再開の動きはない。
本部塩川港の沖合には、いつも10数隻の土砂運搬船が泊まっていたが、それらの船は羽地内海で待機したままだ(毎朝、本部町島ぐるみ会議の皆さんからの報告がある。また、目取真俊さんが現地を確認し、ブログで報告されている) . . . 本文を読む
沖縄防衛局は本年4月21日、沖縄県に辺野古新基地建設事業の変更申請書を提出した。大浦湾の軟弱地盤の地盤改良工事やそれに伴う護岸・埋立工事の変更が主な内容だ。これに対して県は 5月15日、防衛局にこの申請書の処理期間に関する通知文を出した。
それによると、今回の変更申請の審査期間の目途は「163日~223日(5ケ月半~7ケ月半)」、すなわち知事の最終判断は早くても年末から来年以降になるという。 . . . 本文を読む
このたび、「日隅一雄・情報流通促進賞(第8回)」の奨励賞をいただくとの連絡を受けました。表現の自由・情報公開・国民主権の促進に生涯を捧げられた日隅一雄弁護士(元新聞記者)の願いを継承、発展させるための活動を表彰するというものです。名誉ある賞をいただき、身の引き締まる思いです。
私の、高江・辺野古の運動での様々な情報公開請求の取組、特に辺野古の軟弱地盤問題を明かにしたことを受賞の理由としていた . . . 本文を読む
5月1日、東アジア共同体研究所の事務所で桜井国俊先生と、「辺野古・設計変更、何が問題か?」というテーマで対談した。その映像記録が先日からユーチューブで公開されている。
今回、沖縄防衛局が県に提出した変更申請書について、桜井先生が環境面の問題点、そして私が工事の問題点について説明している。
コロナ禍のために各地での講演会が中止となってしまったが、この対談では、パワーポイントも使いながら、変 . . . 本文を読む
昨日(5月13日・水)、所要があり朝から辺野古に行った。4月17日に工事が中断されて以来の辺野古だ。水曜日なので当番の沖縄平和市民連絡会のメンバーらが監視行動に来ている。今日も特に工事の動きはなく、ゲート前は静まりかえっている。防衛局はコロナの非常事態が解除されれば工事再開を狙っているのだろうが、生憎、週末からは今年最初の台風が襲来しそうだ。
今日の地元紙は、河野防衛大臣が1 . . . 本文を読む
防衛局は本年4月21日、沖縄県に辺野古新基地建設事業の変更申請書を提出した。県の対応が注目されるが、現在までの経過では、多くの疑問点を指摘せざるを得ない。変更申請の内容について県民に全く説明しようとしないのだ。
辺野古新基地建設事業では、仲井眞県政時代の2014年9月3日、最初の変更申請が提出された。その際、県は提出された当日、下のような記者発表をし、4点の変更内容について、図を交えて概要を . . . 本文を読む
今日(5月11日)、防衛省のホームページに、「普天間飛行場代替施設について」というとんでもない宣伝記事が掲載された。「地盤の安定性を確保した工事が可能」「環境保全にも十分配慮」といった内容への批判は改めてまとめたい。
https://www.mod.go.jp/j/approach/zaibeigun/frf/index.html
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4月21日、沖縄防衛局は県に辺野古新基地建設事業の設計概要変更申請書を提出した。沖縄平和市民連絡会は、変更申請の審査に入るのではなく、県民投票で示された民意等をもとに埋立承認を再撤回するよう求めているが、コロナ禍のため、多くの県民の声を集めることができず、県とも交渉できない状態が続いている。このままでは県は、変更申請の審査を開始してしまう。その場合の今後の動きについて説明する。
今回の設計概 . . . 本文を読む
昨日(7日・木)、沖縄県から「埋立用材搬出予定地における外来生物分布状況調査業務」の報告書(全93頁)が開示された。
沖縄県では公有水面埋立事業で県外から土砂・石材等が持ち込まれる場合、特定外来生物の侵入を阻止するための土砂条例が制定されている。辺野古新基地建設事業では当初、県外から7割以上の土砂が持ち込まれる予定だった。県はそのため、2015年度に各土砂搬出予定地での外来生物の分布状況や防 . . . 本文を読む
玉城知事は、防衛局が辺野古新基地建設事業の設計概要変更申請を提出したことに対して、遺憾の意を表明したものの次のようにコメントした。
「公有水面埋立法に基づき、設計概要の変更に 係る申請書が提出された以上、法律による行政の原理の下、当該申請に対する審査を行う必要があることから、申請書の内容 を精査した上で、法令に則り、厳正に対応してまいりたいと考 えております。」(本年4月21日の知事コメント) . . . 本文を読む