防衛局は、辺野古新基地建設事業に関する第3回技術検討委員会(12月25日)で、計画内容の大幅変更を明らかにした。しかしその内容にはいくつもの問題がある。このブログでは、「①辺野古漁港周辺の埋立の中止」、「②埋立土砂はほとんど県内から調達する」、「③大幅に削減された地盤改良工事の砂杭数」などについて説明してきたが、今日は「④先行埋立の問題点」について指摘したい。
今回、明らかになった防衛局の計 . . . 本文を読む
昨日のブログで、12月21日、正当な理由なく北部訓練場に侵入したという容疑で6名が不当逮捕されたことをお知らせした。裁判所が10日間の拘留延長を認めたため、彼らは1月1日まで拘留されるはずだった。そのため、沖縄署・名護署前には連日、大勢の仲間たちが集まり、彼らへの激励と拘留への抗議行動が続いていた。
ところが今日(30日)の朝早く、突然、彼らが釈放されるという連絡が入った。大急ぎで那覇署に駆 . . . 本文を読む
12月21日、北部訓練場N1ゲート付近で6名の市民が刑特法違反容疑で不当逮捕された。
検察は逮捕の後、裁判所に拘留請求を行ったが、裁判所は「拘留の必要がない」として検察の請求を却下。しかし、検察が準抗告を行ったところ裁判所は却下を取消し、10日間の拘留を認めてしまった。6名は沖縄署と那覇署に分散して拘留されている。
彼らは現在のところ、1月1日まで拘留される。しかし、検察の動きから見ると . . . 本文を読む
昨日(12月27日・金)は、キャンプシュワブゲート前の座込みが始まってちょうど2000日になるので、朝から辺野古に向かった。午前10時、有志による集会が始まった。稲嶺進さんの挨拶に続いて私も最近の状況について話をした。
今日は座り込み2000日になるが、同時に、仲井間知事(当時)が埋立申請を承認してからちょうど6年目の日でもある。当初の計画では、5年で護岸工事・埋立工事が完了することになって . . . 本文を読む
(今朝の琉球新報が大きく報じたので大至急掲載する。)
12月25日に開催された辺野古の第3回技術検討会ではさらに重要な問題に触れている。埋立土砂の調達方法である。
防衛局の当初の計画では埋立土砂の総量は2,062万㎥で、そのうち1,644万㎥が岩ズリ(購入土)とされていた。この岩ズリの約7割ほどは西日本各地から搬入する予定だった(防衛局が埋立承認願書に添付した図書では、6県7地 . . . 本文を読む
12月25日(水)に開催された辺野古新基地建設事業の第3回技術検討会の概要が明かになった(防衛局のHP参照)。
軟弱地盤の地盤改良改良工事が必要になり、県に設計概要変更申請を提出するための検討作業が続いているが、当初の事業計画がほぼ全面的に変更されている。
詳細な資料や議事録が未だ公開されていないので、地盤改良工事の詳細やそれぞれの工法の妥当性等については不明な点が多いが、現時点で分かる . . . 本文を読む
辺野古新基地建設事業で予定されている軟弱地盤改良工事では大量の砂が必要となる。沖縄県の海砂採取量の3~5年分もの量であり、沖縄近海から採取された場合は深刻な環境破壊が危惧される。
私は海砂採取の現状を知ろうと、県に2018年度の海砂利採取申請書と許可書の公文書公開請求を行った。しかし所管の海岸防災課は、「掘削場所の水深」や「砂利の採取に伴う水質防止対策、粉塵防止対策、騒音防止対策 」等につい . . . 本文を読む
12月24日(火)、沖縄平和市民連絡会として、辺野古への土砂の海上搬送が続いている本部塩川港、琉球セメント安和桟橋の問題について沖縄県交渉を行った。県からは、照屋土建部統括官、新垣海岸防災課長、桃原港湾課長らが対応。平和市民連絡会は約20名が参加した。
(要請書の全文については、12月13日のブログに掲載したので参照されたい。)
今日の交渉では、県の後ろ向 . . . 本文を読む
昨日から、辺野古新基地建設事業は今後、完成までに13年かかるという報道が続いている。「政府関係者」の話として、「護岸造成と埋立工事に10年」、「飛行場整備に3年」かかる計画だという。
これでも普天間基地の返還は2030年代半ば以降になるのだからとんでもない話だが、実際には13年どころではない。
防衛局は25日に第3回技術検討会を開き、この工程を説明するという。しかし、先月末の第2回技術検 . . . 本文を読む
昨夜(12月20日)、沖縄防衛局が11月29日に開催された第2回技術検討会の議事録と資料をやっと公開した(沖縄防衛局のHP参照)。今朝、その内容に一通り目を通したので、気がついた点を簡単に説明しておきたい。
1.遅れている地盤改良工事、護岸工事の詳細設計作業
まず明らかなことは、第1回の技術検討会から3ケ月近く経過しているのに、検討作業があまり進んでいないことだ。地盤改良工事については当初 . . . 本文を読む
12月19日(木)、朝から辺野古へ。今日は毎月第3木曜日の集中行動の日なので、300人近い人たちが集まった。
ゲート前の集会で指名を受けたので、辺野古をめぐる当面の問題について話をした。まず、気になるのが、年内にも予想される最高裁判決後の県の対応である。この点について、次のような話をした。
今年7月17日、沖縄県は防衛局から提出されていたサンゴ類の移植のための特別採捕許可申請について、県 . . . 本文を読む
12月17日(火)、朝から辺野古へ。今日で2014年のシュワブゲート前の座込み開始以来、1990日を迎える。残念なことにいつも火曜日は人が少ない。
午後は琉球セメント安和桟橋、本部港(塩川地区)に寄った後、本部町役場へ。
(本部港(塩川地区)での辺野古への土砂の積込み)
本部町が本部港(塩川地区)の岸壁使用許可を、この12月分から従来の1ケ月から4ケ月 . . . 本文を読む
辺野古への埋立土砂が海上搬送されている琉球セメント安和桟橋(以下、「新桟橋」)に隣接して、旧桟橋がある。この旧桟橋も、1974年に沖縄県知事から公共用財産使用許可を得て造成されたものだ。
新桟橋も旧桟橋も、セメント製造の資材搬送のために設置が認められたものだが、現在、防衛局・琉球セメントは、旧桟橋は専らセメント製造の資材搬送の運搬船を係留させ、新桟橋はほとんど辺野古への土砂運搬船に使用させて . . . 本文を読む
本部町が辺野古への土砂海上搬送を続けている本部港(塩川地区)の岸壁使用許可を従来の1ケ月単位から、今回、12月1日から来年3月末までの4ケ月間も出してしまったことを昨日のブログで批判した。業者らの要請に屈してしまったようだ。
沖縄平和市民連絡会が、岸壁使用許可は、港湾管理条例施行規則の様式に従い、毎回の着岸・離岸のたびに申請を出させるよう沖縄県に要望したばかりの時期である。本部町も当然、そう . . . 本文を読む
昨日(12月13日)のブログで、琉球セメント安和桟橋と本部港(塩川地区)の港湾使用許可問題について、知事が条例にもとづき毅然と対応すれば、辺野古への土砂海上搬送を大きく遅らせる、止めることができるということを説明した。
ところが昨日の午後、県庁に行き、港湾課長らと話し合ったのだが、そこでとんでもない話が出た。なんと、本部町が本部港(塩川地区)の岸壁使用許可を、従来の1ケ月単位を大幅に延長し、 . . . 本文を読む