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チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

大浦湾地盤改良の準備で、海砂採取運搬船「太海丸」が今日も許可書の指示内容に違反する操業! --- 安部区での住民説明会が行われておらず、名護市東海岸での辺野古用海砂採取は許されない。沖縄県も業者を指導

2025年01月22日 | 沖縄日記・辺野古

 今日(1月22日・水)は、朝から辺野古に行き、瀬嵩の丘で大浦湾の工事の状況を見渡した。

 サンドコンパクションパイル(SCP)工法の作業船が2隻となり、海上ヤード工の捨石投下、トレミー船での敷砂散布、地質調査船、埋立土砂運搬船等の作業船がぎっしりとひしめいていた。しかし、先週から止まっているA護岸工の打ち込み現場は今日も作業船が離れ何の動きもない。よほど深刻な問題が発生したものと思われる。 

      (瀬嵩灯台跡の丘からの大浦湾) 

 今日の大浦湾視察の目的の一つは、海砂の運搬状況を確認することだった。トレミー船での海底への敷砂散布、そしてまもなく始まる地盤改良工事の砂杭等には、沖縄の年間使用量の3倍もの大量の海砂が必要となる。

 先日、県に情報公開請求していた2024年の海砂採取申請書・許可書36件が公開された。申請書で、供給先が「本島周辺海上海域(キャンプシュワブ)とされているのが、大浦湾で使用されるものである。

 上表がその主なものである。名護市東海岸で沖縄海洋資源開発㈱、伊平屋島沖合でマラマ砂利採取事業協同組合が辺野古を目的とした海砂採取をしている(他にも、この2社に比べると量は少ないが、沖縄砂利採取協同組合が東村新川沖、国頭村佐手沖、本島北部西海岸沖等で辺野古用の海砂を採取している)

 特に問題となるのが、名護市東海岸での海砂採取である。昨秋、バン崎沖、天仁屋崎沖、安部沖の3件の許可が沖縄海洋資源開発㈱に出されたが、いずれも許可書には、「採取区域や採取場所等の説明を関係各区(安部・嘉陽・天仁屋)へ行うこと」とされている。

 現時点ではこの条件は未だ整っていない。昨年11月25日、採取業者が安部区を訪れ、海砂採取に同意すれば200万円の協力金を支払うと申し入れたが、区民らは翌26日の臨時総会で、同区沖での海砂採取はさらなる環境変化の要因になる可能性があるとして、満場一致で反対決議を採択している(2024.11.28 沖縄タイムス)。説明会は未だ、行われていないのだ。

 上記の許可条件は、あくまでも「安部・嘉陽・天仁屋」の3区への説明を求めたものである。1区でも説明会が行われていない場合、バン崎沖、天仁屋崎沖、安部沖の3ヵ所は許可が出ていても、海砂採取はできない。

 24.11.28 沖縄タイムス

 ところが、採取業者は昨年末、安部区での説明会を行っていないにもかかわらず、天仁屋沖での海砂採取の着手届を県に提出した。

 現在、大浦湾に海砂を搬送している船は、「marumasa」と、「太海丸」である。「marumasa」は伊平屋西方沖合で採取された海砂の運搬船、「太海丸」は、天仁屋沖からの運搬船である。安部区での説明会を行っていないのに、天仁屋沖での海砂採取が始まっているのだ。

 今日も、海上行動のメンバーらに近くで確認してもらったが、やはり、「太海丸」が砂をデッキバージに積み込んでいるという。

  大浦湾の太海丸(1月17日、「辺野古ブルー」撮影)

 

 先日から、この問題について、沖縄県の担当者に問い合わせている。今日も、「太海丸」が砂を搬送していることを確認したので、県に対処を求めた。県はすぐに採取業者に連絡をとり、「採取には、3区の区民への説明会が必要。許可書の内容を遵守すること」と指示したという。

 明日以降、「太海丸」(「大盛」という船も)の操業は許されない。

 

 

 


 

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