内容紹介
なんの脈絡もなく書いているシリーズの四冊めである。著者はあの森博嗣だ――。好みのデザートから安全保障、ミステリィのトリックまで、巫山戯たような表現の中に潜んでいるまったく新たな世界観&考え方。「小説を書くほうがずっと簡単」と断言するほど練りあげられた、目からウロコのエッセィ全一〇〇篇。
読書備忘録
9 妬みやひがみは、人を見下した言葉で口から出る。
「上下など、ころころと入れ替わるものだと思っていれば良いのでは?」
11 「老後が心配だ」と口にする人 「どうせ死ぬんですから」と言える?
いずれみんな死ぬんですから、生まれちゃったんだから!って言っている。
「老人に死ねというのか」のくだり、私もそう思います。老人が死ななくてどうするの?って・・・
これは私が老人に片足突っ込んでいるからおおっぴらに言えるけれど、もし若者が言ったとしたら、冷たぁ~い!ってことになるんでしょうね。
死ぬときは、「じゃあね」と呟き、目を瞑りたいものである。
私もそうしたいです。
子供たちにはきちんと伝えているつもり。お母さんは口から物が食べられなくなった時が寿命で、死のうとしている時に余計な事をしたら化けて出るからと脅してもいる。
34 「憲法を守ろう」には二つの意味がある。
なるほどっ!
55 道筋を示せば突き進むことはできるが、道を探せない。
そっか・・・
71 人生という列車に乗っている。
深い・・・そっか同じなのか。
解説も面白い。