作品紹介・あらすじ
孤独死って、案外、幸せなんじゃない?
逗子の実家に独りで暮らす駒田世津子は小説家。20年前、自身の作品『ウバステ』がTVドラマ化された縁で、元TV局プロデューサーの小野坂哲子、シナリオライターの舘川信代、女優の千田友枝、監督の妻だった谷崎寿々の5人で食事会を続けている。世津子の還暦パーティから三年たった冬、寿々が千駄木のアパートで孤独死したという知らせが入った。謎多き死に一同は憶測をめぐらす。年が明けると、寿々の元夫である梶谷も不審死を遂げた。食事会のメンバーにはそれぞれ、2人から遺書めいた年賀状が届いていた。
2人の死に疑問を覚えた世津子は、ほかの仲間に引きずられるように、寿々のアパートに向かう。そこは、世津子が若かりしころ付き合っていた梶谷が住んでいた部屋だった。過去の記憶がフラッシュバックする。そのときから世津子の体調は異変を示し始めた。やがて真相に迫るうち、『ウバステ』のモデルとなった高級老人ホーム「ユートピア逗子」と、世津子自身の出生の秘密に触れることに……。
“イヤミスの女王”が新たに描くミステリーの裏テーマは「老いと死」。昭和歌謡をBGMに「おひとり様の老後」「幸せな最期の迎え方」を描き出す、著者の新境地。
読書備忘録
睡眠導入剤って使ったことないから・・・できれば使いたくないけれど、先のことはわからない。
高級老人ホームの先にあるウバステ・・・何よ!結局お金?・・・だと思ったけれど・・・
最後読んだら、あれ?どうかしちゃった?・・・デジャブ?・・・ではありませんでしたが、どうやって終わらせようかしら?なんて思いましたわ。
まぁね、がんの話にはそうよね。と思いました。人は生まれたからには絶対に死ぬわけだけれど、最後の扱われ方には、不満があります!って事のないように願いたいものです。
化けて出てやる!なんて思う最期はいやです。
巻末に真梨幸子流 おひとり様 終活ノートがありました。
イヤなことをすべて吐き出して、安心してあの世に旅立ちましょう。って・・・
死ねた時・・・葬式に呼んでほしくない人。
死ねなかった時・・・介護をしてほしくない人。
これいいですね。
お話は面白く、自身そう遠くのことではないから、勉強になりました。
★★★★☆