昨日(4月1日)の午後、防衛局が設置した技術検討会の第6回会議が開かれた。送られてきた関係資料を見て驚いた。
今までの5回の技術検討会の資料になんと20か所もの誤りがあり、それを訂正したというのだ。今日の沖縄タイムスは「微修正」と報道したが、決してそうではない。たとえば次のような誤りがあったという。
「誤ったサンドドレーンの径の値を用いて圧密時間を計算していた」、「ケーソンの開口部は浮力が生じないのに、浮力があるとして計算していた」、「護岸の安定計算で、HWLではなく、LWLの浮力・水圧で計算していた」、「誤った円弧すべりの計算結果を掲載していた」、「矢板護岸の残留水位をLWL+潮位差の2/3とすべきところ、1/3としていた」、「波の反射角が誤っていた」、「SCP工法で地盤の盛り上がりを考慮せずに照査用震度を計算していた」、「波高について誤った値を入力していた」、「誤ったせん断強さを入力していた」、「軽量盛土で誤った単位体積重量で計算していた」等々。
これらを見ても分かるように、いずれもきちんと資料を見ていたらすぐに分かったはずの誤りである。問題は、何故、今頃になってこのような重大な誤りが発見されたのかということだ。
防衛局は、今までの5回の技術検討会で、変更計画案については了解されたと説明してきた。しかし、何故、資料を検討していたはずの技術検討会の委員らがこのような重大な誤りを見過ごしてきたのか? 資料をきちんと検討することもなく、防衛局が説明したことだけに対して、「はい、結構です」というだけだったのだろう。
今日の琉球新報でも私のコメントが掲載されたが、これまでの技術検討会の審議がいかに杜撰であったかを示している。