1月16日(土)。午前中、家族の所用のため昼前に辺野古に行った。浜のテントに着くと、ちょうど海保に拘束されていたカヌー隊のメンバーらが戻ってきたところだった。今日のカヌー隊は20艇、土曜日ということもあり久しぶりにたくさんのカヌーが出ているようだ。
午後1時、汀間漁港からNさんと「美ら海」に乗った。久しぶりの好天で海は見事に澄み渡っている。長島の手前でカヌー隊と合流。海上ボーリング調査のスパッド台船と大型台船には今日も作業員の姿が見える。
しばらく待機を続けていたが、午後3時15分、カヌー隊が一斉にフロートを超え、スパッド台船に向かった。人数が多く、海保もすぐには拘束できない。数艇のカヌーがスパッド台船に到達した。
海上保安官らがあわてて海に飛び込み、カヌーの拘束を始める。結局30分ほどで全員が拘束され、辺野古の浜に連れていかれた。
昨日出てきた音波探査の調査船は、午前中、カヌチャベイの近くのフロートの辺りにいたようだが、午後は姿を見せていない。陸上部で工事を進めている様子もない。ゲート前では機動隊の暴力行為が続いているが、やはり宜野湾の市長選までは新しい工事に入ることを避けているようだ。
汀間への帰途、フロートが極端に汚れている箇所があった。
この辺りでは昨年12月24日、抗議船の船長が延長約100m、幅1mほどの範囲の海が黒く汚れていることに気がつき、118番に電話をしたことがある。防衛局のマリンセキュリティの「くらま」が黒い排気ガスを出していたというのでその影響だろう。現場では海保のボートが来て、付近の海水を汲み取っていたという。それから3週間経過した今でも、フロートが黒く汚れているのだ。
(昨年12月24日に発見された広範囲の海洋汚濁(写真はSさん))
今年1月6日、第11管区海上保安本部は、この海洋汚濁について「(重油)の不完全燃焼で黒煙や炭化したススが排出されたと考えられる」という分析結果を明らかにした(2016.1.7 琉球新報)。しかし、「ススは規制が設けられていないため取締は考えていない」と説明したという(同)。
以前から防衛局の監視船が黒い煙を出して航行することがよくあった。「規制が設けられていない」は通用しない。海上保安庁の任務の一つは「海洋汚染等の防止」なのだ(海上保安庁法第2条)。また、防衛局はこの汚濁の発生原因を明らかにし、「くらま」を航行停止しなければならない。