

野良犬に囲まれた夏の日の恐怖、転校してきた混血の美少女をめぐる争い、アル中の母と住んだ古いアパート、奇妙な香具師が売っていた粉薬、同級生の女の子の危険なささやき…。歳月のへだたりを突き抜けてよみがえる記憶を鮮烈に刻みつけ、苦悩と慰めの交錯する人生への深い思いを浮かびあがらせた九つの短篇。
真夏の犬
暑い道
駅
ホット・コーラ
階段
力道山の弟
チョコレートを盗め
赤ん坊はいつ来るか
香炉








短編なのにどれもずっしり・・・
ホット・コーラがいちばん良かった。
ホット・コーラを頼む女と店から見える家の2階に現れる少年。
一体どんな事情があったのだろうか?
真夏の犬の少年、階段の少年、赤ん坊はいつ来るかの奥さん・・・
昔、ジュウソウ出身の人と一緒にお仕事していたことがあって、重曹?じゃなくて十三ってわかった。
神戸出身の人が、え?ジュウソウなのそりゃまたすごいところに居たんだね?って土地勘も何にもないから、芦屋みたいなところ?って、神戸と芦屋しか聞いたことなかったから言ってみたら、逆逆っ!って言われたことがあった。
尼崎は知っているか?にも知らな~いと応えたら、それじゃ知らなくてもしょうがないと・・・
この本を読んで、逆逆の意味が分かった。
昔の話ね・・・
