内容(「BOOK」データベースより)
大阪・十三に戦前からある通称「骸骨ビル」。戦後の混乱期に住み着いて、オーナーの阿部轍正と茂木泰造に育てられた孤児たちを立ち退かせるために三人目の担当者として送り出まれた八木沢省三郎は、一筋縄ではいかなそうに見える彼らの話に耳を傾けるうちに、困難だったであろう日々を思い描くようになる。
内容(「BOOK」データベースより)
今も親代わりの茂木の話では、彼らが一緒に育てた桐田夏美から性的暴力を受けたと訴えられ、失意のうちに亡くなった阿部轍正の名誉が回復されればみな立ち去るという。孤児たちの暮らしをなぞるように庭を耕し始めた八木沢は、真実を求めて夏美の消息を追うが…。人間の魂の絆を描いた感動の力作長編。
読書備忘録
四十七歳で退職したことに後悔もあったんだ・・・関西弁のお勉強から始まって・・・日本粉新聞社の粉とは・・・変な手紙を渡されたり・・・
骸骨ビルの孤児達のお話もさることながら、八木沢の息子の話に、あら、よかった。ただ奥さんに十三でオムレツ屋をやろうと思っているなんて言ったら、奥さんのお気持ちよくわかりましたわ。そんなお気楽じゃなかったのにね。
最後ちょっと感動。
そして解説が中村文則で得した感じ。